<ライブレポ>M!LKがフライングでサプライズ登場!M!LK CONCERT TOUR2024 『HERO』ぴあアリーナMM 最終公演
2024.6.14
M!LKが3月の福岡公演を皮切りに、4都市をまわった全国ツアー【M!LK CONCERT TOUR2024 『HERO』】。2024年6月9日(日)に行われた神奈川・ぴあアリーナMMがついに最終公演!! その様子をEmo!miuでもお届けします!
M!LKは佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人の5人からなるボーカルダンスグループ。各公演のチケットは完売、最終日を迎えたぴあアリーナMMの会場にもたくさんのみ!るきーず(M!LKの公式ファンネーム)が駆けつけ、立見席がでるほどの人気ぶり。ステージ上にはダウンタウンを思わせる街並みが再現されており、公演へのワクワク感が高まる。公演がスタートすると、メンバーはみ!るきーずたちの頭上から登場!! フライングというサプライズ登場に大きな歓声が湧き上がった。マントを翻しながら「Over The Storm」を歌う姿はまさにみ!るきーずの“HERO”!! メンバーの佐野勇斗が「今日はみんなを世界一、幸せにします!! 行くぞー!!」と声を上げ、最終公演がスタートした。
み!るきーずの前に現れた“5人のHERO”は立て続けに「ボクノアカシ」「ハロー!」を披露。メンバーが大きく手を振ると、み!るきーずが振るペンライトも大きく揺れ、会場の一体感をより高めた。冒頭の自己紹介タイムでは山中柔太朗が「俺らに愛される準備はできてんの!?」とファンを挑発したかと思えば、塩﨑大智は「俺らM!LKに会いたかった?ホントに?ホントにー!?」と何度も互いの気持ちを確認。曽野舜太は「み!るきーずとやりたいことがある!」とウェーブを作って交流を楽しみ「今日もいっぱい“チェスト”って言ってくれますか!? みんなで一緒にー!?」と吉田仁人が叫べば、み!るきーずは全力の「チェスト!!」で応えてみせた。佐野は「最終日、ぶっ倒れるくらい頑張るんで盛り上がっていこうぜ!!」とぶっ倒れ宣言が飛び出すほど、気合い充分な様子を見せた。
メインステージに戻り「ハナキン!」「テレパシー」とM!LKらしい軽快なポップチューンを披露。ステージ上のBOXからパンダのかぶりものやパペットを取り出し、可愛らしい姿をみせてくれる曽野、塩﨑、山中の3人。佐野と吉田はおっきなハート型のチョコをいっしょにかじるという、ファン悶絶のパフォーマンスを見せると、み!るきーずからは悲鳴のような歓声が上がっていた。 “かわいい”が詰まった、まさにM!LKのわちゃわちゃなステージを繰り広げ、メンバーもファンも大盛り上がり。続いて、曽野の“愛してるよー”から始まった「テレパシー」では、曽野と吉田が手にチュウ、佐野が山中のほっぺにチュウ!!と、まさかのチュウ連発にみ!るきーずも大興奮!! 続いて披露した「奇跡が空に恋を響かせた」では甘い歌声を響かせ、振り幅の広い魅力を存分に発揮していた。
曲が終わりMCタイムに入ると、突如モニターに “HERO”のメンバー5人のボスだという“謎の男”が登場。地球にとんでもない危機が迫っていることを伝えられ、5人は街の倉庫への潜入捜査が命じられる。佐野と山中がこの指示に従わず、ステージ上に残っていると“M!LKの問題児”というレッテルを貼られ、メンバーやスタッフから苦情、要望が暴露される事態に。“グループトークを見ていない”と、メンバーからクレームを入れられた佐野は「とにかくグループトークが多くて、メッセージを確認するのが遅くなる!」と言い訳。これからメッセージじゃなくて電話と要望を入れる一幕も。そんな様子を見たボスからは、秘密をひとつ暴露することを要求され、佐野は「M!LKとみ!るきーずを幸せにすることに人生懸けてます!」と秘密を明かし、潜入捜査へと向かった。MCタイムもひっくるめて、ひとつのエンタメとして見せるのが、今回のツアー「HERO」だ。
喧騒に包まれた夜の街にステージが変化し、ルーズなシルエットのジャケットスタイルに衣装チェンジした5人がステージに登場。「Weekend」では軽快なダンスを魅せ「パッパラ・シュビドゥ・ヴァァァァァァァ」は光るステッキを使ってパフォーマンス。続いて披露した「labyrinth」では先程の雰囲気からは一転、艷やかな大人っぽい雰囲気をみせる。メンバーたちが顔を寄せるたびに会場からは黄色い歓声が上がっていた。潜入捜査から戻った5人はカジュアルな装いに衣装チェンジすると、それぞれの名前が書かれたトロッコに乗って再登場!会場をぐるっと一周し、360度にいるみ!るきーずとの交流を楽しみながら、「ジブンエール」「妄想ドン・キホーテ」そして最新曲の「ブルーシャワー」を披露した。
MCタイムでは吉田の“青髪”に言及する一幕も。「新曲のブルーシャワーに合わせた?」「朝の占いで青髪がラッキーカラーだった?」など、メンバーからはいろいろな推理が出るも、派手色を楽しんでいたらブリーチしても赤みが残留していたという。その赤みを消すための“青髪”だったと、カラーチェンジした理由はなんとも現実的な理由であることを明かした。また塩﨑がこれまで一度もブリーチをしたことがないことに話が及ぶと「これまで母親にブリーチを禁止されていると言っていたけど、(塩﨑の母親が)いいよ!って言っていた」と吉田から暴露が!! それを聞いた塩﨑は「だってブリーチすると、月1回美容室に行って、毎回5000円とかかかるんでしょ!?」と驚いた様子を見せる。実際にはメンテナンスで2〜3万かかることを告げられると「無理!! え!? どうやって生計立ててんの!? ヘアケアに3万は無理!!」と驚きの声を上げ、そんな塩﨑にメンバーは大爆笑。最後は「いつかお金に余裕ができたら、金髪にします!」と宣言していた。ちなみにそんな塩﨑の“ケチエピソード”はM!LKの公式YouTubeチャンネルで見れるという。
