<イベントレポ>「俺、ほんまに大西流星として『ヒヒーン!』みたいな、ようわからん大きい声を出してしまって(笑)」窪塚愛流・猪狩蒼弥らが“浴衣姿”で登場!映画「恋を知らない僕たちは」“恋僕胸キュン祭り”完成披露試写会
2024.7.16
イベントイベントレポレポート大西流星恋を知らない僕たちは映画猪狩蒼弥窪塚愛流
映画【恋を知らない僕たちは】(配給:松竹)が2024年8月23日(金)に全国公開される。映画公開に先駆け、【“恋僕胸キュン祭り”完成披露試写会】が東京・有楽町にて行われ、主演の大西流星・窪塚愛流・齊藤なぎさ・莉子・猪狩蒼弥・志田彩良、監督の酒井麻衣が涼し気な浴衣姿で登壇した。
開幕早々、大西は「ついこの間まで撮影してたんちゃうかなってぐらい、4月・5月にこの作品は撮影させていただいたんですけど、まさかこんなにも早く皆さんのもとにも届くと思うとめちゃくちゃドキドキしてます。」と心境を吐露。「この映画、すごく胸キュンが詰まってるので、この夏を彩ってくれること間違いなしだと思っております。是非とも皆さん、楽しんで帰ってください。」と挨拶した。
窪塚も「こんなに早く皆様の元に届けられることをとても嬉しく思ってますし、それを完璧に最高傑作に仕立て上げた、作ってくださった監督、もうほんとに感謝してますし、今日この日を設けてくださったすべての方々、ありがとうございます。」と感謝の言葉を綴った。
この日、監督を含め全員が浴衣姿で登場。大西が「皆さんほんとに素敵で。撮影の時の制服とはまたガラリと変わって、ちょっと大人っぽくも見えたり。この作品と照らし合わせて見ていただけると、全然違うキャラクターを演じてたんだなっていうのを改めて思ってドキドキしてます。」と撮影時とのギャップを感じていた。
改めて、恋より友情を優先してしまう、恋を知らないピュアな男の子・英二を演じた大西は、自身が演じた役について「ドギマギしながらも、だんだんいろんな人と出会って、恋を知っていって、英二くんの成長していく姿がすごく丁寧に描かれてるので、自分から見てみたらめちゃくちゃ少年すぎて、すごく眩しい子だなっていうのは思いましたね。」とコメント。同じ事務所の猪狩から「すごいぴったりでしたよね!なにわの大西さんとイメージが良い意味で違っていて、すごいなと思った。」と絶賛されるが、大西は「嬉しい。」とやや潮らしいリアクション。すると「さっきまで仲良かったんですけど・・・」と猪狩。それに対して大西が「はい。今俳優の顔してます。」と返し、笑いを誘った。
映画初主演に関しては「まさか自分がラブストーリーの、しかも少女漫画の実写化をさせていただけるなんて思ってもみなかったですし、エンドロールの1番初めに名前が出るということで、まだ実感ない中で・・・」と心境を明かす。加えて「主演ではありますけど、やっぱりこの主要人物の他の5人のキャストがめちゃくちゃ僕を支えてくださいましたし、やっぱ同世代やからこそわかる気持ちであったり、カメラが回ってる時も回ってない時も、同じクラスメイトのように過ごした、ひと夏の青春を過ごしたなっていう気持ちでいっぱいです。」と共演者へ感謝と感想を綴った。
「すごいなって思うところがいっぱいありました。」と語るのは窪塚。「なんか大人っぽいんですよね。高校生でその包容力と、優しいというか真っ直ぐな振る舞いを友達にも彼女にもしてあげられる性格っていうのは当時の僕には全くなかったので、どちらかというと(自分は)英二くんみたいな感じだったんですよね。今の自分でも憧れるし、多分当時の自分も憧れてた、クールな、かっこいいけどそれをキザにやってない、自然にやってる男の子を演じました。」と自身の高校生時代と重ね合わせて、役柄を振り返り。
大西曰く、原作を読んでいるときから窪塚が直彦を演じるイメージがすぐできたそう。ただ実際に会ってみるとイメージとは異なり「めちゃくちゃ可愛らしい一面を持っていて、ほんとに赤ちゃんみたいな(笑) 赤ちゃんってみんなから呼ばれてました。『あいるちゃん!赤ちゃん!』って。ほんとにいろんな一面を持った俳優さんだなって感じましたね。」と驚きの舞台裏を明かした。
