永瀬廉『えげつない訓練になりそう・・・。』映画「法廷遊戯」専修大学の法廷教室で特別講義開催!<イベントレポート>



2023年10月26日(水)に映画【法廷遊戯】の特別講義 in 専修大学が行われ、原作者の五十嵐律人、深川栄洋監督に加え、サプライズで永瀬廉がイベントに登場した。本特別講義では、専修大学に実在する法廷教室で行われ、専修大学に通う法学部の学生を交えクロストークも行われた。

冒頭、五十嵐原作者、深川監督に、専修大学の学教の関先生の3人が小説を執筆したきっかけや、映画化をする上で意識したことなどを語り、本作の裁判シーンが一問一答で進んでいくなど実際の裁判と同じように描かれている点に触れた。

中盤になると、久我清義(セイギ)役の永瀬廉がサプライズで登場し、黄色い声援が法廷教室中に響き渡り、MCから「裁判長の席が似合う」と投げかけられ、永瀬は「そうですね、なんか、ここの場所に座るのは緊張しますけども、似合っているとのことで、助かりますね(笑)」と答えた。ちょうど1年前くらいに撮影していたとのことで永瀬は「ちょうど1年前のこの時期で、頑張っていましたね、その頃は」と振り返り「少しだけですが弁護士(役)をやらせていただいて、ロースクールの時を演じさせていただいていたので、その中で弁護士になるために、並々ならぬ努力をしないとということを、この作品を通して学びました。皆さんがそんな思いをされていると少しだけですがその気持ちがわかると言うか、すごく親近感が湧いています。」と述べた。

また、久しぶりに法廷に来た感想を聞かれると永瀬は「こっち側(裁判官側)はなかったので、ほんまに全部を見渡せる席っていうのは、特別な感覚がありますよね。」と答えた。

セイギを演じる上で、一番意識していたところは?という質問に対し永瀬は「セリフがめちゃめちゃ難しいので、ごっちゃにならないようプラス噛まないようにと気をつけました。法廷のシーンももちろんあったりとかもあり、実際にピリッとした空気感が流れているので、そのプレッシャーも少々感じながらも、でもちゃんと演じつつ、プラスその中でどんどん謎が解けていくうちに、セイギが感じたものをどこまで表情や仕草でそういうことを出していくのかというのを監督といっぱい話しながら、そのバランスを調整しながら意識しましたね。」と答えた。



さらに教授からは永瀬が「訓練を積めばいい弁護士になれる」と言われ、それに対して永瀬は「えげつない訓練になりそう・・・。裁判の傍聴にも役作りの一環として人生で初めて行かせていただいたんですが、そこで感じた空気感というものは、ちょっと最後のシーンでも出せたんじゃないかと思います。多分、この作品に携わってなければ、人生で裁判の傍聴に行くことは多分なかったと思うので、僕自身、人生で初めての経験をさせていただくことが多かったなと思いましたね。」

ここで、生徒とのクロストークが行われ、挙手制で本編に登場する「無辜(むこ)ゲーム」のような法律を使ったゲームの経験があるかと問われ、ある生徒が「模擬裁判を学生がストーリーを考え役になりきりつつ行ったことがある」と「御伽話のヘンゼルとグレーテルを題材に、この教室で模擬裁判をし、魔女を退治したことを立証できるかどうかという裁判をしました」と生徒ごとに違った内容を自ら考えて模擬裁判をしたことを明かした。それに対し永瀬は「面白いですね、テーマが!」と学生の発想に感動しているとMCから「どうですか?裁判長!」と永瀬に投げかけられ永瀬は「あ、僕ですか?裁判長?」と教室からは笑い声が漏れていた。続けて「ヘンゼルとグレーテルの話をあまり知らないのですが、退治しちゃうのは良くないですよね。と、有罪で!」と即決した。

さらに生徒から「相続法を学んでいて、自分自身がもし親族が亡くなって借金が遺産として相続されたらということを考えるようになった」という答えに対し永瀬は「そういう知識って僕らの生活の中で、切っては切り離せないことなので、知っておいて損はないじゃないですか、それこそ相続のこととか、交通事故とか、今後にだいぶいかせそうでいいですよね。学んでいくと。」と法律を知っておくことの大切さに気づかされたことを明かした。



