【#おうち時間】にオススメ/<エモい映画10選(邦画)>



映画を観ながらゆったり【#おうち時間】を過ごしてみては♪ 本記事では、懐かしさを感じたり、胸が締め付けられるような美しくも切ない描写がひかる、編集部オススメの<エモい映画>10作品を紹介。

溺れるナイフ/2016年<恋愛・青春>

出演:小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅、上白石萌音 ほか
監督:山戸結希
原作:ジョージ朝倉「溺れるナイフ」(講談社「別フレKC刊」)
主題歌:志磨遼平「コミック・ジェネレイション」(キングレコード)

小松奈々×菅田将暉で贈る、ナイフのように鋭く気高く危うい10代の破裂しそうな恋と衝動を描いた、史上最高にエモいラブストーリー。
自然の中で撮影された作品ならではの、海の中でのキスシーンなど胸を締め付けるような数々の美しいシーンにも注目。原作は、漫画家・ジョージ朝倉の同名少女コミック。

<ストーリー>
15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)。退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗(菅田将暉)だった。傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらも、どうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた、夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合いはじめる。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きるのだった―。失われた全能感、途切れてしまった絆。傷ついたふたりは、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩を踏み出すために、いま、ふたりがくだす決断とは―。


生きてるだけで、愛。/2018年<恋愛>

出演:趣里 菅田将暉 田中哲司 西田尚美/松重豊/石橋静河 織田梨沙/仲里依紗
監督:関根光才
原作:本谷有希子「生きてるだけで、愛。」(新潮社)

自分という存在を誰かにわかって欲しい、誰かとつながりたい。そんな歪な自分を受けとめてくれる相手がお互いに必要だったから。今を懸命に生きる、不器用な男女の真っ直ぐでエモーションなラブストーリー。
過剰な自意識に振り回されて自分自身すらコントロールできず、現実との折り合いが上手くつけられずに葛藤する主人公の姿に、胸がギュッと苦しくなる作品。原作は、本谷有希子の同名小説。

<ストーリー>
同棲して三年になる寧子(趣里)と津奈木(菅田将暉)。もともとメンタルに問題を抱えていた寧子は鬱状態に入り、バイトも満足に続かない。おまけに過眠症のため、家にいても家事ひとつするわけでなく、敷きっぱなしの布団の上で寝てばかり。姉との電話やメールでのやり取りだけが世間との唯一のつながりだった。

一方の津奈木も、文学に夢を抱いて出版社に入ったものの、週刊誌の編集部でゴシップ記事の執筆に甘んじる日々。仕事にやり甲斐を感じることもできず、職場での人間関係にも期待しなくなっていた。それでも毎日会社に通い、家から出ることもほとんどない寧子のためにお弁当を買って帰る。

津奈木は寧子がどんなに理不尽な感情をぶつけても静かにやり過ごし、怒りもしなければ喧嘩にすらならない。それは優しさであるかに見えて、何事にも正面から向き合うことを避けているような態度がむしろ寧子を苛立たせるが、お互いに自分の思いを言葉にして相手に伝える術は持っていなかった。

ある日、いつものように寧子が一人で寝ていると、部屋に安堂(仲里依紗)が訪ねてくる。かつて津奈木とつき合っていた安堂は彼に未練を残しており、寧子と別れさせて彼を取り戻したいと言う。まるで納得のいかない話ではあったが、寧子が津奈木から離れても生きていけるように、なぜか安堂は寧子の社会復帰と自立を手助けすることに。こうして寧子は安堂の紹介で半ば強制的にカフェバーのバイトを始めることになるが…。


リバーズ・エッジ/2018年<青春>

共演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、森川葵、SUMIRE、土居志央梨
監督:行定 勲
原作:岡崎京子「リバース・エッジ」(宝島社)

