<ライブレポ>「つば男MEMORIAL FES 2024」DAY1!TAKA(CUBERS)「託せる存在がいるということはとても誇らしいこと」
2024.3.8
CUBERSLIVETHE SUPER FRUITつば男つば男KIDSつば男YOUTHライブレポート世が世なら!!!
2024年3月3日(日)、4日(月)の2日間にわたってROPPONGI EX THEATERにて【つば男MEMORIAL FES 2024】が行われた。つばさレコーズ、つばさ男子プロダクション所属のCUBERS、THE SUPER FRUIT、世が世なら!!!が勢ぞろいする今回のFES。本記事では、3月3日に行われた「つば男MEMORIAL FES 2024 -Thank you CUBERS!-」の模様をレポートする。
フレッシュなYOUTH&KIDSが登場
まずオープニングアクトに登場したのはつば男KIDS。小学2年生が最年少のKIDS。先輩たちの好きなところを自己紹介と共に言い、客席からは「かわいい!」の声が飛ぶ。
さらに、新メンバーの加入と、KIDSから2名のYOUTHへの移籍が発表されて、大きな拍手を浴びた。自己紹介のあとは客席に手拍子を促し、「愛のしるし (Arrange ver.)」のカバーと、「一緒に踊ってください」と「WOW」のダンスパフォーマンスを披露した。
続いてはつば男YOUTHから選抜メンバーが気合いの入ったダンスパフォーマンスを披露。元気いっぱいの自己紹介のあと、YOUTHが全員揃ってCUBERSの「それじゃ、よろしく」をカバーし、会場を沸かせた。
各グループの個性がぶつかり合う
オープニングアクトが終わり、ワクワク感が高まる会場。そんな雰囲気をさらに高めるのが9太郎の影アナだ。つば男KIDSと YOUTHのかわいいさを絶賛し、KIDSを模して自己紹介。「CUBERSの好きなところは全員揃いも揃ってアラサーなところです!」と言い、笑いをさらった。
そんなKIDSとYOUTHも併せてつば男は現在総勢40名。すっかり大所帯となったつば男のビッグなイベントはここからが本番。客席おなかから声を出すように、と9太郎がスパルタで言い、コール&レスポンスをし、しっかりと盛り上げたところで、「世が世なら!!!」から本編スタート。
6人の姿が強い光の中、シルエットが現れると、会場は大歓声に包まれた。内藤の煽りから始まったのは「メダチタガリアン」。初っ端からエンジン全開で盛り上げていく。
自己紹介でコール&レスポンスでコミュニケーションをとったところでCUBERS「つまり、ぞっこんLOVE」をカバー。添田と中山のパワーあるラップを響かせ、最後は橋爪が「CUBERSさん大好きー!」という声で締めくくった。
ラストは「俺ならやれそうじゃん?」。フォーメーションが目まぐるしく変わるパフォーマンスで、ステージを縦横無尽に暴れまくった。
続いて登場したのはTHE SUPER FRUIT。キュートさ全開の「I My Me Meow」からスタート。猫をモチーフとしたダンスはかわいさもあるが、パワフルさもあり、スパフルの新しい一面を感じさせてくれる。終盤はフラッグを用いた演出で華やかに魅せた。
テンション高めに自己紹介のコール&レスポンスのあと、全員がマイクを持ち、CUBERSの「人生Heyday」をフレッシュに披露。
ラストは小田が「7人の想いを込めて歌います」と言い、「⻘い果実」を。少し大人っぽいパフォーマンスと楽曲で魅力を垣間見せた。
グループごとのパフォーマンス、ラストはもちろんCUBERS。1曲目からタオルを手に登場し、「Chi-Chi-Chi」を。サビでは、メンバーは手にしたタオルを回し、会場はペンライトを回し、一体となってボルテージをあげていく。
CUBERSもコール&レスポンスと共に自己紹介をしていくが、自己紹介を終えた春斗に「最後のつば男フェスですよ」とTAKA。振られた春斗は「ふわふわふわぽわわわん」付きで自己紹介をし、メンバーからは「さすがっすわ」「後輩もいるのに・・・」と褒められ(?)、特に優からは「節操がない」と痛烈なツッコミを受ける場面も。
そして、ここまではスパフルと世が世がCUBERSの楽曲をカバーしていたが、「後輩くんたちがたくさん僕たちの曲をカバーしてくれていたので、僕たちもやっちゃうぞ」とTAKAが言い、口々に「がんばるぞー」。
まずはスパフルの「チグハグ」。思いっきりかわいさをアピールするが、TAKAの「愛してるよ」が間で挟まると大きな歓声が上がった。
そして世が世の「鼓動のfighters」はクール&パワフルに。歌い終えると「がんばった」「頑張ったぞ!」と励まし合ったあとは、ラストシングルとなる「スキャンダラスKISS〜final act〜」を披露。大人の魅力を遺憾なく発揮した。
タレコミタイムではCUBERSのあんな話やこんな話が!?
