【濱尾ノリタカ 1st写真集「H3O」インタビュー】「かっこいい」がこんなにも嬉しいとは(笑)。-ハンサムでチャーミングな若手俳優・濱尾ノリタカの素顔に迫る。<Emo!miu注目のイットボーイ>
2023.12.27
今、Emo!miuが注目している<イットボーイ>。今回は『仮面ライダーリバイス』で注目を浴び、2023年はドラマ『埼玉のホスト』、『ブラックポストポストマン』、『マイ・セカンド・アオハル』への出演と大活躍中の【濱尾ノリタカ】さんのインタビューをお届け!
そんな濱尾さんが10月に初の写真集となる「H3O」を発売。素がギュギュッと詰まった写真集はいつまでも色あせないアートブックのような一冊になっている。
今回は、写真集「H3O」のこだわりポイント、そしてパーソナルな部分を深堀してみた。
まるで水の中にいるような幻想的なインタビューカットにも注目。
■まずは写真集についてじっくりと聞かせてください!改めてどのような写真集になっているのでしょうか。
濱尾ノリタカ タイトルが「H3O」なのですが、「H2O」=水のことはすごく意識しています。
生後半年からこの仕事を始める大学2年の夏まで、ずっと水泳に取り組んでいて、水が自分のアイデンティティなんです。とにかく水辺で育ってきているので水の中にいる時間が長くて。
未だに自分の家のお風呂でも潜ったりしますし、最近は海に泳ぎに行けていないのですが、すごく水辺が好きなので、水との親和性を出せたらなと思った写真集です。
あとは、カメラを意識せずに自分の素を出せるようにした写真集です。
この仕事を始めてすぐのころからお世話になっているスタッフさんたちで、本当にトップレベルの方たちと作らせていただきました。笑顔のカットはその人たちに楽しませてもらっているので、限りなく「濱尾ノリタカ」個人に近い写真集になってるのかなと思います。
■生後半年から水泳ってすごいですね。
濱尾 まずは母と一緒にベビースイミングから始めたんです。小学校の頃は野球や剣道といった他のスポーツもやりつつ、中学になるタイミングで水泳に完全にシフトしていきました。
■他のスポーツもやっていた中で、水泳自体に熱中していったきっかけはあったんですか?
濱尾 僕が通っていた学校には、スポーツや勉強など、それぞれ何か誇れるものを持っている人が多かったんです。その中で、自分が周りの人と比べても一番出来たものが水泳でした。自分のアイデンティティだったからかなと思います。やっぱり水の中にいる時間がすごく落ち着きますし。
アイデンティティの一言につきるかもしれません。
■スタッフの皆さんとの信頼関係が構築されていらっしゃるのかなと思うんですけど、どういったきっかけで生まれた関係性だったんですか?
濱尾 今回の写真集チームは、昔ファッションムービーを撮影した時のスタッフの方々なんです。まだ俳優としてのお芝居の仕事よりも、ファッション系のお仕事が多かった時期で。俳優としての自我が薄かったからこそ、かっこつけることなく素の自分に近い状態でカメラの前に立てていました。俳優としてのお仕事が増えてきて、肩に力が入るようになってきてしまったときに、昔から僕のことをよく知っている方々と一緒に写真集を作ることができたので、着飾らない自分に戻ることができたような気がしました。
■初心に返ろうじゃないですけど、真っ白な状態に戻りたかった?