猪狩は「僕も愛流ちゃんって呼ばさせていただいていて、ほんと弟みたい。なんかボケっとしていて『何考えてるの?』って聞いたら『今日の夜ご飯どうしようかなと思った』みたいな。あまりにも可愛かったですね。俺ん中ではヒロインでしたね愛流ちゃんが。守るべき対象でした。」とメロメロな様子。
そんな可愛らしい一面を持った反面、『愛流ちゃん』呼びされていることに関して当の本人は「恥ずかしいけど、でも別に愛されることに越したことはないなと思って、有り難い」と大人な反応をみせた。
人に尽くしがちな、恋に恋する女の子・小春を演じた齊藤は「自分自身が小春ちゃんに似てる部分だったりとか、共感できるっていう部分がすごく多かったですし、現実世界にいる女の子もきっとこういう感情に1回はなったことあるんじゃないかなっていう部分がすごくあるので、小春ちゃんにきっと共感していただける方がたくさんいるんじゃないかなって思いながら、自分自身も、そして可愛らしさも出せるように演じてました。」と役への向き合い方を告白。感情が移りゆきやすい、その感情の整理を特に心がけて演じていたとのこと。
恋に真っ直ぐな泉を演じた莉子は「とにかくまっすぐなので、そこを映像化するからには、皆さんに愛されるキャラクターであるようにお芝居したいなって風に思っていたので、監督とも何度もコミュニケーションを取らせていただいたりとか、苦戦はしたんですけど、無事に本日届けられるということで嬉しく思います。」とコメント。「セリフを言うっていう作業があるので、どうしても自分から自然と出てこない言葉を言ってる感覚になっちゃうんですけど、そこに嘘がないように、どれだけ真っ直ぐに演じられるかっていうのは、すごい意識してやってました。」と苦労の末に役を演じきったことを明かした。
原作を読んだ時から1番好きなキャラクターだったという太一を演じた猪狩は「まっすぐで人を大切に思えるんだけど、それは女の子に対してもそうだし、男の子の友情的な部分に対してもそうで。自分の幸せはもちろん、他の人の幸せもちゃんと願えるような、そこに対して行動できるような・・・」と、太一の優しい一面を説明。「いや、まさに俺だなと思って。」と自画自賛すると、大西は爆笑。そんな大西から「本読みの時からもう太一くんに入り込んでいたというか、本読みって探り探りになる部分があるじゃないですか。一言目からちゃんと太一になりきっていたから、一気に恋僕の世界観にすごく深みが出たというか。」と絶賛を受けていた。
監督からは「台本がないぐらいの感じで喋ってほしい。全部アドリブでいいぐらいの感じで」とアドバイスされていたそうで、現場ではたくさんアドリブを披露したそうだが、それは猪狩のみへのアドバイスだったようで、他キャストが笑ってくれなかったことに「僕にとってシビアでしたね。」としょんぼり。中々カットをかけない監督に「なんでカットしてくれなかったんですか?(笑) でもちゃんと使われてるんで、僕の苦しさも一緒に感じながら楽しんでください」と観客へ投げかけた。
ピュアかつ乙女な一面を持っている女の子・瑞穂を演じた志田は、キャラクターの持つ素直さをすごく大事に演じたと語った。
監督は、毎日刺激的な撮影現場であったことを振り返る。「自由芝居するシーンが結構あったんですけれども、こんな引き出しがあるんだとか、こんな表情されるんだっていうことを毎日驚いてて。皆さん役作りにすごく向き合ってくださったので、素晴らしいものになってます。」と作品の出来栄えに太鼓判を押した。
撮影の1ヶ月間は九州でのロケ撮影だったとのことで、撮影地についても振り返り。大西は「なんといってもロケーションが素晴らしすぎて。原作にあるような学校の風景であったり、街並みであったりみたいなのも忠実に再現されてるというか。恋僕の世界観がしっかりとあるので、その中でお芝居するということで、めちゃくちゃ集中しやすかったです。」と撮影がしやすかった様子。「九州の皆さんが、地元の皆さんがたくさん支えてくださったり、エキストラとして参加してくださったりっていう、皆さんのおかげで作り上げることができた映画だなっていうのをすごく思いましたね。」とスタッフを始め、現地の方々にも感謝の言葉を贈った。
