「絶対にJAM(JO1のファンネーム)が喜ぶカットを撮るから30分くれ」品川監督の熱い想いが明かされた、映画OUT「公開初日舞台挨拶」<イベントレポート>
2023.11.18
累計発行部数650万部を突破するヤンキー漫画【OUT】(秋田書店「ヤングチャンピオン・コミックス」刊)が待望の実写映画化し、2023年11月17日(金)より絶賛公開中!そして同日、東京・新宿ピカデリーにて【公開初日舞台挨拶】が行われ、倉悠貴、醍醐虎汰朗、与田祐希(乃木坂46)、水上恒司、與那城奨(JO1)、大平祥生(JO1)、金城碧海(JO1)、庄司智春(品川庄司)、渡辺満里奈、杉本哲太、監督の品川ヒロシが登壇した。
総勢11名の豪華キャスト&監督が観客の歓声に迎えられながら登場!挨拶時、水上が突然「喧嘩は日々の努力だからよ・・・」と男らしい声でセリフで会場を盛り上げた。次の人にも期待が高まる中、名前を呼ばれたのは與那城。驚いた顔をみせたかと思いきや「皆さんこんにちはー」とか細い声で挨拶し、観客の笑いを誘った。
金城も「おい!そんな人の姉ちゃんに、〇〇〇おっ立ててんじゃねーぞ!」と荒々しく放つと、キャストからは困惑と心配の声が飛びかうも、会場からは「きゃー!!」と黄色い歓声が巻き起こった。
庄司は「こんな素晴らしい作品に出させて頂いて、品川さんの相方で本当によかったと思います。品川さんありがとう!」と作品に出れた喜びと感謝を相方であり監督の品川に贈った。
そんな品川自身は公開初日を迎えたことについて「長かったですね。この1、2ヶ月は。早く観られないかなという気持ちで毎日過ごしてました。」と胸中を明かした。
撮影の裏話
続いて、撮影の裏話を挙手制でトーク。トップバッターは庄司。醍醐が演じる丹沢敦司に顔を踏まれるシーンでは、特殊メイクが施されていたようだが「監督が撮影前にスニーカーの底に血糊を塗りだして、顔にぺたぺたつけ出したんですよ。スニーカーで踏むからスニーカーの跡をつけたいらしくて、ニヤニヤしながらつけてくるんですけど、実際にドロップで顔を踏んづけてるから・・・」とリークすると品川は「俺、人の顔踏んだことない!(笑)」と弁解。それでも「人の顔を踏まないとあんな発想にはならない!(笑) 流石だなと思いました。」と答えると、品川は「そんなことないよ(笑)」と苦笑い。
そんな庄司は、ヤンキーを馬鹿にしてボコられたことがあるそうで、品川も「そのまんまの役なんだよね。」と
「とにかく寒かった」と語るのは倉。「筋トレするシーンがあって、(身体から)湯気が出てたと思うんですけど、あれはCGで足したわけではなくて、現場の近くに簡易サウナを設置しまして、10分、15分みんなで入ってからダッシュで現場に向かってました。」と知られざる現場での努力を明かした。「CGで湯気が出るのが嫌で・・・」という品川のこだわりで、庄司とのYoutubeで簡易サウナをたまたま使ったことから実現したそう。
同じくサウナに入ってたという水上は「ネックレスしてたんですけど、熱っ!熱っ!ってくなるくらい、高温になってました。」と語ると、MCに「それは水上さんがうっかりさんだったわけですね?」と振られると「はい。僕のせいです。僕が悪いです(笑)」と可愛らしい一面をちらつかせた。
「大変そうだなと思いながら縛られてました(笑)」という与田に、水上が「そういう殴り合いの喧嘩をしたことはあるんですか?」と尋ねると、周囲から「あるわけないだろ!」と野次が飛ぶが、当の本人は「最近はないです!小学生の時とかは・・・それはみんなあるじゃないですか!Tシャツ破いて山を登って転げ落ちて、海に入って木に登って・・・」と、可愛らしい姿とは一転した波乱万丈なエピソードを明かした。
與那城は、ガラスが割れるシーンをチョイス。ガラスを貼りなおすのに時間がかかるため、監督に「1発で決めろよ」と念押しされプレッシャーに感じていたそう。実際、計3枚割った内の2枚目で、実は身体がガラスに当たってしまって、割れるんじゃないかとヒヤヒヤしていたようだ。映画内で映っているかもとのことなので、ぜひチェックしてみてね。
庄司の配役について品川は「昔から本当にヤンキーが嫌いで、僕がそういう空気感があったからか、ちょいちょい映画での作中の感じを出すんですよ。その時の腹立つ顔をやってくださいって言いました。」と昔のエピソードを掘り返すと、庄司は「何作か出させてもらっているんですけど、一番いいねって言われました。。素に近いねって。」と周囲も認める好演ぷりだったようだ。
その話を聴いたMCは「庄司さんは俳優としても素晴らしいと思うところがあるから、毎回キャスティングされているんですか?」と品川に尋ねると、庄司が食い気味に「バーターだよ!」と鋭いツッコミを入れ、品川も「この中で庄司だけポスターに載ってないんだから。庄司を掘り下げなくていいんですよ!」と返し、会場を盛り上げた。