3組がパフォーマンスを終えたところで、次のパフォーマンスに備えて、CUBERSがお着替え中に後輩たちからは先輩たちのタレコミタイム。内藤が「TAKAさんがゲネが一通り終わったあとに、『めっちゃかっこいいじゃん』って声をかけてくれて。この人はここでもカッコいいのかと!あとめっちゃいい匂いした」と言うとほかのメンバーからも良い匂いがする!という同意の意見が上がった。
一方、9太郎には「俺だけまだ9ちゃん呼びをできていない」と田倉からクレームが入ったり、星野晴海は9太郎と美容院も担当美容師も一緒だそうで「美容師さんに何日空いてるか聞いてほしい」と言われ、結果的には予約を取らされたと暴露。
着替えを終え、登場した9太郎は「俺のが多い!」と不服を口にしたが、内藤から9太郎と一緒に撮った写真は髭を加工してからSNSにアップしているというエピソードも追加され、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
一方、TAKAは「香水とか使ってないから。汗かな?」と言い、周囲にいた後輩から再び「いい匂いがする!」と歓声を浴びた。
ボリューム満点のシャッフルパートへ!
主に9太郎のタレコミが報告されたあとはお待ちかねシャッフルユニットのコーナーへ。今回は2022年と2023年ユニット、計8組がそれぞれパフォーマンスを披露。前半は2022のシャッフルユニットから。
まず登場したのは「アロマポワーズ」(春斗、松本勇輝、阿部隼大、笠松正斗)。どこかほんわかとした空気のあるユニットで「手を繋ごう」からスタート。
しかし、1曲目のふんわりとした空気をかなぐり捨てて「Mo-Mo-No-ROCK」ではワイルドに見せた。阿部が「みなさん声出して!」と呼びかけて、会場の盛り上がりも増していく。そしてそんな阿部のソロから始まる「ボクらの夜明け」でしっとりと締めくくった。
続いては「なかなかやるTEAM」(優、綾介、田倉暉久、鈴木志音 、中山清太郎、内藤五胤)。「下剋上、はじめました。」でハイテンションにスタート。優がスパフルのフラッグを持ってステージを走り回るというエネルギッシュな様子を見せた。
「メジャーボーイ」ではソロごとにメンバーの名前を会場がコール。途中、綾介が「そんなんじゃ聞こえねぇぞ!」と気合いの入った声であおる場面も。そして間髪入れずに「君はリアコ製造機」へ。全体的にパワーあふれるステージを繰り広げた。
そして「センター3」(TAKA、小田惟真、添田陵輔)は黒のユニットTシャツの上に白いシャツを羽織って登場。「SHOOTING STAR」からスタート。ソロダンスから見せ、3人揃ってシャツをはだけさせると会場から歓声が上がった。
白のシャツを脱ぎ捨て、「いとしき世界」。どこか艶やかさもある歌声でとダンスパフォーマンスで魅せ、ラストは「パノラマ」でポップに。センター3ということで、楽曲によってメインのセンターが変わるのは興味深い。
落ちた白シャツを拾い上げて走って捌けるセンター3と入れ替わりで登場したのは「ミニ男」(末吉9太郎、星野晴海、堀内結流、橋爪優真、大谷篤行)。1曲目は「妄想ロマンス」。グループの名前に引っ張られているかもしれないが、なんというかキュートさが他のグループよりも多めな気がする。
そんなキュートさ満点のユニットで「無理無理無理」。パワーがあるがやっぱりかわいさが滲んでいて、オリジナルとの違いが感じられる。ラストは「Seven Fruits」。橋爪がステップで足を滑らせる場面があったが、9太郎が歌いながら、大丈夫?というふうに視線を向けると、泣き真似をするような仕草を見せて、可愛くカバーした。
ここでシャッフルユニット前半戦が終了・・・だが、息つく間もなく後半戦トップバッターの「Surfʼs up」(春斗、阿部隼大、添田陵輔)が。ひとりずつ、元気よく、スポットライトの下に登場し、「乙男」から。3人が肩を組んで歌うパートでは、添田がグーっと春斗に顔を近づけるシーンもあり、会場をドキドキさせた。
「強くあれ」のピアノバージョンで歌をしっかりと聴かせ、ソロはもちろんのこと、息の合ったハーモニーはつい聴き入ってしまう。打って変わって「素敵なMy Life」ではキュートな歌声を披露し、声のカラーの幅広さを見せた。それだけではなく、曲終盤では客席へ。ファンのすぐそばで歌声を披露した。
続いて「こっとんきゃんでぃ」(綾介、堀内結流、田倉暉久、大谷篤行、笠松正斗、 内藤五胤)が客席から登場し、大きな歓声を巻き起こす。楽曲はこの季節にぴったりな「サクラフレフレ」からスタート。サビでは会場全体が体を動かし、一体感を高める。ガラッと空気か変わり、田倉がドスの効いた声で煽り、「ウオー!サオー!」。内藤がステージを右往左往し、ファンを煽る。ラストの「全然今しかない」では楽しげな笑顔、さらにアグレッシブなパフォーマンスを見せた。