本作の注目ポイントは、好きな人が変わったり恋を伝えれなかったりなど、リアルな学生生活が描かれているところだそう。「ちょっと懐かしい気持ちにもなりながら、恋をまだ経験してない方であったりとか、この作品を見てこういう恋を経験したな、懐かしいなって思ってくださる方もいると思うので、いろんな視点になって見ていただきたいなと思います。」と大西はコメントした。
また、自身が所属するなにわ男子が主題歌を担当したことについて「僕は携帯で毎日のように聴いてるんですけど、スクリーンと共にこの主題歌を聴いてみると、より歌詞が伝わってくるというか、映画ともすごくリンクする部分があって、ちょっと背中を押してくれるような温かい曲になってます。」とアピールした。
続いて、告白することの大切さもテーマとして描いた本作になぞらえて、撮影中に言えなかったことを告白するコーナーを実施。
背後の風船にすら恐怖を感じるほどのビビリ性だと自負する大西は、お化け屋敷でのシーンをチョイス。「お化け屋敷のシーンで、扉を開けた瞬間に驚かす仕掛けがパーって出てくるみたいなのがあったんですけど、お芝居ですし、ここで開けたらこういうのが出てきてっていうのを説明してくださるのかなと思ったら『まず1回ちょっとやってみましょうか』みたいになって、自分は英二くんだって思いながら扉を開けると、骸骨みたいなのがドーンってきて、俺、ほんまに大西流星として『ヒヒーン!』みたいな、ようわからん大きい声を出してしまって(笑) 仕掛け担当してた美術のスタッフさんにドン引きされるっていう。」と大西らしいエピソードトークを披露。「これはビビリっていうのを知っててやったのか、これどうなんですか?」と監督に投げかけると「予想以上に結構びっくりする仕掛けを美術さんがやってくださってたんでね。私も大西さんの声にびっくりしました(笑)」と監督も驚いていたそうだ。ちなみに、お化け屋敷のシーンはCGではなく、美術さんによってしっかり作られいるため妙なリアル感があるとのことで注目!
窪塚は「クランクインからクランクアップにかけて、若干痩せていた。」と告白。「ちょっと食べなかったら顔がすぐこけちゃうので、気にしてずっと継続して食べてたんですけど、ある時から少なくなっちゃって・・・」と、体型への悩みを明かした。すると猪狩から「太りたかったってこと?」と聞かれ「そうですね。」と窪塚が答えると「喧嘩売ってんの!? 世の中に痩せたくても痩せれない人がいっぱいいるんだよ!」と切実な叫びが響き渡り、会場も大笑い。窪塚から「太りたくても太れない人っているっすよ」との声も。
ロケ地が福岡ということで屋台にも行ったそうで、猪狩は「2人きりで行こうとしたんですけど、あんま信用されてないのか護衛の人がついて4人でしっかり食べて(笑) めっちゃ美味しかったですね。」と振り返る。「ありがたいことに、ちょっと顔が売れていると言いますか知名度がある分、屋台って若干ハードルが高いとことがあるじゃないですか、そこをさっと行ってさっと食べるっていうのが、ワンチャンもう2度と行けないんじゃないかっていうぐらい、福岡を感じましたね。」とユーモアあふれる語り口で、福岡を満喫していたことが伝わってきた。
齊藤も1人行動で博多を堪能していたそうで「もつ鍋とサウナ、ジムっていうのを毎日、暇な時にどれかを1人で絶対やってます!だからもつ鍋を1人で2週間連続ぐらい毎日食べに行きました。」ともつ鍋ホリックに陥っていた様子。莉子から「待ち時間にもつ鍋を頼んで、教室に持ち込んで食べてましたよ(笑)」とのリークも。もつ鍋にハマった結果、肌がツルツルになったことを試写を見て実感し、嬉しそうな様子であった。
一方、莉子は「もっと6人で話したかったな」と告白。「誰かが撮影していたから6人全員でお弁当食べたことないんじゃないかなと思って、それが悲しかったなって。」と心境を吐露した。映画公開に向けた宣伝活動は6人で行動することも多いとのことで、どこかで実現するのかも?