作品にまつわる“OUT”なエピソード
続いて、フリップトークを展開。品川が書いたのは“JO1の3時出し”。工場で大平と金城が拳で殴り合うシーンは、元々台本にはなかったようで「僕があの場で急に撮りたくなっちゃったんだけど、そのとき2時50分くらいで撮れないってなったんですけど、マネージャー呼んで、絶対にJAM(JO1のファンネーム)が喜ぶカットを撮るから30分くれって言って、撮って、マネージャーにどう?って聞いたら『ありがとうございます!』って(笑)。あそこは本当に撮っておいてよかったと思いました。」とマネージャーも舌を巻いた、熱い撮影の裏話を明かすと、会場からは大きな拍手が贈られた。
大平は“いや、それ〇〇やないかい!”。字が汚いと周囲に突っ込まれながら、久遠親を演じる武藤将吾のエピソードを披露。「ボーリング場で準備しているときに、みんなに向かって『おはようございますー!さっきお見舞い言ってきたんですよ。』ってめっちゃ元気なトーンで言ってきて、なんでこの子笑顔なのって思ったら、その後ポケットから『えへへ大吉だったんですけどね。』って言って、その後にみんながお参りやないかい!って突っ込んでました。」と武藤の天然エピソードを明かした。
“朝一のカルビ”と書いたのは醍醐。渋谷にある品川いきつけのお店「どうげん」の人が現場でその場で切って出しているこだわりお肉だったそうで「めちゃくちゃ美味しかったんですけど、ただ朝一っていうのが・・・」と少し苦しげに語った。
天然な一面を魅せたのは渡辺。作品にまつわるエピソードを披露するはずが、自身のアウトなエピソードを書いてしまったよう。“カラオケで歌うすきを与えない”は、渡辺自身、カラオケが大好きすぎて、他のお客さんにマイクを渡さないくらい歌うという、アウトな一面を表したものだった。
杉本は“不良役なのに、皆礼儀正しくいい子だった”。「皆さんとお会いしたときには、アクションシーンじゃない部分で、火の前で暖を取りながらニコニコしていて、ちゃんと礼儀正しく挨拶されていて、なんていい子なんだろうと思ってました。アクションシーンは観てなかったので、あんな良い子達がこんなすごいアクションをやるんだ・・・って」とキャストたちのギャップに驚いていた様子であった。
フリップトークを終えて、品川が最後に「ヤンキー映画っていうと荒くれ者たちが暴れているだけっていうイメージもあると思うんですけど、その中におじいちゃんおばあちゃんの愛情とか、千紘の背負っているものとかを主人公が感じとって、一生懸命喧嘩を我慢するという葛藤もあったりして、だけど仲間を選ぶかというところに向かっていくストーリーです。それが若い出演者たちの役者に対する思いとかアーティストに対する思いとかがリンクして、すごいアクションに繋がっていると思うので、その辺を感じながら映画を観て頂けると嬉しいです。」とこれから映画を観る人へメッセージを贈った。
そして、庄司が公開初日に映画を観に行ったことを自身のSNSでUPしたことについて言及。「ちょっと弱い・・・ミキティーと行ってください!」と拡散力のなさを指摘すると、庄司が「監督、それOUT(アウト)ですよー!」と映画になぞられて鋭いツッコミ。「上手くないのよ(笑) ということでこういうシーンもあります!」と最後まで会場を盛り上げ、イベントは幕を閉じた。
おまけ♡
登場時から退場時まで、ささやかな動きでも大きな歓声が沸き起こり、その人気を示したJO1メンバー。舞台挨拶中、品川に心配されるほど汗をかいていた大平に、與那城が終始パタパタと風を送る仲睦まじい姿が見られるたびに、会場からは黄色い歓声が巻き起こっていた。
フォトセッション時、ふと気づいたときには、なぜか隣の庄司の肩をぎゅっとしていた金城。そんなおちゃめな姿に、会場のJAMからは「やばい!」「かわいい!」との声が聞こえてきた。
“狛江の狂犬”と恐れられた伝説の超不良・井口達也が、少年院から出所した。地元から遠く離れた叔父叔母の元、焼肉店・三塁で働きながらの生活を始めるが、保護観察中の達也は、次喧嘩をすれば一発アウトだ。そんな彼の前に現れたのは、暴走族「斬人」副総長の安倍 要。この出会いが達也の壮絶な更生生活の始まりだった。暴走族の抗争、新しい仲間・家族との出会い、守るべきものができた達也の進む道は──。
■詳細
【映画「OUT」】
公開日:2023年11月17日(金) 絶賛公開中
出演:倉 悠貴、醍醐虎汰朗、与田祐希(乃木坂46)、水上恒司、與那城 奨(JO1)、大平祥生(JO1)、金城碧海(JO1)、小柳 心、久遠 親、山崎竜太郎、宮澤 佑、長田拓郎、仲野 温、じろう(シソンヌ)、大悟(千鳥)、庄司智春(品川庄司)、渡辺満里奈、杉本哲太
原作:井口達也/みずたまこと『OUT』(秋田書店「ヤングチャンピオン・コミックス」刊)
監督・脚本:品川ヒロシ
制作:吉本興業
配給:KADOKAWA
©2023『OUT』製作委員会