河原に放置された<死体>が結ぶ、歪んだ絆。青春の終わりと再生を鮮烈に描く、衝撃の青春映画。原作は、雑誌「CUTiE」で1993〜94年にかけて連載された岡崎京子の代表作。実写映画の時代設定は、原作と同じ1993〜94年。スマホもない時代で生きる若者たちと、小沢健二が歌う主題歌「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」が物語の懐かしく切ない描写に重なり、より一層エモい気持ちにさせる。

<ストーリー>
「若草さん、今晩ヒマ? 僕の秘密の宝物、教えてあげる」。
若草ハルナ(二階堂ふみ)は、彼氏の観音崎(上杉柊平)が苛める山田(吉沢亮)を
助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ放置された<死体>を目にする。
「これを見ると勇気が出るんだ」と言う山田に絶句するハルナ。
さらに、宝物として死体の存在を共有しているという後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)が現れ、
3人は決して恋愛には発展しない特異な友情で結ばれていく。

ゲイであることを隠し街では売春をする山田、
そんな山田に過激な愛情を募らせるカンナ(森川葵)、
暴力の衝動を押さえられない観音崎、大量の食糧を口にしては吐くこずえ、
観音崎と体の関係を重ねるハルナの友人ルミ(土居志央梨)。

閉ざされた学校の淀んだ日常の中で、
それぞれが爆発寸前の何かを膨らませていた。
そうした彼らの愛憎や孤独に巻き込まれ、強くあろうとするハルナもまた、
何物にも執着が持てない空虚さを抱えていた。
そんなある日、ハルナは新しい死体を見つけたという報せを、山田から受ける…。


さよならくちびる/2019年<音楽>

出演:小松奈々、門脇麦、成田凌 ほか
監督・脚本・原案:塩田明彦
主題歌:うたby ハルレオ『さよならくちびる』(Produced by秦基博)
挿入歌:『誰にだって訳がある』『たちまち嵐』(作詞作曲あいみょん)

終盤の歌唱シーンは涙必至!小松がレオ、門脇がハルに扮した劇中のインディーズのデュオ<ハルレオ>が歌う主題歌を秦 基博、挿入歌をあいみょんが手掛けたことでも話題になった作品。
旅を重ねるうちに、歌詞にしか書けないハルの真実と、歌声でしか出せないレオの想い、隠し続けたシマの本音が露わになり、ツアーは思わぬ方向へと転がっていく──。心へまっすぐ届く曲にのせて、自分を表現することの素晴らしさと、前を向いて生きることの大切さを描く、エモい青春音楽ムービー。

<ストーリー>
「二人とも本当に解散の決心は変わらないんだな?」
全国7都市を回るツアーへの出発の朝、車に乗り込んだデュオ〈ハルレオ〉のハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)に、ローディ兼マネージャーのシマ(成田凌)が確認する。うなずく二人にシマは、「最後のライブでハルレオは解散」と宣言するのだった。
2018年7月14日、解散ツアー初日から波乱は起きる。別行動をとったレオが、ライブに遅刻したのだ。険悪なムードの中、「今日が何の日かくらい憶えているよ」と、小さな封筒をハルに押し付けるレオ。しばらくして、何ごともなかったかのようにステージに現れるハルレオ。トレードマークのツナギ姿に、アコースティックギター。後ろでシマが、「たちまち嵐」を歌う二人をタンバリンでサポートする。
次の街へ向かう車の中、助手席でレオからもらった封筒を開けるハルを見て、「そうか、今日はハルの誕生日か」と呟くシマに、「違うよ。初めてレオに声をかけた日だよ」と答えるハル。二人が出会ったのは、バイト先のクリーニング工場。上司に叱られ、むくれていたレオを、ハルがいきなり「ねえ、音楽やらない?あたしと」と誘ったのだ。


タロウのバカ/2020年<青春>

出演:YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、奥野瑛太、豊田エリー、植田紗々、國村隼
監督・脚本・編集:大森立嗣