濱尾 そうです。俳優・濱尾ノリタカもそうですが、「濱尾ノリタカ」自身を切り抜きたかったんです。このメンバーだからこそ切り抜けたと思っています。
今回のチームは自分のメンター的存在なので、普段からよく相談にも乗っていただいていますし、僕のすべてを話している方々です。だからこそ、最高の写真集になったのだと思います。
■発売されて、反響はいかがですか。
濱尾 これまでのものと大きく違うと思うのは、自分がしたいことをすべて出せているということです。純度100%の自己表現だと思います。自分でこういった人たちとこういう方向性の写真集を作りたい!と願ったことをほとんど叶えていただいて、本当にありがたい機会でした。
そんな写真集を見て、「濱尾さんの世界観でちゃんと作ってる」、「全部濱尾さんが表現したかったことだというのがいい」と言ってくれた方がすごく多くて、それは何より嬉しかったです。救われたというか。
役者としては特に最近、お調子者の役が多くて。僕自身そういう部分も多いのですが、そうじゃない部分ももちろんあるんです。そういうところに目を向けられないのがひとりの人間として苦しい時もあって。その気持ちを消化できて、表現できて、周りの人が受け入れてくれたりして、「これが一番いい」と言ってくれるファンの方々にとにかく感謝の気持ちでいっぱいです。自分がいいと思う自分を見せることが、応援してくださる方々に、一番誠実に向き合えているんじゃないのかな、とも思います。それが伝わったのが、何より嬉しかったです。
■お話をお聞きしていると、いろいろと発見も多かったんじゃないのかと思ったんですけど、いかがですか。
濱尾 撮影にあたって、というより、これまでの発見を一つに詰め込んでいるイメージです。この世界に入ってからは、人と対話して何かを得るだとか、人との交流によって成長するという仕方で生きてきたんです。
この写真集の撮影は、仮面ライダーというひとつの夢が叶った後だったのですが、夢が終わる寂しさや不安と同時に充実感もありましたし、今後も頑張っていきたいという野望ももちろんあって。いろんな感情が一番乱れている時期だったと思います。でもその感情をコントロールもできない。今振り返ってみると、そんな状態だったのかなと思います。
写真集を撮り終えてから、初めて舞台に挑戦させていただいたのですが、それ以降とにかく自分と向き合う1年でした。だからこそ、今はあの頃の感情を理解できるようになってきて。でも、そのもがいていた時期の自分を切り抜いて残せたことがすごく大きいです。
■また数年後に見たら違う感情が湧きそうですね。
濱尾 僕にとってすごく大事なものです。
一生大事にしていかなきゃいけないし、一生これを発信し続けたい。例えば、30歳になった僕を知ってくれた人にも見てもらいたいと思いますし、多分30歳なってから見ても、これは素晴らしい作品だと胸を張って言えると思います。
僕自身が、という意味だけではなく、編集だったり、写真だったり、スタイリングだったりヘアだったり、ファッションだったり、アートブックとしてもいいと思っています。ファッション周りの友人や、音楽周りの友人たちに、「本当にこんなおしゃれなものを見たことがないよ」とか、「海外誌っぽい」と言ってもらえたことが多かったです。それはスタッフさんたちのおかげです。写真集というよりも作品。表紙も変わっていると思いません?
■そうなんですよね。ちょうどこの写真を拍子にチョイスされた理由もお聞きしたいな、と思っていました。
濱尾 海辺で、横顔で砂の上にいて、とか。ほかにも候補はあったのですが、せっかく自分が出すんだから、と考えたときに、おもしろいと思ったんです。この写真は、鼻筋、眉、体、自分のアイデンティティが詰まっているな、おしゃれだなと思って選びました。
■本当にアートブックというのがぴったりですね。じっくり見たくなるような。
濱尾 そうやって見てもらえたら嬉しいです。あと、部屋に飾ってもおしゃれに馴染むものにしたかったんです。誰が見ても「これ、おしゃれだね」と思ってもらえるようなものに。普通にコレクションの一部として見てもらえたらな、という想いもあります。
帯の色もすごくこだわっているんです。普通の印刷では出せない特色を使っていただいていて、すごく気に入っています。
■こだわり抜いた一冊なので、全部かと思うんですけど、特にお気に入りのカットはどれになりますか?
濱尾 夜撮影したカット(柵越しに前かがみになりつつ、顔をのぞかせているカット)は、ほぼ撮影が終わって、沖縄料理屋で食事をしたあとに、あとはとにかく自然体で撮ろう!と移動して撮ったんです。
こういうカットって普段あんまりないんですよね。おしゃれなモードっぽい雰囲気でもなく、かといって自然体過ぎないというか。素とのバランスがいいな、と思うんです。
ウォンカーウァイっぽいね、と言ってもらえたのもすごく嬉しかったです。ウォンカーウァイは台湾の映画監督ですが、僕がもともとすごく好きで。だからよく覚えています。
あと食事をしているときのカットも好きです。僕、いっぱい食べるので。
■確かに、食べるカットがたくさんあるな、という印象はありました。
濱尾 食いっぷりがいいんですよ(笑)。
異性がご飯を食べている姿がセクシーに見えることがあると思うんです。そういうのを意識して撮りました。
あと、これとか綺麗だなと。(背中の筋肉が見えるカット)
■筋肉が綺麗ですよね。
濱尾 すごく鍛えたわけではないんですよ。絞りはしたのですが、ナチュラルにこんな感じなのでよかったな、と思います。ずっと水泳やっていたおかげですね。