そしてコンサートも後半戦に突入。夕焼けカラーに染まったエモーショナルなステージでミドルバラードの「交差点、信号、君と僕」をしっとりと歌い上げた。続くステージはユニットでパフォーマンス。塩﨑、曽野、山中の3人で「最愛」では会場を優しい歌声で包み込み、佐野と吉田の2人で「何処へ」では高音を響かせ、歌声で会場を魅了。これまでの雰囲気とはまた違うパフォーマンスに、み!るきーずからは惜しみない拍手が送られていた。
コンサートも終盤になり、佐野はパイロット、吉田はそば屋の店員、山中はナルシストな医者、曽野はスポーツインストラクター、塩﨑は小学生とHEROとして潜入捜査をした格好でステージに再び登場。「愛が足りない」と嘆く山中に、山中が好きなM!LKの楽曲を当てることでメンバーからの愛を確かめることに。最終日くらいは当てよう!と意気込むも、正解したのは吉田ひとりという悲しい状況に。そんなメンバーを見て山中は「じゃあ、僕の好きなところを言って。それで愛を確かめる!」とメンバーにお願い。吉田は「洋服やゲーム機器の買い物とか、マジで真剣に悩んでくれるところ」と本気で答えると、佐野も「M!LKに入ってくれてありがとう」と真剣に想いを伝え、その想いに山中が「僕を選んでくれてありがとう」とハグのお返しをするひと幕も。そんな姿を見て山中といっしょにM!LKに加入した曽野は「俺といっしょにM!LKに人生を懸けると決めてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。愛いっぱいの雰囲気が続くなか、最後になった塩﨑は「本当に髪色がキレイだと思います!!」とひとこと。完璧なオチ(?)をつけると、そんな塩﨑に山中は「浅〜い!」と笑いながら「アモーレ!」と声を上げ、「Amore~僕は君に愛を叫ぶ~」を披露した。
VCR中、地球に隕石が接近していることを告げられると、メンバーたちは黒✕オレンジの衣装にチェンジしてステージに登場。火花が散るなか「May」を力強くパフォーマンス。佐野はアクロバティックなパフォーマンスを見せると、山中は美しさ溢れる麗しい曲中のダンスブレイクで5人5様の魅力を爆発。5人の力を合わせ、間近に迫っていた隕石を大破。M!LKは迫っていた危機を回避してみせ、真の“HERO”となった。続いて「Kiss Plan」を披露し終えると、最後1曲のみとなり、吉田が「HEROもあと1曲で終わりです」と、コンサートが終わることを惜しんだ。今回のツアーは準備に時間をかけてきたという。「長かった!」と準備期間を回顧し、しんみりモードになるかと思いきや、ステージ上に用意された吉田と山中のドリンクが入れ替わっていることを言及。スポーツドリンク、はちみつなどが入った吉田のスペシャルドリンクを飲んだ山中は微妙な表情になると「美味しいと言われたことはない」と吉田がひとこと。最後までわちゃわちゃしているところがなんともM!LKらしい。そして最後の曲前も、曽野が「最後まで楽しめるー?ホントに!?」とファンを煽ると、み!るきーずも声を上げて応え、最後の曲「ピースサイン」を披露し、本編を締めくくった。
会場からは「もう1杯!!」というアンコールが上がり「桜咲く頃には」はメンバーたちがトロッコに乗って再登場し、ファンとの交流を楽しんだ。続いて披露した「テルネロファイター」中にHEROスーツに早着替えをし、会場を沸かせた。ここでツアー中には言及されていなかった“ボス”の話題に。実はこのボスはロバートの秋山竜次が演じていたことが明かされた。ボス役をやれたことを喜ぶ秋山のVTRが流れると、「豪華過ぎる!!」「すごい!」と喜び、今ツアーに秋山が参加してくれたことに喜びと感謝の気持ちを伝えた。また吉田は「今回のツアーは(これまでのツアーとは)毛色の違うライブだったから、みんなが困惑しないかちょっと気がかりだったんだけど、すごい楽しんでくれて本当にありがとうございます。あと半年でデビュー10周年を迎えるけど、その前にこんなたくさんのお客さんに見てもらえたことはありがたいこと」と、改めて感謝の気持ちを伝えた。そしていよいよ最後の1曲に。曽野が「まだ声出せの?」と何度も会場を煽ると、ボルテージは最高潮に。そのまま「ハピダン」を披露。「約束しようか 来年も 10年後もずっと一緒だよね」のパートを佐野はメンバーに向けて歌い、愛溢れるステージでアンコールステージを終えた。メンバーは口々に「ありがとう!」と感謝の気持ちを伝え、「み!るきーずが振るペンライトは本当にキレイな景色!!」と別れを惜しみ、最後はM!LKのシグネチャーあいさつをしてステージを降りた。
■詳細
【M!LK CONCERT TOUR 2024「HERO」神奈川公演】
<スケジュール>
・2024年6月8日(土) 開場 17:00/開演 18:00
・2024年6月9日(日) 開場 15:00/開演 16:00
Text:Kyoko Fuse