<イベントレポ>窪塚愛流「“皆様ならどう受け止めますか?”そう聞きたいです」サプライズで花束のプレゼントも映画「ハピネス」大ヒット祈願イベント
2024.3.20
注目の2人の若手俳優、窪塚愛流・蒔田彩珠が主演を務める、嶽本野ばらによる同名小説の映画化【ハピネス】の公開日が2024年5月17日(金)に公開される。公開に先駆け、3月20日(水)に大ヒット祈願イベントが東京・新宿で開催され、主演の窪塚&蒔田が登壇した。
トークイベント前、神社でご祈祷してきた2人。窪塚は「今日はとてもいい天気に恵まれ、素敵な風も心地よくそして先ほどご祈祷・祈願もさせていただいて、自分の気持ちもハピネスですし、幸せに恵まれとても嬉しく思っております。」と清々しく挨拶。蒔田も「撮影から約1年が経って、こうして あと1ヶ月、2ヶ月で公開を迎えられることが本当に嬉しいです。」と公開が迫っていることについて喜びを語った。
作品でのご祈祷がほぼ初めてだという窪塚は「とても新鮮ですし、主演としてたくさんの思いがある中で、こうやって蒔田さんと一緒にハピネスに対してのこれからの思いだったり、これまでの思いをご祈祷と共に心の中で唱えさせていただき、そういう機会をいただけたことがとても良かったなと思います。」と語った。蒔田はカメラが入るのは初のようで「すごく緊張しました。」と心境を明かした。
ここからは作品についてトークを展開。初めて台本を読んだときについて、窪塚は「僕、台本で涙を流したことがなかったんですけど、初めて涙が出て、とても温かい気持ちになったんですよ。」と告白。「ストーリーと題名が真逆と言いますか、不思議な気持ちで“これなんだろう”って、1番最初に読ませていただいた時にまだわかんなかったんですけど、それを自分の中で納得させれるようにもしたいと思いましたし、何よりこんな素敵な作品で初主演を務めさせていただくことは、いろんなプレッシャーもあったんですけど、それよりも楽しんで心から挑戦しようという思いで臨みました。」と当時の作品への意気込みを明かした。
蒔田は「余命があるという役もそうなんですけど、ロリータファッションも今まで着たことがなかったので、読んでみて挑戦したいなと1番最初に思いました。」と語った。
蒔田のロリータファッションについては窪塚も「ほんとに似合うんですよ!びっくりしました。こんなに様になる方がいらっしゃるんだなって。」と絶賛。「普段あんまり可愛らしい服装をしないので恥ずかしさはあったんですけど」と謙遜気味に語る蒔田だったが「実際現場で由茉として衣装を着てお芝居をしていた時は、やっぱり衣装の力はすごいなと思いました。」と語った。
続いては、お互いの印象について。自分の役で精一杯だったという窪塚はあまりプライベートの話ができなかったそうだが、だからこそ作品に集中して臨むことができたそう。
蒔田は、窪塚と初対面の本読みについて「現場に入る前からすごい台本を読み込まれてるんだなって思って、私もちゃんとついていけるように頑張らないとなって思ったのが1番最初の印象です。」と語った。当時について「ガチガチに緊張していたんですよ。いろんなプレッシャーもあったり、責任感もあって、初めてお会いするってなった時に、内心すっごい緊張してました。」と懐かしげに振り返っていた。ちなみに、窪塚は、緊張しても表に出ないってタイプとよく言われるそう。
唯一2人が素の状態で話せたのはカレーを食べていたときのようで、撮影で使用したカレーを最後まで2人で食べるというルーティンについてトークしていると、窪塚が「毎回同じ味じゃないんですよ!インドカレーだったり、雪夫の家のカレーの味があったり、様々なカレーの味があったので、楽しみましたよね。」と力説していた。
イベント当日の3月20日(水)は、国際幸福デーと呼ばれ、世界がより幸福であるようにと願うとともに、幸福とは何かと考える日として国連が定めた記念日となっている。撮影中にハピネスを感じた瞬間を聞かれると、窪塚は悩んだ末「想像以上にいろんな意味で追い込まれてたので、正直ハピネスって感じる暇はなかった。」と回答。1日1シーンは内容的に重たいシーンがあったとか。
ただ1つだけ、撮影期間中に普段シャワー派だという窪塚が湯船に浸かったそうで「肩まで温かいお湯に浸かった時に“ハピネス・・・!”ってなりましたね。疲れが一気にとれて、いつも以上にお風呂に対してのありがたみだったりとか、蒔田さん含め技術部の方々にも支えられている嬉しさとありがたさっていうのを感じられることができました。」とそのときの幸福感を全身で伝えてくれた。
一方蒔田も「撮影が終わって家に帰ってお布団に入る時が毎日ハピネスでした。」とおうちでのひとときに幸せを感じていたようだ。