クールに登場したのは「自己満族。」(TAKA、星野晴海、松本勇輝、鈴木志音、中山清太郎)。まずは「馬鹿ばっか」を。揃いのTシャツもそれぞれ個性がある形にアレンジされているところにユニットと、メンバーそれぞれの個性が出ている。曲中で松本がかっこいいダンスソロを見せたかと思えば、TAKAはでんぐり返しとブリッジを披露し、客席をどよめかせた。ピンクのライティングの中、ポップな「Romantic」、ラストの曲「Happy Birthday!!!」を立て続けに披露。
すると曲終盤、星野が「あさっては誰の誕生日ですかー?」と呼びかける。そう、あさってはCUBERSの春斗の誕生日だ。ということで、自己満族。のメンバーに急遽担ぎ出される春斗。「聞いてない、聞いてない!」と突然のことに焦る春斗だが、その楽曲に感極まったようにタオルで顔を覆った。
曲が終わると「聞いてないよ、マジで泣いちゃった」と涙をぬぐうが、TAKAが「時間もアレなんで(さがってもらって)いいですか?」と情緒なく言い、客席を泣き笑いにさせた。
シャッフルユニット、ラストを飾ったのは「ゆましんだけかと思ったら」(末吉9太郎、優、小田惟真、橋爪優真)。「予鈴が鳴っているのに誰もいないじゃねぇか」という9太郎のセリフから始まったのは「SCH。。L!」。学校の教室を感じさせるような振り付けで。そしてそのまま「Winter Prince」へ。タイトル通り、それぞれがプリンスを感じさせるような煌めきを見せた。
そしてラストは「Bi’Bi’Bi’」。会場からは手拍子が起き、サビでは橋爪が「みんなで一緒に」と声をかけ、客席も一緒に体を動かす。さらにそれぞれがダンスソロで見せてボリューム満点のパフォーマンスを見せた。
しかし、3曲を終えて、橋爪がうつむく。優と9太郎が覗き込み「泣いちゃった?」「泣いてんのか!泣いてんのか!?」。「なんでどっか行くんですか・・・」と涙がにじんだ声で橋爪が言うと、会場からは嘆息にも似た声が漏れる。「みんなー!優真が泣いてるー!出てきて!」という優の声に呼ばれて全員集合。CUBERSのメンバーが橋爪に「どうした?」「何泣いてんだよ」「泣いてるのかよ」と声をかける(そして9太郎に「おじさんも泣いてましたよね!?」と詰められる春斗)。
ラストは全員で「Samenaide」を大合唱。TAKAが「最後、みんなでクラップしましょう!」と言い、盛り上げていく。さらに客席にも降りて、ファンの近くで曲を届けるが、ステージのあちこちで涙ぐむメンバーの姿も見受けられ、胸に迫るものがある。
終わりの時間も近づき、まずは後輩たちからメッセージが。世が世なら!!!からは添田。「僕たちが今ここで存在しているのはCUBERSさんのおかげであり・・・」と何度も言葉を詰まらせながら話す。「CUBERSさんは最高の先輩であり、ほかにいない先輩で、僕たちの先輩はCUBERSさんだけなんで。いろんなところで助けていただいて・・・1ヶ月後とかにつば男からいなくなってしまうかもしれないんですけど、人はやっぱり思いだと思っていて。心が原動力。心でバトンを渡してこれからデビューする子たちにそういった思いを託していけたらな、と思います」と言い、ファンにお礼を述べたあと「ご清聴ありがとうございます」と締めくくった。
スパフルからは小田。「CUBERSさんを忘れることはないと思っていて。CUBERSさんの楽曲を、『Samenaide』を今後もCUBERSさんから引き継ぎさせていただきたいな、と思っています。偉大な存在であり、僕たちもこうやって・・・」と涙で言葉を詰まらせたあと、「僕たちがつば男というものを引き継いで、YOUTHとKIDSたちにお手本として見せられるような、そしてCUBERSさんを越せるような存在になれるように僕たちもがんばっていきたいな、と思っていますので、これからも応援のほうよろしくお願いします」
最後、CUBERSからはTAKAがメッセージを送った。「もっと本当に先輩らしいことをしてあげられたらよかったな、という思いもあるんですけど、つば男FESという形は僕たちCUBERSにとっては最後になるわけで。思い返すと、僕たちしかいないところから始まって、でも気づけば、こんなにたくさんの素敵な仲間に囲まれてこうやって、たくさんの方々に応援していただいて素敵な景色を見せてくださっていること、本当につば男を代表してみなさんにお礼を伝えたいです。本当にありがとうございます。逆に言うと、僕たちからしても唯一の後輩が君たちで。託せる存在がいるということはとても誇らしいことかな、と思います。僕たちはいなくなってしまいますけども、つば男の未来はとても明るいですし、これからもみなさんをとても幸せにしてくれると思います。なのでどうか引き続きつば男の応援をよろしくお願いします」
最後のあいさつを終え、客席に手を振りながらはけていく「後輩たち」の顔は抑えていたものが一気にあふれ出したかのように涙でぐしゃぐしゃ。それでも、上を向く。笑顔と涙があふれたDAY1を感動で締めくくった。
Photo:上溝恭香
Text:ふくだりょうこ