<イベントレポ>西垣匠「(ピーチちゃんは)僕が守ってました。」共演者も驚くほどの黄色い歓声が!? 兵頭功海・YUら出演映画「みーんな、宇宙人。」公開記念舞台挨拶



映画【みーんな、宇宙人。】が、2024年6月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿、他にて全国ロードショー。そして公開日同日、東京・シネマート新宿にて【公開記念舞台挨拶】が行われ、兵頭功海、菊地姫奈、西垣匠、三原羽衣、YU、宇賀那健一監督が登壇した。この日は残念ながらヒロト役の草川拓弥(超特急)は欠席だったものの、多くのお客さんで席は満席だった。



冒頭の挨拶では、2年前に短編映画からスタートしたという兵頭が「こんなに大きい映画館で、こんなたくさんの人に集まってもらえて本当に嬉しいです。」とすでに感慨深げな様子。



自分が出演しているシーンの好きなところ・撮影時に印象に残ったエピソードについて聞かれると、兵頭は「宇賀那さんの映画って手作りというか、人の力をちゃんと使う作品が多いんですけども、モジャの人が全身青のブルータイツを着て、こんな体勢になりながら撮影をしていたので、めちゃめちゃシュールで(笑)」と全身を使って撮影の様子を表現。

「しかも暑い時期に撮影してたのでブルータイツが汗で濡れていくんです。腕もブルブル震えだして、そんな中撮影することは初めてだったし、それを見ないようにしながら撮影するっていうのはすごい印象残ってます。」とインパクト大な撮影の裏側を振り返る。

好きなシーンについては「バーのシーンとかは宇賀那さんもインタビューで言ってくださってたんですけど、結構テイク数を重ねて『この言葉にこういう感情を込めていきたい』とかを細かく細かく2人で話し合いながら作ったシーンだったんで、言い方はあれですけど、気持ち悪くて、ちょっと狂気的で、だけどなんか可愛いなとか、なんかいとおしいなっていう人物にしたいなと思ってたんで、あのシーンはすごいお気に入りです。」と語った。



西垣は、ピーチと乗ったスワンボートでのシーンをチョイス。「あの日すごい風強かったですよね。とんでもない天候の中やってたんですけど、白鳥が全然ちゃんとした向きを向いてくれないんです。あれも結構テイクを重ねましたよね。」と苦労を明かす。水の波紋なども気にして30〜40分ほど撮影したそうだが、最終的には諦めて大雨の設定にした乗り越えたとか。

MCに「ピーチちゃんは濡れなかったですか?」と聞かれると、西垣は「僕が守ってました。」と口にし、この日一番の悲鳴に似た歓声が巻き起こった。



菊地は、終盤にミサトがご飯をもりもり食べるシーンで起こったとある出来事について言及。「現場で私がうまく理解をしてなくて、カットがどこでかかるのかわかってなくて、ずっと食べ続けてました(笑)」。監督もちゃんと伝えられなかったばかりに、菊地が永遠と食べている横で「やばいやばいやばい」とどんどん青ざめていたとのこと。

「多分この映画全体の中で1番迷惑かけたなと思ってます。」と菊地に謝罪していたが、当の本人は「実際どんな感じに映ってるのかなと思ったら、すごく楽しそうに食べていて良かったなと思いました。」と嬉しそうに語った。



三原も撮影の裏側に関してエピソードを披露。ボールを投げるシーンについて「紐で吊るして、スタッフさんが走って連れていくんですよ。動かしながら引っ張って走り回ってたんですけど、その日めちゃくちゃ暑くてやばかったです。」と本編には映らないスタッフの苦労を伝えてくれた。



YUは「僕のシーンはちょっと重いシーンだったので、最初台本見た時に「大丈夫か」って思ってたんですけど、いざ現場に行ったら青タイツを着ていて「まじか(笑)」って思いました(笑)」と戸惑いがあったことを告白。



そんなYUに対して、監督は「最初の段取りから100パーセントでやってくれて、毎テイク泣いてくれてたし、周りのパペット側の役者もみんなそれにすごい感動してて、すごい良いグルーヴを生んでくれたなってすごい思いましたね。」と芝居への姿勢を高く評価していた。



続いてのトークは、モジャと今一番語り合いたいことについて。兵頭は「モジャの生きてる星はどんな感じなのかなっていうのが聞きたいです。」とコメント。「モジャは地球っていうものと人間っていうものを見て、最初は滅ぼそうというかよくないって思ってた側の生き物なので、逆にじゃあモジャたちが生きてる星ってどういう世界なんだろうなっていうのがすごい気になる」と思ったとのこと。



YUは「グレープとだったら、劇中でも『革新的な言葉で力強く生きなさい』っていう言葉をかけられるんですけれど、撮影中もこの言葉が自分に言われてるような感覚があって、自分の人生について語り合いたいですね。」と、実際のセリフが心に残ったことからより深い話をしたいそうだ。

考えすぎてしまう性格だという菊地は相談相手にしたいとのことで「自分の悩みとかを相談してアドバイスをもらいたいなって思いますね。」とコメント。



「宇宙の謎について話し合いたい」と語ったのは西垣。「地球からモジャの星には行けないけど、モジャからこっちに来れてるってことは、やっぱ文明も発達してるだろうし。ってことは、なんか人間が解明できてない謎を絶対知ってるはずなんですよ!だから聞きたいです!」と内なる探求心を明かした。

