京本大我(SixTONES)「(KISSのとき)唇の場所を当てられないんですよ」映画「言えない秘密」完成披露試写会で秘密を明かす
2024.5.21
映画【言えない秘密】の完成披露試写会が東京・有楽町で2024年5月21日(火)に実施され、主演の京本大我(SixTONES)をはじめ、古川琴音、横田真悠、尾美としのり、河合勇人監督が登壇。撮影エピソードや、公開に向けて本作にかける熱い思い語った。
本作は、「SixTONES」としてデビュー後、京本大我が初の映画単独主演を務めることで話題を呼び、確かな演技力で魅了する古川琴音が初めて恋愛映画のヒロイン役に挑戦した注目作。
過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(みなと)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(ゆきの)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまうーー。
完成披露試写の前に、トークイベントが実施され京本大我は「樋口湊人役を演じさせていただきました京本大我です。本日は皆さんお集まりいただき、ありがとうございます。公開日までまだですが、1年ぐらい前に撮影してたので、やっと届けられる日が来たなということで観てもらえること本当に僕たちも嬉しく思ってます。」と挨拶を述べた。
続いて古川「本当にこの日をずっと待ちわびていたので、今日皆さんと直接お会いすることができてとても嬉しいです。上映前なので話せることが限られているんですけれど、できる限りのことを話して楽しい時間になれたらなと思います。」と挨拶し、横田は「朝の光を演じさせていただき来ました横田真由です。皆様平日のこの時間にこのたくさんの方が集まっていただいて、とても嬉しく思っていますし、短いですけど楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。」と述べた。
さらに、「湊人の父をやらせていただきました尾美としのりです。湊人の父っていう意味でね本当は京本政樹さんの方が良かったんじゃないかなと思うんですけども、ちょっとあんまり似てない親子ですが、鳶が鷹を産んだということでご容赦ください。」と尾美が挨拶すると、会場に笑いが起きていた。
改めて完成披露の場に立って気持ちを聞かれると京本は「先ほども申し上げた通り、約1年ぐらい前に撮影していたので、やっぱ映画ってね届くまで編集だったり、いろいろ時間もかかるものなので、丁寧に丁寧にスタッフさんも僕らが撮り終わった後も作ってくださったこの素敵な映画をやっと皆さんにお届けできるっていうのは何より嬉しいですし、本当に僕たちも自信を持ってお届けできる素敵な作品に仕上がってますので、皆さんのお力も借りて、これからこの作品を盛り上げていけたらなと思っております。」と語った。
ついで最初にオファーが来た時の気持ちを聞かれると京本は、「本当に最初はふわっとした、オファーというか、マネージャーからピアノどれぐらいできんのっていう、ふわっと聞かれたので、でも僕は独学でこんなもんしかできませんって素直にお返事して、そしたら次にお話したのが実はこういうピアノの音大生の物語で、映画来てるんだけど、どうですかってマネージャーから改めて来たのでちょっと2段階オファーみたいな感じでだったので、僕は一応自分の力量を伝えてあった上でこんだけ大変なクラシックの演奏がある役をオファーしていただいたので、僕なりにしっかり努めなきゃなという責任とプレッシャーといろいろ感じながら、あと何より映像のお仕事が本当に久しぶりだったのでオファーいただいた段階ではまだ、今いろいろドラマとかやらさせてもらってるんですけど、そういうものもまだ決まってなかったので、もうただただ震えてましたね。映像の仕事が多分1年ぶりとか、これが一発目のお話だったのでどうなるかなってちょっと不安もありながら、でも素敵な機会だったので受けさせていただきました。」
同様の質問が古川にもあり「この役を私にオファーしてくださるんだっていう、なんか意外というか、自分に対してそのイメージを持っていなかったので、なんか妙にドキドキしましたね。このぴあで無垢な役を自分がどう演じることができるのかなっていうのは、何か新しい挑戦でもあるなって思いましたし、京本くんの相手で、ファンの人を怒らないかなとか、なんかいろんなこと考えましたね。」とファンからの反応に気が気じゃないことを明かしてくれた。
さらに京本は「琴音ちゃんもピアノ経験者でありながらも、僕、本当に独学がったのでやっぱスキルの違い経験の違いはもうめちゃくちゃありまし。たし、あとやっぱ課題曲も多かったんですよね。7曲前後あった気がするので、もう本当に追われてましたねセリフだけでも本来大変なんですけど、プラス演奏っていう部分でやっぱり寝てしまうと次の日が来てしまうので、もうとにかく寝るまでどれだけ練習できるかなみたいな感じで現場でもそうですし帰ってからもやって(ピアノを)ましたね。」と演技とは別にピアノ演奏者として遜色のないくらいになるまで、みっちりとピアノを弾きこんだことを明かしてくれた。