次に生徒から「法学部で学ぶ生徒はどんな風に見えるか?」という質問に対し、「他の学生より何倍もの勉強をして知識をつけていかないといけないことだと思うので、あえて過酷な状況に耐えられる忍耐力があって強い女性が多いのかなと思いますよね。」と答え逆に永瀬から生徒へ質問があるか?と聞かれると永瀬は「きっかけはなんだったのか?」と問いに、一瞬生徒側が物怖じしたのをみて永瀬が「あ、好きな食べ物は?とかの方が良かったですか?」と返し教室中を笑いで包んだ。それに対し生徒が「いろいろ理由はあるんですが、法律が関係するドラマをきっかけにして、私は正義を貫いて生きていきたいと思って、それを貫き通すためにどうやったらいいのかな?と思ったら法律家が良かったなと思って、今、検察官を目指して頑張っています。」という答えで、永瀬からはほ〜っと正義を貫きたいという思いに感銘を受けていた。

また、「とくに大変だったエピソードについて」生徒から聞かれると、永瀬は「さっきもちらっと言ったんですが、セリフとか、第十三条とか、あと、発音とかも含め、弁護士の役をやらせていただいたので、スラスラと言わなければならない、常にその言葉が板についている、そういう状態でお芝居をしなくてないけないので、1回その法廷のシーンで、噛んでしまったことがあって、その時はちょっと長回しだったということもあって、皆さんにめちゃくちゃ申し訳ないなという気持ちを抱えながら2回目だったので・・・。2回目、もっと噛んで、一度そういうスイッチに入ってしまって、なかなか取り戻しづらい空気感だったのが大変でしたね。」

また最後に生徒から、主題歌「愛しき生きること」の中で好きなフレーズは?という質問に対し永瀬が「『綺麗な嘘で抱きしめるから』の部分です。本主題歌は、この映画のために作られ、本当にバシッとハマったなというのがあって、どこかこの歌で救われたなと思う自分がおるというか、セイギが美鈴に対する思いに通じる部分があると思っていて、そこが結構好きですね。」と答えた。

最後に「この物語に登場する、清義(セイギ)と美鈴と馨がメインとなって物語が進んでいくんですけれども、それぞれが抱え過去の部分であったり思いであったりこの映画を通して本当に人それぞれに自分の中の正義感があり、その正義感を真に突き通すことの苦しさ・辛さ、そして難しさというのを含めしっかりこの映画は描いているので、(法律に)近くない存在の人でも、十分物語を楽しんでいただけます。この映画をきっかけにもしかしたら法律に興味を持ってくださる方がいるんじゃないかなと思っているので、結構余白を残して観てくださった方々が考えていただくところも多々にあると思っています。それぞれ、観に行った方々で感想を話し合ってもらって、それぞれの意見を交換しあっても面白いのかなと思います。」と述べイベントが終了した。

<ストーリー>
法律家を目指し、法科大学院(ロースクール)に通う、久我清義ことセイギ(永瀬廉)は、同級生の織本美鈴(杉咲花、校内で模擬裁判をする“無辜ゲーム”の主宰者・結城馨(北村匠海)と共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとへ馨からロースクール時代に流行っていた模擬裁判“無辜ゲーム”をしようと呼び出され向かうと、そこには血のついたナイフを持った幼なじみの美鈴とすでに息絶えた馨の姿が。暴かれてゆく封印されていた3人の秘密。追い込まれた清義は究極の決断をするが・・・ 二転三転する真実、四転五転する真相、そして驚愕の結末が待つ、予測不能の“ノンストップ・トライアングル・ミステリー、開廷!

■詳細
【映画『法廷遊戯』】
公開日:2023年11月10日(金)全国公開!
出演:永瀬廉、杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋
原作:五⼗嵐律⼈『法廷遊戯』(講談社文庫)
監督:深川栄洋
脚本:松⽥沙也
音楽:安川午朗
プロデューサー:橋本恵一、本郷達也
主題歌:King & Prince「愛し生きること」(UNIVERSAL MUSIC)
配給:東映

©五十嵐律人/講談社 ©2023「法廷遊戯」製作委員会

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