<イベントレポ>川西拓実(JO1)「絶対後悔させない作品になった」初主演映画「バジーノイズ」完成披露試写会
2024.4.15
JO1イベントバジーノイズレポート川西拓実映画柳俊太郎桜田ひより
人気コミックスの実写映画【バジーノイズ】が2024年5月3日(金・祝)に公開される。公開まであと20日を切った4月15日(月)に完成披露試写会が行われ、主演の川西拓実(JO1)と桜田ひより、井之脇海、栁俊太郎、円井わん、風間太樹監督が登壇した。
登場人物たちの心理描写のリアルさと、DTM(デスクトップミュージック)を題材に誌面を飛び越えてくるかのような独特な音楽表現、さらにタイムリーなテーマ性でSNSを中心に熱い支持と共感を集め、従来の音楽マンガとは全く違った、デジタルネイティブ世代における新しい音楽コミックスとして大きな話題を呼んでいる本作。作家の燃え殻やアーティストKingGnu井口理、SKY-HI、漫画家の浅野いにおらからも大絶賛をあびている。
大きな歓声の中、登場したキャスト陣。やや緊張気味の川西は本作が初主演ということで、初披露の日を迎えて「僕も初めての主演映画ということで思い入れが本当にあって、一生忘れない作品になると思うので、皆さんにそれを早く観ていただきたいなっていう気持ちが1番あります。」とコメント。
完成した作品を観たときの心境を聞かれると「自分がまさか大画面のスクリーンに映し出されるっていうのはこれまでの人生の中で思ったことなかったので、少し恥ずかしいなっていう気持ちと、これは観てくださる方に絶対後悔させない作品になったなと僕自身改めて観て思いましたし、たくさんのチャレンジがあった作品なんですけど、僕の中でやってよかったな、チャレンジしてよかったなと思いました。」と太鼓判を押した。
W主演の桜田は「撮影をしていたのは去年の夏なんですけど、1つ1つ撮っていたものが1つの作品になって、皆さんのもとに届けることができるって、やっぱりすごく素晴らしいものだと思いますし、頑張って編集や撮影していたスタッフさんも、きっと少しほっとしているんじゃないかなっていう風に思っています。」とスタッフの気持ちを代弁。
本作で桜田は関西弁に挑戦。セリフの音源データを聞いて家で練習したり、実際に現場で方言指導の方に指導してもらったりして撮影に挑んだそう。関東出身ということで全てに苦労したとのことだが「実際に関西に住んでいる方からして違和感になって作品に集中できないっていうのが一番懸念点だったところもあって、方言だけに意識を向けると演技面がどっかに行ってしまうので、そこのバランスを取るのが難しかったですね。」と振り返った。
MCに兵庫県出身の川西から何かアドバイスがあったかと聞かれると、川西本人は「もう、僕の言葉があったから・・・」と自信満々に答えかけるが、桜田が「いや!ないです、ないです!!」ときっぱり。「なんなら川西さんも方言指導を受けてました。」と暴露すると「染まっちゃったかな(笑) 忘れてないですよ。関西魂。」とおどけた表情をみせた。
自分の好きな音楽と会社員としてやらなければいけないことで葛藤する速水航太郎を演じた井之脇は「僕自身も役者をやってて、もちろん役者の仕事は全部楽しいですけど。もっとチャレンジしたいと思う時も正直ありますし、そういった普段感じてることとかもどこか航太郎って役を演じることで、その気持ちが消化されたんじゃないかなと思いながら演じてました。」と自身に役柄を重ねた。
今回ベースに挑戦した栁は「ほんとに0からのスタートだったので、この映画をぶち壊さないように練習は頑張りました。指の皮とか固くなってくしマメができるし、大変でした。」と楽器奏者ならではの苦労を語る。
ドラム経験者の円井も「そんな真面目にやってたわけじゃないんで、できますよねって言われて楽譜見たら絶望みたいな。やったことないジャンルだったので、すごい難しいなって思いました。業界の方とかやってる方からみて、『いや、こいつできねえじゃん』って思われないようにしなきゃみたいなのはすごい責任感を感じてました。」と撮影時に感じていたプレッシャーを明かした。
ちなみに、本作の演奏では基本的にキャストたちの演奏が採用されているとのこと。