そして関係者に向けた初号試写が行われた際に作品を観て京本はX『とにかくポロポロ涙がこぼれました』とポストしていた件に触れると、「今回初主演映画という形ではあるんですけど、なんかそれに別に感動したとか本当に全くなくて、ただただ作品が良すぎてという。別に自分の芝居に感動したわけでも本当になくて。
特に僕は、琴音ちゃんが演じた雪乃のシーンとかでぐっときたところが本当にたくさんあったりとかして、だから何か本当に何だろうな。出演していた主観じゃなく本当客観的に1人のお客さんというか、映画を観に来た人として本当ボロボロボロボロ涙が出たので、今日皆さんに観てもらって、そして来月公開して、僕みたいにボロボロ泣いちゃうのが別に不思議なことじゃなかったって、早く思いたいので、皆さんにも泣いてもらいたいです。皆さんにも、ぐッと来てもらって、この作品が本当にいいよねって再確認したい気持ちが今は、強くあります。」とその感動を多くの人に感じて欲しいことを明かした。
そこに監督からは「いや珍しいなと思って。自分の主演作品で泣いてるから、なかなかだなと思って・・・」と暴露すると京本は「超恥ずかしいですよ。」と監督の言葉を遮った。それに構わず監督が続けて「ちょっと、う〜ん・・・」というと京本が「ちょっと、う〜んって」と笑いながらツッコミを入れていた。
また初号試写が終わり、会場からすぐロビーだったらしく、京本は、「もう待ち構えてらっしゃったプロデューサーと監督と、もう目が腫れちゃっててやばかったんで、一旦ちょっとすみませんって言ってトイレ言って直してから戻りました。」と目を腫らすくらい号泣だったことを明かし監督は、「みんなでゲラゲラ笑いました、泣いてる泣いてるって」と当時を振り返った。さらに京本が「出演が泣く?ってみんなにめっちゃ言われて、超恥ずかしかったですけど、本当それぐらい素敵に編集してくださって指導してくださったので、本当に大満足でございます。」と締めた。
京本「僕が、そもそもクランクインする3ヶ月前から個人レッスンを週に1〜2度組んでいただいていて、琴音ちゃんが1ヶ月前からプラス連弾の練習も、実は1ヶ月前からちょこちょこ入れてもらってたので、クランクイン前から結構そのピアノを通して交流を持たせてもらっていて、撮影期間中もね、一緒にちょっとでも隙があれば、どっちかやってるとこに入ってって一緒に連弾が自然と始まるとか。」と古川が「どの現場でも近くにピアノがある環境で学校で撮ってるときはピアノがある教室に行ってどっちかの音が聞こえたら、教室のときに行って空いてるみたいな、そんなテンションで2人で練習したりだとか、とにかく撮影期間中はずっと練習してました。」と、京本は「本当ラフに、時間見つけてちょこちょこ一緒にやってたので、いざ本番撮るよってなったときは、なんかガチガチじゃなかったんですよ。なんかいい緊張感ぐらいで、琴音ちゃんもやっぱ経験者でもあるし、すごい堂々と弾いてくださるので、何かそれに乗っかった気持ちで、楽しく連弾のシーンをやってたら自然とOKが出てみたいな。なんか本当にいい練習法と、いい環境だったなという風に思ってます。」とピアノの連弾シーンを語ってくれた。
尾美は、「ピアノ繋がりっていうことで、僕も昔も本当に若いときに『さびしんぼう』て映画がありまして、それもショパンの別れの曲なんかを使ってたんですけど、僕は全然ピアノ弾けなくて京本さんみたいにすごく練習したとかそんな感じじゃなく、ちゃらんぽらんな感じで現場で最後にピアノを弾きながらちょっと涙を流すっていうシーンがあったんですけど、それが別れの曲を弾きながら。でも全然弾けないんですよ。その当時のあの作品の監督の大林宣彦監督が後ろで2人羽織のように。」と言うと京本から「え〜〜」と驚きの声が漏れ聞こえ、「それで弾いてくださって。僕ただ泣いてただけでしたけど」と尾美が暴露すると会場からも笑い声が聞こえた。「しかもちょっとね、写ってんですよ、その時の監督の手が。カメラを引くと監督の手がすっとね。」と今は明かしても問題ないという秘密をカミングアウトしてくれた。
横田は「ひかりの役をいただいたときに、ピアノ科だって聞いて『やばい!弾けない』とは思いました。おしまいです。」と終わらせようとすると京本が「こっそりやったりとかは?」と質問を重ね横田が「せず!」ときっぱり言うと「せず!?」と京本もその答えには驚きを隠せなかった。さらに京本は「触るタイミングもなかったね、シーン的にも」と撮影過程を思い返してピアノに触れているシーンが横田になかったことを思い出したように語った。