今年最も注目の異端児YOSHIの俳優デビュー作であり、2020年最大の問題作。(R15)
フィクションであることを忘れさせるほどの生々しいリアリティーとスリルがみなぎる映像、“名のない少年”タロウを通して、現代社会が抱える問題をリアルに描いた攻めた作品。社会からはじき出された、生と死の狭間を駆け抜ける3人の少年の純粋でかつ過激な生き様を描いた異色の青春映画。

<ストーリー>
思春期のまっただ中を生きる主人公の少年タロウ(YOSHI)には名前がない。彼は「名前がない奴はタロウだ」という理由でそう呼ばれているだけで、戸籍すらなく、一度も学校に通ったことがない。そんな“何者でもない”存在であるタロウには、エージ(菅田将暉)、スギオ(仲野太賀)という高校生の仲間がいる。大きな川が流れ、頭上を高速道路が走り、空虚なほどだだっ広い空き地や河川敷がある町を、3人はあてどなく走り回り、その奔放な日々に自由を感じている。しかし、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、それまで目を背けていた過酷な現実に向き合うことを余儀なくされた彼らは、得体の知れない死の影に取り憑かれていく。やがてエージとスギオが身も心もボロボロに疲弊していくなか、誰にも愛されたことがなく、“好き”という言葉の意味さえ知らなかったタロウの内に未知なる感情が芽生え始める……。


殺さない彼と死なない彼女/2020年<恋愛・青春>

出演:間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹、佐藤玲 佐津川愛美、森口瑤子
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
音楽:奥華子/主題歌:「はなびら」 奥華子(PONY CANYON)

何事にも興味が持てない無気力男子高生と、心優しい死にたがりの少女の姿を描くニュータイプラブストーリー。
<ありのまま>にしか生きられない、いびつでピュアな少年少女たちの3つの物語がやがて1つに交差していき、涙腺崩壊必至な衝撃のラストを迎える。観終わった後は切ないのに、とても温かい気持ちになる作品だ。また完全自然光で撮影された、エモい映像美にも注目。
原作は、Twitterに投稿した四コマ漫画が多くの読者の胸を打ち、熱狂的な支持を集める漫画家・世紀末の処女作にして代表作“殺カレ死カノ”。

<ストーリー>
何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた少年・小坂れい(間宮祥太朗)は、リストカット常習者で“死にたがり”の少女・鹿野なな(桜井日奈子)に出会う。それまで周囲から孤立していた二人は、<ハチの埋葬>をきっかけ同じ時間をともに過ごすようになる。不器用なやりとりを繰り返しながらも、自分を受け入れ、そばに寄り添ってくれるあたたかな存在――そんな相手との出会いは、互いの心の傷を癒し、二人は前を向いて歩み出していくのだが……。


チワワちゃん<青春>

出演:門脇麦、成田凌、寛 一 郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎、栗山千明、浅野忠信
監督・脚本:二宮健
原作:岡崎京子「チワワちゃん」(KADOKAWA)
主題歌:Have a Nice Day!「僕らの時代」

恋、嫉妬、お金、欲望、夢──キラキラした青春が氾濫する世の中で、友だちの死をきっかけに揺れる若者たちをエモーショナルを描いた青春映画。
今、青春の真っ只中の人はもちろん、かつて青春を過ごしたすべての人に、あの短い季節とはなにかを投げかけてくる本作は、登場人物たちの誰かに“自分”や“友だち”や“好きだった人”を重ねながら観るのもオススメ。原作は、心に突き刺さる新鮮なセリフが詰まった岡崎京子の「チワワちゃん」。

<ストーリー>
その日、東京湾バラバラ殺人事件の被害者の身元が判明した。千脇良子・20歳・看護学校生。ミキはそれが、自分の知っている“チワワちゃん”のことだとは思わなかった。

ミキがいつものミュージックバーで、仲間のヨシダ、カツオ、ナガイ、ユミらと飲んでいる時、ヨシダの新しいカノジョとして“チワワ”が現れた。以前、ヨシダのことが好きだったミキは、フクザツな気持ちで二人を見ていた。その時、バーテンダーのシマから、VIP席にいる男たちのバッグの中に、政治家に届ける600万円が入っていると教えられる。皆がザワつくなか、意を決したチワワが、あっという間にバッグを奪って、走り出した!