監督は本作について「音楽業界っていうのは、刻一刻と時代が巡っていく忙しない業界でもあるので、今をまず投射するってことは大事にしてました。あとは原作を読んだ時に音楽描写の秀逸さを感じていて、それをどういう風に映像化するかっていうことをミュージックコンセプトデザインのYaffleさんと一緒に作っていくような形で、まずは清澄の作る音楽が、Yaffleの作る音楽が、登場人物たちの内省だったり、心象を表現するものでありたいっていうことをまず確認しながら作っていきました。」とこだわりを語った。
主演の2人については「川西くんはひよりさんから聞くと人見知りだったとか、でも周りのメンバーからすると、そんなことあった?っていうぐらいの人で、僕もよくわかんなくて(笑) でも真面目な人ではあるなって、素直で無垢で自分の目の前にある課題に非常に前向きに頑張っていく気概がある人だなっていう風に思ってみてました。」と答えた。
川西は、撮影の始まりが桜田で、その後に現場に徐々に慣れていったため、桜田にだけ人見知りにみえていたと弁明していた。
一方桜田について「silentのドラマで一緒の時間を共にしたわけで、その中で感じてた、ハツラツとした明るい雰囲気もありながら、どっか見えない部分っていうのが彼女の中にはあって、その見えない部分をもうちょっと見てみたいって思いで今回はオファーしてるんですけど、冷静でちょっと微熱を持っている、繊細な人かなっていう風に思います。」と語った。
監督の言葉を聞いた桜田は「ニヤニヤしちゃいました。ありがとうございます。監督とまた作品を一緒に作れるっていうワクワクもすごくあって、たくさん監督とお話する機会があったので楽しかったです。」と嬉しそうにリアクションしていた。
栁は川西を「なんかちょっと弟感がある、いたずらとか好きだよね。」とコメント。「小中学生がやるような、後ろからポンってやって、知らいないふりみたいな(笑) そういうのもあって、人見知りっていうよりは可愛げのあるピュアな子っていう感じ。」と称した。
居酒屋のシーンで初めて話したという円井は「端っこに置いてる花みたいな食べれるやつを嗅いでて、『シソの匂いする!』って言って嗅がしてきたんですよ。多分それではじめて喋って、私びっくりしすぎてずっと覚えてるんですよ。」と驚きのエピソードを明かすと「やっぱりそれが僕の作戦・・・(笑)」と、無邪気な笑顔をみせた。
撮影中の写真を紹介するコーナーでは、JO1のポーズを流行らせようとしているカットが。他キャストがわざと間違えているときは「ちゃうねん!」というツッコミが飛んだとか。
中には川西の頭に氷嚢が乗っている写真も。6〜7月の撮影でとても暑い中での撮影だったそうだ。
続いて、音楽さえあれば他は何も言わないという主人公・海野清澄にちなんで、キャスト陣の「〇〇さえあればほかに何もいらない。」をフリップで披露。
川西は音楽。「昔から音楽を聴くのが大好きで、歌うことも大好きだったんですけど、今JO1になって、もちろん歌は歌いますし、弾きますし、作るし、僕も清澄と同じように家に帰ったら必ず作曲を練習したり、曲を作ったりっていうのを繰り返す毎日なので、僕にとっていつもそばにある音楽っていうものはそれぐらい大切だなと心から思って音楽って書きました。」とアーティスト・JO1ならではの理由と習慣を明かした。
桜田は、犬と猫とウサギと草のイラストつきで動物と回答。「小さい頃から動物がすごく好きで愛犬を飼っているんですけど、ほんとにすごく癒されますし、100パーセントの愛情を向けてくれるので、すごく癒されますし、この子のために頑張ろうって思えるので、大きなくくりで他の動物ももちろん大好きなので、動物を描かせていただきました。」
円井も猫。「猫を2匹飼ってまして、あと保護猫活動もしてるので猫かなと。動物って無償の愛だなってすごい思います。」と桜田に共感。
風変わりな“岩”と答えたのは井之脇。「山登りがめちゃめちゃ好きで、自然全般好きなんですけど、中でも岩がめちゃめちゃ好きで、見るのも触るのも登るのも好きで、今でも休みがあればボルダリングに行って練習して、ちょっと長期の休みができたら大きな岩を登りたいなと思って、携帯でも岩の画像を見て癒されて、だから岩かっこいいなと思って、岩が好きです。1000メートルぐらいあるヨセミテとかにあるような大きな岩が好きなんですけど、それを登りたいしあわよくば岩になりたい。岩役を待ってます。」と岩への熱い思いを語った。
栁は友達。「なんかあった時とか、いなくなったらきついなって感じて、一緒にいて楽しいし。」と答えた。カタカナ表記には特に意味はないそうだ。