橋本愛や、山崎まさよし、吉田羊など、多くの豪華キャストが出演している本作。彼らとの共演で、窪塚は「抱きしめてもらったり、背中を押してもらったり、肩をとんとんってされたときに、ちょっとした温もりっていうのが体中に伝わってきて。今までセリフが前のめりになっていた(芝居の)概念を良い意味で壊してくれて、雪夫と自分がすごいマッチしたんです。」と影響を受けたことを明かした。
吉田洋と共演経験のある蒔田は、再び共演できることを喜んだそう。加えて、窪塚と同じく「セリフがないところで表情だったり目線とかだったりだけで、吉田洋さんの気持ち、お母さんとしての気持ちがぐっと伝わって、由茉が唯一少し心が弱くなってしまう相手なのかなと思いました。素敵なご両親でした。」と吉田の演技から良い影響を受けていたことが伺えた。
日常でハピネスを感じることについては、“友達と電話しているとき”をあげた窪塚。「もちろん家族も大好きなんですけど、東京だったり、大阪にいたり、沖縄にいたり、日本各地に割と友達が多いんです。同世代だったりちょっと上の方と電話をするときに、大体最近何をしてるか、何を頑張っているかっていうことを聞くんですよ。僕は俳優として、むこうはバイトだったり、いろんなことがある中で、ジャンルは違えど、みんな頑張ってるっていう姿を聞けると、自分も頑張ろうっていう前向きな気持ちになって、そういう会話をする時にハピネスって思いますね。」と楽しそうに語った。
一方、蒔田は「朝起きてアラームと一緒に猫が起こしに来てくれるんですけど、その時が生きてて一番幸せです。」と猫トーク。顎を噛まれるため痛いそうだが「まぁ幸せなので怒らないです(笑)」とのこと。
3月下旬でまもなく新年度になるということで、新しく始めたいことや挑戦してみたいことについてもトーク。窪塚は去年の10月頃から自炊を始めたということで、今度は手作りカレーに挑戦してみたいそう。「スパイスから雪夫みたいにちゃんと1つ1つ丁寧に、自分の1番好きな、自分に1番合うカレーを作りたくて。」と役になぞらえて願望を明かした。また、元々辛いものは苦手だったそうだが「最近辛いものもだんだん食べれるようになってきたので、いろんなカレーを自分好みに変換して作っていきたいなって思います。」と答えた。ちなみに、MCにどれくらい辛いものを食べられるようになったか聞いた際「タバスコを結構かけれるようになりました!(笑)」とどこか可愛げのあるコメントを返していた。
蒔田はパソコンゲームと回答。「普段ゲームをやらなくて、でも兄がゲーム大好きでずっと横から見ていたので、今年はいろんなゲームを挑戦したいなと思っています。」とゲームへの好奇心を語った。挑戦したいゲームのジャンルを聞かれると「ホラーゲームやりたいです!ホラーを観てのが好きなので。」と答え、隣の窪塚は少し驚いた表情をみせた。
イベント終盤、2人からこれから映画を観る人に向けてメッセージ。窪塚は「恋人目線ではなくて家族目線からでも楽しんで観てもらえるかと思っています。」と様々な人が楽しめる映画であるとコメント。また、イベント中にも触れていた、“ハピネス”というタイトルと作品のストーリーが矛盾しているように見える点について「自分の中で自問自答し続けた結果、自分の中で納得できる答えが出たんですけど、その答えっていうのはそれが正解ではなくて、観てくださった方々それぞれの思いが正解だと思います。なので“皆様ならどう受け止めますか?”そう聞きたいです。ぜひハピネスを観ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。」と付け加えた。
蒔田は「自分の役を演じてる時に由茉を思いながら、由茉に共感しながら演じていたんですけど、由茉だけじゃなくて、それぞれのキャスト、恋人役だったり、家族役だったり、観て人によって共感する相手が違うというか、共感できる相手がたくさんいるので、いろんな人に共感しながら観ていただきたいなと思っています。」と様々なキャラクターに共感できることをアピール。さらに「悲しい物語ではあるんですけど、観た後に悲しいじゃなくて温かい気持ちになっていただける作品になっているんじゃないかなと思うので、よりたくさんの方に観ていただきたいです。」と投げかけた。
おまけ♡
トークイベントが終わり、記者によるフォトセッションが行われるかと思いきや、なんと窪塚から蒔田へサプライズで花束が贈呈された。
3月20日(水)国際幸福デーとのことで制作側からの粋なはからいだったそう。窪塚が花束を後ろに抱えゆっくりと歩を進める様子はまさに王子様のようでした♪
【映画「ハピネス」】
公開日:2024年5月17日(金)より全国公開
出演:窪塚愛流、蒔田彩珠、橋本 愛、山崎まさよし、吉田 羊
原作:嶽本野ばら「ハピネス」(小学館文庫刊)
監督:篠原哲雄
脚本:川﨑いづみ
主題歌:三月のパンタシア「僕らの幸福論」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会