翌朝、昨夜の男たちが贈賄罪の疑いで逮捕されたとニュースで報じられていた。宙に浮いた大金をめでたく頂いて、バカンスに繰り出すミキたち。毎晩が豪華なパーティと、最高のお祭り騒ぎ。だが、600万円をたった3日で使い切り、皆は日常に戻っていった。 そんななか、チワワだけが“パーティ”を続けていた。インスタがきっかけとなり人気モデルとなったチワワは、サカタという有名カメラマンと付き合い始めていた。やがてチワワとミキたちは住む世界も違い始めていった。

チワワを偲ぶために、仲間たちが久しぶりに集まったが、誰も最近のチワワを知らなかった。そんな中、ファッション雑誌のライターのユーコから、チワワの追悼記事の取材を受けるミキ。もっと話を聞かせてほしいと頼まれたミキは、仲間たちにあらためてチワワとの思い出を聞きに行く。しかし、ミキを待ち受けていたのは、それぞれの記憶の中の全く違うチワワだった──。


愛がなんだ<恋愛>

出演:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、片岡礼子、筒井真理子、江口のりこ
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織、今泉力哉
原作:角田光代『愛がなんだ』(角川文庫)

「片思い」を徹底的に考察する、可笑しく切ないラブストーリー。
主人公に「わかるー」と共感したり、登場人物を見て「こういう子いる!」と自分や周囲に重ねてしまうようなリアルな日常が描かれている。主人公の傷つきながらも健気にふるまう姿にゆるくもズシッと心にくる。

<ストーリー>
28歳のOLテルコは、5カ月前マモルに一目ぼれする。その時から、テルコの生活はマモル中心。仕事中でも真夜中でも、マモルから電話があれば駆けつける、マモル一筋の生活。そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、単なる都合のいい女でしかなかった。ある日、マモルの部屋に泊まった事をきっかけに、「ついに恋人に昇格!?」とテルコは有頂天。しかし、マモルからの連絡が突然途絶えてしまう。


南瓜とマヨネーズ/2017年<恋愛>

出演:臼田あさ美、仲野太賀、浅香航大 若葉竜也 大友律 清水くるみ 岡田サリオ 光石研/オダギリジョー 
監督:冨永昌敬
原作:魚喃キリコ「南瓜とマヨネーズ」(祥伝社フィールコミックス)

夢を追いかける今の恋人と、忘れられない昔の男との間で揺れる女性の繊細な心情を痛々しいほどリアルに描いた作品。脆くこわれやすい日常が、あたりまえに続いていくことの大切さを説く漫画家・魚喃キリコの代表作の実写映画。

<ストーリー>
同棲中の恋人・せいいち(太賀)のミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働き生活を支えていたツチダ(臼田あさ美)だったが、彼女がキャバクラの客・安原(光石研)と愛人関係を結び、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。しかしそんな矢先、忘れられない昔の恋人・ハギオ(オダギリジョー)と偶然に再会を果たしたツチダは、過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいく…。


夜空はいつでも最高密度の青色だ/2017年<恋愛>

出演:石橋静河、池松壮亮、佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン、市川実日子、松田龍平、田中哲司
監督・脚本:石井裕也(『舟を編む』)
原作:最果タヒ(リトルモア刊「夜空はいつでも最高密度の青色だ」)
エンディング曲:The Mirraz「NEW WORLD」

渋谷、新宿を舞台に、現代の東京の片隅に生きる若い男女の言葉にならない感情の震えが伝わってくる。優しくてぶっきらぼうな、最高密度の恋愛映画。
原作は、最果(さいはて)タヒによる同名の詩集。

<ストーリー>
2017年、現代の東京。
看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香(石橋静河)と、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年、慎二(池松壮亮)が排他的な東京で生きづらさを抱えながら出会い、そして、恋がはじまる瞬間を描くラブストーリー。

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