最後に古川は「結構、取材でいろいろ言えない秘密を、『言えた秘密』に変えていってしまっていて、どうしよう言ったことでもいいいいですか?」とすると「それがどこのシーンかって思って観てもらえる楽しいと思うので言っちゃうと、京本くんが握力が強くてですね。でもすごくいいシーンだったんですよ。ギュッて握ってくれたときに私の指の関節がポキポキっていってて。。。」明かすと会場から笑い声が。続けて「気持ちを込めてらっしゃるし集中してらっしゃるから言えなかったけど『イタっ』て一瞬思いました。」とすかさず京本が「このエピソードね。取材も含めて3〜4回聞かせてもらってるんですけど、熱量が落ちないから、本当に痛かったんだなって。言うたびに新鮮に話してくれるんで。本当申し訳ないっす本当に・・・」と古川に謝罪した。
また京本へ握力が強いのかと聞かれると「力が強いっていうわけではなくて、1つのことにしかあんまり集中できないんですよ。だから、お芝居中だとお芝居のことしかあんま考えられなくなっちゃうから、今どのくらい力が入っちゃってて(相手が)どのくらい痛いのかってわからなくて。気持ちが入っちゃうと、頭も回らなくなっちゃうんで、ワーッて芝居の熱量の方しか考えられないんですよね。だから本当にね、生きててよかった。カットが遅かったらもう大変なことになってたかもしれなくない・・・」と古川を見ながら手が無事だったことに安堵し、古川は「粉々になってたかもしれない・・・」と本当に痛かったのだとその言葉の節々から伝わってきた。
最後に京本は「そうですねちょっと難しいなネタバレになっちゃうけど、、、いっか。ダメ?」と周りにお伺いを立てるも「ダメダメ」と共演者から言われ「この作品に限らずですが、恋愛もののドラマなりいろいろ挑戦させていただくことは最近多かったりとかして、いわゆるキスシーンとかもあったりするんですけど、もう本当に下手で、、、。近づくときに、早く目をつぶっちゃうんですよ。そしたら相手の顔がどこにあるかもわかんなくて、いっちゃえっていって適当にいったら鼻だったとか、ほっぺだったとか、そういうミスで、今やっているドラマとかでもそうなんですけど、NG出しがちで。唇の場所を当てられないんですよ。それが秘密というか、悩みというか。。。。はい。。。」と古川は「なんか途中、福笑いみたいな感じ。どこにあるのかなって当てる気持ちになっちゃうから。」と本作でもキスシーンがあるようで、それに対し監督が「目、瞑っちゃうからね。でもなんか湊人っぽくていいなと思って見てました。」と明かした。それに京本が「ちょっとプライベートでもうちょっと頑張ってみます。」と、お客さんからは失笑にもした笑いがところどころで巻き起こっていた。
最後にキャストを代表して京本が「本当にこんな感じですごい平和なキャスト、そして監督さん含め皆さんで作り上げた作品なんですけれども、本当に1年前、撮影した日々が思い返されるぐらい、今日会ってみて、こうやって話してみて楽しかったなと本当思うんですけれども、今日観てくださる皆さん1人1人に、僕自身がインタビューしに行きたいぐらい感想が気になってますし、本当に秘密というだけあって、驚きの展開もたくさんある、ただのラブストーリーじゃない作品なので、皆さんぜひ今日は楽しんで、そして公開がこれからになりますので、この今日の皆さんの熱量とか、いろんな感想とかメッセージの届け方がかなり重要になってくると思いますので、どうかお力をお借りしたいなと思います。」と述べてイベントは終了した。
<おまけ>
河合監督からピアノの腕前を褒められ、京本と古川がグータッチで喜びを表していた。
イギリス留学から帰国し、青葉音楽大学の3年に復学した樋口湊人(京本大我)は、取り壊しが決まっているという旧講義棟の演奏室にあるピアノの音色に引き寄せられるように内藤雪乃(古川琴音)と出会う。これまで聴いたことのない美しい旋律に興味を持った湊人は、曲名を尋ねるが、彼女は耳元で「秘密」と囁くだけ。ミステリアスな雰囲気を持つ雪乃に湊人は惹かれ、次第に心を通わせていく。そんな湊人の様子を、幼馴染の同級生・ひかり(横田真悠)は気にかけていた。
山本教授(皆川猿時)から目をつけられている悪友の棚橋(三浦獠太)や広瀬(坂口涼太郎)に誘われるがまま、“ピアノ王子”と呼ばれる門倉(實成悠介)とのピアノバトルに挑むことになる湊人。門倉に負けないほどの見事な即興演奏で、周囲を圧倒するも、彼の脳裏に突然イギリスで罵声を浴びせる講師の姿が甦り、大きく音を外し、鍵盤から指を放してしまう。彼がイギリスから帰国した理由は、プレッシャーから来るトラウマによるものであり、それによりピアノを辞めようとしていた。
■詳細
【映画「言えない秘密」】
放映日:2024年6月28日(金)全国ロードショー
出演:京本大我(SixTONES)、古川琴音、横田真悠、三浦獠太、坂口涼太郎、皆川猿時、西田尚美、尾美としのり
監督:河合勇人
脚本:松田沙也
音楽:富貴晴美
製作:「言えない秘密」製作委員会
配給:ギャガ
© 2024「言えない秘密」製作委員会