監督は推し。「人生で推しができたことがなかったんですよ。でも最近推しができたんで、その推しがあれば何もいらないかなって。本当にかっこよくて。演奏シーンとか見てても本当に惚れ惚れするんですけど・・・」と川西を匂わせるような口調で川西もニヤついていたが「栁くん・・・。」と答えると、川西の関西魂が炸裂したのか、ステージぎりぎりまで前に飛び出していた。「金髪の栁くん観てください。本当にかっこいいんで!」と監督が理由を明かすと「いや、それはそうですね。もちろんかっこいいです。」と川西も納得していた。
最後にこれから映画を観る方々へ向けてメッセージ。川西は「今回僕が初主演の映画ということで、僕にとって一生心に残る作品になりました。そして、監督、キャストの皆さん、そしてスタッフの皆さんが本当に死ぬ気で撮影した映画になってますので、後悔しないと思うのでぜひ劇場へ観に行っていただけたらなと思います。そして、この映画は音楽映画なので、映像と音楽を聴いて楽しんでいただけたらなと思います。」とプッシュ。
桜田は「とても繊細な映画ではあるんですけど、見てくださる方々が好きなことがあるとか、好きな人を応援している人、好きなことを諦めてしまった人、どこか誰かにちょっと寄り添えるような、応援できるような、共感できるような、そんな映画になっていると思います。そして、圧巻の演奏シーンでしたり、出てくる音楽1つ1つ、本当にスタッフさんが心を込めて、大切に大切に作り上げてきた作品ですので、皆さんぜひ何かを感じ取っていただけたらいいなっていう風に思っております。」と作品の魅力をアピール
監督は「僕は人間関係にいつも緊張していたり、不安を持ってしまうような人間なんですけどそういう同じことを思ってしまう人が、映画を見てその緊張の糸が少しでも緩むような作品となって、皆さんに寄り添えたら良いなと思って映画を作ってきました。音楽とその日常にある音にもぜひ耳を傾けていただきながら楽しんでいただけたら嬉しいです。」と作品へ込めた想いと願いを明かし、最後は青の紙吹雪が舞う中本イベントは幕を閉じた。
おまけ♡
フォトセッション中、写真の話題でも出てきたポーズを間違えるくだりをしていた川西・桜田・栁の3人。川西がツッコみ、正解のポーズを教えるその流れまでキャッキャと楽しそうにしていて、キャスト陣の仲の良さが伝わってきた!
ボケ+キメ顔を披露して会場を盛り上げたかと思いきや、他キャストが話していると身体ごと向けてじっと話を聞くなど、随所に気配りが見られた川西。人柄に加え、そういった細かな行動が撮影現場でも行われていたからこそ、キャストたちの穏やかで楽しそうな雰囲気が出来上がっているのではと感じさせてくれた。
頭の中に流れる音を形に出来れば、他に何も要らない——
マンションの住み込み管理人をしながら、「音楽を奏でること」だけを生きがいにしている清澄。
人と関わることを必要とせずシンプルな生活を送っていた彼に、上の部屋に住む女性・潮が挨拶を交わしてきた。その日失恋をしたと言う彼女は、毎日音漏れしていた清澄の音楽を楽しみに聞いていたと打ち明ける。
やがて潮が投稿した何気ない演奏動画によって、自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思ってもいなかった清澄の世界が大きく変わっていく——
■詳細
【映画「バジーノイズ」】
公開日:2024年5月3日(金・祝)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:川西拓実(JO1)、桜田ひより、井之脇海、栁俊太郎、円井わん、奥野瑛太、天野はな、駒井 蓮、櫻井海音、馬場園梓、佐津川愛美、テイ龍進
原作:むつき潤「バジーノイズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
監督:風間太樹「silent」「チェリまほ」
music concept design:Yaffle
主題歌:「surge」清澄 by Takumi Kawanishi(JO1) ©︎LAPONE Entertainment
製作:映画『バジーノイズ』製作委員会
制作プロダクション:AOI Pro.
製作幹事・配給:GAGA
©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会