三原は「モジャの星にはどんな食べ物があるのかっていうのを知りたいです。デザートはどんなのがあるのかとか、主食は何なのかとか、結構食べ物が好きなので気になりますね。」と可愛らしい疑問を投げかけていた。



最後に観客へ向けて一言ずつメッセージ。

兵頭「本日はお越しいただきありがとうございました。本当にこの映画は、宇賀那さんとあるオーディションで会ってから、短編のモジャっていう作品を撮って、で長編化するってなって、本当にこんなすごい役者さんたちが集まって、こんな大きい映画館で上映できるってなったので、本当に今日公開できてとてもとても嬉しいです。結構ポップな見た目とカラフルな衣装と、可愛い映像が多いんですけれど、意外と中身をちゃんと見て言葉を聞くと、鋭いメッセージが宇賀那さんからこの映画を通して皆さんに伝わってると思うので、それを自分なりに持って帰ってもらって、もしいいなと思えたらこの映画を広めていただけたら嬉しいなと思います。本日はありがとうございました。」

菊地「今日はお集まりいただきましてありがとうございました。私自身もこの映画を通して、改めて自分自身と向き合うことができたなと思います。この映画に登場するキャラクターたちと同じような悩みを持った人が今日たくさんいると思うんですけど、 そんな人にぜひ見終わった後、明日からまた頑張ろうみたいな前向きな気持ちになってもらえたらなと思います。今日はありがとうございました。」

西垣「今日はお越しいただきありがとうございました。菊地さんと言いたいことが全く同じでした。どうしましょうか。この可愛らしいモジャたちと一緒に、とにかく僕は世界観を楽しんでいただきたいなと思ってます。NYLONさんも入ってるということで、衣装もものすごく素敵ですし、この不思議な世界観を疑わずにただ楽しんで、それでちょっと1個だけ心に残ったものをみんなでまた語り合っていただけたらなと思います。たくさん広めてください。ありがとうございました。」

三原「本日はお集まりいただきありがとうございました。私も被ってしまうんですけど、すごい考えさせられる部分がとても多くて。でもそれってすごい人によって考え方や感じ方とか全然違うと思うので、今日感じたことか思ったこととか、ぜひどこかしらで呟いてくれたら嬉しいなと思ってます。よろしくお願いします。ありがとうございました。」

YU「本日はありがとうございました。「みーんな宇宙人」は本当に幅広い年代で楽しめるような作品だと僕は思っているので、ぜひ何度も劇場に観に来て違うことを感じたりできると思うので、ぜひ楽しんでください。ありがとうございました。」

監督「本日は本当にこの平日の夕方からお越しいただき、誠にありがとうございました。結構尖った作品だと自分の中でも思っていて、好き嫌いも分かれるかなとも思うんですけど、好きでも嫌いでも本当になんでもいいです。この映画が存在するっていうことを絶対僕はなくしたくなくて。本当好きでも嫌いでも、感想とかを周りの方にお伝えいただいたり、SNSだったりで呟いていただくことかなと思っております。 そういったことをしていただけると、より長く上映できますし、より多くの映画館で上映できますし、そして続編とかも狙っていきたいなと思っておりますので、ぜひ周りの方にこの映画が存在するぞということ、お写真などを添えて書いていただけたら嬉しいなと思っております。本日は本当にありがとうございました。」

おまけ♡



イベント冒頭、西垣が挨拶すると会場のいたるところから悲鳴のような歓声が。それを見た兵頭が「悲鳴あげてるよ」と西垣に伝えると、当の本人は「あがりがち(笑)」と返し、会場から歓声とともに笑いも誘っていた。そうは言いながらも歓声があがると嬉しそうに笑顔を見せていたため、西垣なりの愛情の裏返しなのかもしれない。

<ストーリー>
ある日、誰かの役に立とうとビルの屋上で「オレオレありがとう」を繰り返すセイヤ(兵頭功海)のもとに、突然何かが空から落ちてくる。セイヤが電話を切ると、エメラルドブルーの毛がモジャモジャの見たことのない生き物ーーミントがそこにいた。ミントと他愛もない会話をして仕事へと向かうセイヤだが、その後、体型にコンプレックスを抱くミサト(菊地姫奈)のもとにオレンジ、自分に自信が持てずネガティブなショウ(西垣匠)のもとにピーチ、寂しがり屋な女の子・レイ(三原羽衣)のもとにオリーブ、人間を強く信じるヒロト(草川拓弥)のもとにクロウ、これまでの人生に悔いがあるミステリアスな人物・リュウ(YU)のもとにグレープというミントの仲間たちが次々現れ、会話を通してお互いのことを少しづつ理解し始める……。

■詳細
【映画「みーんな、宇宙人。」】
公開日:2024年6月7日(金)
公開場所:ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿、他
出演:兵頭功海、菊地姫奈、西垣匠、三原羽衣、草川拓弥(超特急)、YU、関本巧文、詩歩、冬由、儀間咲彩、佐々木穂高、栗山かほり、麿赤兒
監督・脚本:宇賀那健一
プロデューサー:戸川貴詞
製作:CAELUM
制作:VANDALISM
配給:エクストリーム

© みーんな、宇宙人。

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