<ライブレポート>「いまよりもっとでっっけぇステージに6人で立って・・・」世が世なら!!!「人生敗者復活戦ツアー!!!-裏・天下一武道会2024-」完走



6人組ボーイズグループ・世が世なら!!!が2024年4月7日(日)、NAGOYA ReNy limited(愛知)にて【世が世なら!!! 人生敗者復活戦ツアー!!!-裏・天下一武道会2024-】のファイナルを迎えた。5大都市を沸かせた世が世なら!!!のツアー。本記事ではツアー初日となる3月9日(土)に東京・Zepp Shinjukuにて行われた公演の模様をレポート。

全編、気迫たっぷり!これが今の世が世だ



真っ赤にライティングされたステージ。バックにはツアータイトルと龍が描かれたフラッグが飾られている。思わず、あの武道会を思い描かずにはいられない。定刻を迎え、SEが流れ始めると、ペンライトが揺れ、コールが響き渡る。ツアー初日ならではのワクワク感と高揚感が会場に満ちていく。



そして響き渡る銅鑼の音。「ifif(世が世なら!!!)行くぞ!裏・天下一武道会!」という掛け声と共に始まったのは「鼓動のFighters」。内藤五胤の煽りで客席も腕を突き上げる。1曲目から気合いの入ったパフォーマンスを見せると、間髪入れず「メダチタガリアン」へ。「おめぇら初日だぞ!!」と会場を煽りに煽りまくり、初日ならではのはっちゃけぶりを見せる。内藤が「クラップの準備をお願いします!」とクラップのレクチャーをし「Mo-Mo-No-Rock」。サビは会場も一緒にペンライトを揺らし、一体感を高めていく。激しいメロディから添田陵輔がしっとりと聴かせるソロパートが効いてくる。


パワフルに3曲を届けたところで自己紹介へ。初日ということでいつもと違う順番で。最初はマイクを使っていたが「今日そういう感じね」と言い、地声で自己紹介をする橋爪優真。笠松正斗は会場からのコールが小さくてしょんぼり。照明も消えてしまう。「たくさん大きい声ください!」とやり直し大きいレスを受けた。添田は得意のリフティングを見せて湧かせ、中山清太郎はビートボックスを。「ビートボックスのあとは僕でしょ!」と大谷篤行はショートネタを披露。橋爪が「あれ、リハのときだと笑いがない想定でいたんだけどな」と言い、大谷は「ちょっと(笑いが)あって嬉しかった」とにっこり。ラストは「このあと俺かよ!」と内藤。しっとりとやろうとしたが、「なんか違うか!」と結局はしっくりと来ず元気よくやり直した。



続いて「無理無理無理」は今回のツアータイトルにも合うようなカンフーバージョンで見せ、さらに曲中に「僕らとあることに挑戦していきます!」とロシアンルーレット寿司を!ひとつだけワサビがたっぷりと入っている・・・というわけだが、引き当てたのは笠松。ポーカーフェイスを保てずに、表情をゆがめた。

そんなバラエティ色豊かなパフォーマンスのあとは「EGUI」でダンス、見せ方、まるっとカッコ良さを押し出し、そのままの流れでダンスセクションへと移っていく。それぞれが力強いダンスパフォーマンスを見せ、橋爪はアクロバットも見せてififを沸かせた。



そして激しさから一転、「無駄」を前半はバラード&バンドバージョンで届け、後半からは転調し、ダンスパフォーマンスを披露。MCではロシアンルーレット寿司を振り返り。結構な量のワサビが入っていたそうで、リハではメンバー全員が試食しており、その大変さは実感済み。これが今後4都市全部でやるわけで、「俺らもっと体張るんで、引かずにこれが世が世なら!!!なので応援お願いします」と語った。バラエティで観ているようなことをライブでやれるのが嬉しい、と口々に言うメンバーだったが、添田が「芸人さんって本当にすごいよね」とポツリ。それだけ大変だったということなのかもしれない。笠松も「何があったかは言えないけど、食らった人で袖ですごかったから」と心なしかげっそりとした様子で言う。