猪狩の告白は「女性陣3人をなんて呼んだらいいのか全くわかんなくて。」。「この間番宣でご一緒した時に、斎藤さんって呼んだら爆笑してたんですよ。それで言うと大西さんとかは上手いというか、やっぱりゅちぇはギャルだから・・・」と話すと、莉子から「そっち3人は基本ギャルですけどね。」と大西、齊藤、猪狩をギャル認定。猪狩は「俺も!? 齊藤さんはギャルです!本番中は役名で呼べるんですよ。で、終わってからは番宣活動でなんてすればいいんだろうって」と悩みを明かした。悩んだ末「齊藤さん、志田さん、莉子さんって呼ぶんで2度と笑わないでください!」と締めくくった。
志田は猪狩に対して、告白ではなく謝りたいことがあるそう。現場では、志田・猪狩・莉子の3人での待ち時間が多く、志田と莉子は共演経験があるため、3人では話が盛り上がったそうだが、莉子がいなくなった途端、沈黙になってしまい、猪狩が気を使ってたくさん質問をしてくれたそう。「すごいたくさん聞いてくださったんですけど、私が人見知りすぎちゃって、一問一答みたいなインタビュアーさんみたいな感じにしてしまったのが、本当にごめんなさいって思ってます。」と謝罪。猪狩も「途中なんか職務質問みたいになってるなと思って、1人でお散歩に出かけました(笑)」とそこまで気にしていない素振りをみせた。ただ、沈黙は最初だけだったようで、2人のシーンを超えてからは、役の話やワードウルフなどのゲームで盛り上がったそうだ。
トークを終え、フォトセッション。そして恒例の「この夏は、恋僕!」の掛け声で、カラフルな紙吹雪のキャノン砲が発射され、映画の完成を祝福。
最後に監督から「まず原作の水野先生に、この作品を生み出してくださってほんとに感謝したいです。ありがとうございます。今ある気持ちだったりとか、 今目の前にある声を正面から抱きしめる勇気をもらえる作品となっています。ぜひ皆さん楽しんでください。」とメッセージ。
大西からも「この作品は、恋って何?ていうのがテーマだなと僕は思っていまして。 恋にもいろんな形がある中で、追いかける恋であったり、追われる恋、恋をまだ理解できてない恋であったり、そういったいろんな恋がある中で、自分に合った恋を見つけて幸せになっていこうと奮闘していく6人がほんとに綺麗に酒井監督を始めいろんなスタッフさんのおかげで描かれてると思います。この夏キュンキュンしたいなって思う方は映画館で恋僕を見ていただいて、最高の夏の締めくくりになればなと思っております。ぜひとも皆さんも友達を誘って、恋僕を一緒に盛り上げていけたらなと思いますので、是非ともこの夏よろしくお願いいたします。ありがとうございました。」と、全国の映画公開を楽しみに待つファンの方々へ投げかけ、本イベントは幕を閉じた。
【映画「恋を知らない僕たちは」】
公開日:2024年8月23日(金)全国ロードショー
出演:大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良
原作:水野美波「恋を知らない僕たちは」(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:酒井麻衣
脚本:大北はるか
製作:「恋を知らない僕たちは」製作委員会
配給:松竹
©2024「恋を知らない僕たちは」製作委員会 ©️水野美波/集英社