■背中のカット拝見したときに、すごく綺麗だな、と思いました。
濱尾 僕もとても気に入っているカットです。
■芸術品みたい。
濱尾 そんな、持ち上げすぎです!(笑)
でも背中はできる限り落として、落として落として落として。骨格がよくわかるようになったんだと思います。
水泳の種目がバタフライだったこともあって、広背筋がすごくついていたんです。デビュー作のときなんて、スーツがパツパツすぎて。既製品だと入らないんです。頑張って落としてギリギリ入るようになりました。背中の筋トレは今は何もしてないですが、自分の人生が乗っているなと思います。
■ここから少しパーソナルな部分もお聞きしていきたいな、と思うんですが、まず芸能界入りのきっかけをお聞きしたいです。
濱尾 大学2年生まで水泳をやっている中で、芸能界で活躍されているような方とたまたま親交があったんです。その方の生き方にすごく憧れていて、僕の理想そのもので。それがきっかけで僕も芸能界での活動を考えるようになりました。
僕、実は生まれたときから仮面ライダーで育っているんです。父が仮面ライダーの大ファンで全部のDVD-BOXを持っているし、昭和の頃の作品から僕も全部観ていて。そういう中で育っているので、特撮に対しての憧れが強かったんです。いつか仮面ライダーになりたいと思っている中で芸能活動を始めて、お芝居に興味が湧きました。
きっかけという意味では仮面ライダーと、先ほど話した方の生き様に憧れて、芸能活動を始めたのですが、いろいろな経験を重ねていくうちに、今ではお芝居というものがすごく好きになって。
今年、TEAM NACSの戸次重幸さんの舞台「幾つの大罪〜How many sins are there?〜」に出演させていただいてから、自分自身の感じ方も大きく変わって、お芝居することがよりおもしろくなりました。
■その方の生きざまが本当に大きな影響を与えているんですね。
濱尾 俳優はお芝居以外のことをしていると違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれないのですが、俳優は自己表現の形の一種なんですよね。いろんなものがあって全てを吸収してお芝居に落とし込むのが俳優だと思うので、そういう生き方をしたかったんです。その方を見ていると、いろんなことがお芝居に落とし込まれているし、反対にお芝居が他に落とし込まれているし、全ての相乗効果の作用が生まれているのが素敵で。そして考え方もすごく素敵なんです。その方からたくさんの刺激をいただいて、僕自身も俳優というお仕事を職業という枠で終わらせないようにしたいです。
■選択肢がたくさんある中で、俳優の道を進むことに迷いはなかったんですか。
濱尾 最初は周りに否定的なことを言われることもありました。僕の周りにはスポーツをしている人が多かったので、「そんな道に進むのか」と、応援の気持ちを100%持っているわけではない人もいたと思います。役者以外にもいろいろな選択肢がある中で、覚悟を持って選んだつもりでしたし、甘い道ではないこともわかっていましたが、それでも最初はきついなと感じることもありました。
■最近心揺さぶられた出来事はありますか?
濱尾 たくさんあります!
写真集イベントのときの話なのですが、イベントに小さいお子さんを連れたお母さんが来てくれたんです。そのお子さんが来たいと言ってくれたみたいで。ちょっとだけ話したのですが、「埼玉のホスト」という作品をお母さんが観ているときに、その女の子は僕が演じていた祥太郎という金髪ボンバーの人が好き!と言ってくれたそうなんです。
イベント終了後に、そのお母さんがXでリプライしてくれたのをたまたま見たら、その子が「初めてかっこいいというのがわかった」「初めて人生でかっこいい人を見た!」と言ってくれていたみたいで。それを見たときにすごく嬉しかったです。この仕事を始めてよかったなと思ったし、彼女の心にずっと残る俳優になりたいなと思いました。
僕も幼い頃の仮面ライダーの先輩たちがすごく心に残っているんです。
自分がもらってきたものを返したくて俳優を始めているところがあったので、嬉しかったです。そういうことを感じることができたという意味でも、写真集発売イベントは僕にとって大きかったです。
会えて泣いてくれている方がいたり、すごくパーソナルな悩みを話してくれる方がいたり。俳優としてだけではなく、僕を一人の人間として見てくれているのが感じられてすごく嬉しかったです。
■女の子はその経験が今後の人生のひとつのベースになりますよね。
濱尾 その子に見放されないように頑張ろうと思います。
その子が大人になってまた会えたりしたら嬉しいです。
■今年1年を振り返ってみてどんな年でしたか。
濱尾 自分と向き合った年。何より、これまでで一番変化した年だと思います。
■最後に2024年、やりたいことを聞かせてください。
濱尾 一つ一つの作品に大切に向き合った先に結果があると思うので、目標は一つに絞っていなんです。今はお芝居をとにかく磨きたいなという。より自分と向き合いたいし、ファンの方と直接会えるようなイベントをちゃんとできるようにしたいです。
今年は写真集イベント以外にファンの方々と直接お会いできる機会を設けられなかったので、来年は何かできたらいいなと思っています。まずは、来年3月30日、31日に僕が所属する事務所の創立45周年イベントがあるので、それを楽しみにしています!