ロシアンルーレット寿司を振り返ったところで「僕らも立派な大人ですから。体を張ることを忘れていませんか?」と内藤。子ども心を忘れていないか?という話題になり、ここから10年前の子どものころを再現のコントへ。6人が子どものころの様子を再現しつつ、「だるまさんがころんだ」などをしてはしゃぐ。さらにその遊びの間にはメンバーの子どものころの写真が登場。この日は大谷と橋爪の中学生のころの写真が。大谷はアプリで加工していた写真を出され、恥ずかしそうに笑顔をこぼした。橋爪は自分の写真を見るなり「バカー!!!!」と絶叫。「ファンやめないでくださいね!!!」「よく俺こんなに顔変わったな!?」と取り乱した様子を見せた。



そんなある意味、騒然としたステージから、「子どものころの遊び」の流れを汲み「KAKURENBO」、間髪入れずに「乙男」。「乙男」の曲中ではクジで当たりを引いた中山がぐるぐるバッドに挑戦。グルグルバッドのあとにそのままダンスができる三半規管の強さがすごい。



そしてキラキラなラブソングで「たりないぶんはキスをして」を。振り付けもどこかキラキラさがある。・・・からのガラッと空気が変わり、コール&レスポンスを挟んで「ウオー!サオー!」へ。気合いの入ったパフォーマンスを見せ、曲中にある、後ろを向く振り付けでは会場も一緒に体を動かし、一体感を高めた。

さらに「次の曲はもっと声が欲しい曲」と橋爪。メンバーそれぞれが会場を煽り、始まったのは6人では初披露となる「Nyokki」。大きなコール、高くペンライトが掲げられ、テンションを上げていく。ハイテンションのまま「爆裂☆爆音民謡」と走り抜けた。



添田が「次が早くもラストの曲」と言うと、会場からは「えーっ!」という声が上がる。「ツアー完走に向けてラストはこの曲を届けたいと思います!」と「俺ならやれそうじゃん?」を声の限り、パワフルなパフォーマンスで締めくくった。



メンバーがステージからはけると、客席からはすぐにアンコールが。最初は少し控えめだったが次第に大きくなっていくアンコールに応え、メンバーが再登場。添田が次の曲は撮影OKだと告げると、一斉にスマホがステージに向けられる。アンコール1曲目は「Happy Birthday!!!」。客席に降り、ififのそばで歌声を届けた。

「スマホをしまってクラップで楽しみましょう!」と中山が言ったアンコール2曲目は「いとしき世界」を。パワフルに届けてきたところで、グッズなどを紹介して和やかにトークを繰り広げたあと「アンコールも次の曲で最後になります」と内藤。そして「僕ら世が世なら!!!はみなさんに夢や目標地点を公言したことがないです」と今ある熱い思いを語り始めた。



「僕らの性格を考えると、夢を掲げてそこに向かって走り出して、もし仮に、みなさんのおかげでスタッフさんのおかげで、ありがたいことにその場に行ったときに、達成して、満足してその場で僕たちが終わってしまいそうな気がしました」しかし、初めてステージに立ったときには、いま、Zepp Shinjukuでやるなんて想像もしていなかった、と回顧。それから、ひとつずつステージを踏んできた世が世。そのそばにはififがいた。

「世が世なら!!!とififでひとつひとつ、壁を越えていきたいです。世が世なら!!!って言うグループがあること、いま、こうして世が世なら!!!としてステージに立っていること、そして、THE SUPER FRUITと切磋琢磨して一緒に活動していること、そしてたくさんのスタッフさんに支えられていること。そして何より一番はみなさんひとりひとりに応援してもらっていること。全部含めて、夢のような出来事で、奇跡的なこと。みなさんとはいろいろな場所で、いろいろな形で出会いました。そしてもしいつか、いまよりもっとでっっけぇステージに6人で立って・・・僕ら6人とififと次やる曲をはらいっぱい笑いながら歌えたら、それが何よりの、俺らの一番の夢です」



「それじゃあみんな!最後!聴いてください!」と最後を締めくくったのは「下克上、はじめました。」。強い想いを込めた楽曲。その想いに応えるようにififのコールも大きくなる。



すべての楽曲を終えて、感謝の想いをififに伝えた6人。新宿から始まった全国ツアーに並々ならぬ気合いと思いを込めていた世が世なら!!!。さらに大きいステージに向かっていく始まりのツアーとなったに違いない。

■詳細
【世が世なら!!! 5大都市ツアー『世が世なら!!! 人生敗者復活戦ツアー!!! – 裏・天下一武道会2024ー』東京公演】
日程:2024年3月9日(土)
会場:東京・Zepp Shinjuku
時間:開場16:00、開演17:00

Photo:上溝恭香
Text:ふくだりょうこ

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