■インタビューは以上になります。ありがとうございました!
Q.好きな食べ物。
A.たこ焼きです。
母が九州出身なのですが、九州の田舎にあるドライブインで売っていたたこ焼きが大好きで。あの味に出会えるのはそこだけなのですが、“たこ焼きが好き”が頭に刷り込まれています。幼い頃、冷凍たこ焼きをお皿に出してチンして食べたり、未だにコンビニの冷凍で買ってきたものを食べちゃいます。
Q.好きな音楽。
A.今年サカナクションさんに大ハマリしています。サカナクションの「ナイロンの糸(Kuniyuki Takahashi Long Dub Version)」が特に好きで。
uniyuki TakahashiさんというハウスのDJや音楽作家をやられている方なのですが、その人自体が元々好きだったんです。
Q.好きな映像作品。
A.「Lie lie Lie」という中島らもさん原作で、佐藤浩市さん、豊川悦司さん、鈴木保奈美さん出演の作品が好きです。
あとは「ノッティングヒルの恋人」です。3日前ぐらいに見直しました。英語はその作品でちょっと勉強しているフシはあるかもしれないです。
Q.小さい頃の夢。
A.それこそ建築家になりたかったときがありました。
今TBSの火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」に出演させていただいていますが、もともと建築は興味がありました。幼稚園の頃に最初に自覚した夢は建築家だったのかな。
あとは小学校の先生にずっと憧れていました。
建築家になりたいと思ったときは具体的じゃなかったんですよね。具体的に思い始めたのは小学校のとき。小学校の時の担任の先生が本当に素敵な方で。
高校生まではずっと小学校の先生になりたかったです。
Q.好きな色。
A.オレンジ。
今日はたまたま着ていますね(笑)。
Q.好きなコーディネート、こだわりのコーディネート。
A.くすんだ色みっぽい、綺麗すぎないパキッとしすぎてない色みの方が好きです。
風景に溶け込める色が好きで。できる限り、風景を邪魔したくないというか。
■いい言葉ですね……っ。
濱尾 ありがとうございまーす!(笑)
Q.ご自身の長所と短所。
A.長所は人と話すのが好きなところ。短所は話しすぎるところ!
Q.言われたら嬉しい褒め言葉。
A.最近、お調子者の役を演じることが多いせいか、「おもしろい」と言われることが増えてしまって。でも朝現場に入るときの私服を見たり、ヘアセットをきちんとしているところを見たりしてくれると、「やっぱりかっこいいよね」と言ってくれるんです。それが嬉しくて。たまに言われる「かっこいい」がこんなにも嬉しいとは(笑)
■でも確かにかっこいいって言われ慣れてらっしゃるから言っちゃいけないのかなって逆に思ったりしていました。
濱尾 ぜひ言ってください!(笑)
Q.今後演じてみたい役。
A.静かですごく内に入っている役。
今は“Goする役”が多いので、“Comeする役”というのかな。二面性を見せたいです。
Q.座右の銘は。
A.「己を知り敵を知れば百戦危うからず」。
自分自身と向き合って世の中のことを考えて、先のことを考えて。敵という言い方は好きじゃないですが、これは座右の銘です。
Q.今の夢。
A.明確な夢はまだ言い切れないのですが、いつかアカデミー賞のような賞を取れたら夢のようです。競泳の世界では、タイムや順位がハッキリとわかるのですが、このお仕事は具体的な順位がつくわけではないんですよね。だからいつか、自分のためにも支えてくれている人のためにも大きな賞を取って、一緒に喜べたら嬉しいなと思います。
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濱尾ノリタカ
1999年11月26日生まれ。東京都出身。
身長:185cm
血液型:A型
趣味:ファッション
特技:競泳
[Instagram] @noritaka_hamao
―INFORMATION―
【濱尾ノリタカ 1st写真集 『H3O』(エイチスリーオー)】
価格:2,970円(税込)
ページ数:112ページ
サイズ:B5判(ソフトカバー)
撮影:土屋文護
出版社:講談社
発売日:2023年10月20日