佐藤浩市と横浜流星を主演に迎えた映画【春に散る】が2023年8月25日(金)より公開される。公開を3日後に控えた8月22日(火)、東京・有楽町にて公開直前イベントが実施され、佐藤浩市、横浜流星、橋本環奈、主題歌を担当したAIが登壇した。



大阪・名古屋でもプロモーションイベントに参加していた佐藤と横浜。名古屋のイベントでは、佐藤と同じように横浜もハットを被って登場したそうだが、それは役者としての向き合い方や立ち振舞など、全てに学ぶところがあるという佐藤に横浜が少しでも近づきたい一心でのことだったようだ。



当時のイベントを振り返っていると、ふと佐藤が「客席が流星しかみていないんだよね・・・」とぼつり。笑いを誘ったかと思いきや、観客から野太い声で「こういちー！」と大きな歓声が。「一抹の寂しさを感じた」という佐藤だったが、その声を聞いてより笑顔でトークしていた。

ボクシング映画ということで男性向けに見られがちな本作だが、橋本は「私が演じている佳菜子だったり、翔吾のお母さんも怪我をしてほしくないとか、試合を見てて痛そうみたいなマイナスな気持ちになったりすることもありました。今回の『春に散る』の最後の闘っているシーンではそういう気持ちが全くなくなるわけではないと思うんですけど、応援したくなったりとか、心を突き動かされるみたいなものがありました。」と女性ならではの視点でコメント。

「日常生活をしててそこまで熱量が上がるものってなかなか難しいと思うので、それがボクシングと格闘技にはあるのかなとすごく見ていて思いましたね。感動して泣くとか叫んだりとか、声が出てしまうみたいな、そこまで動かされるっていうのがすごいなと思います。」と語った。

同じくAIが映画を観て3回も泣いたという話をすると、佐藤は「女性の目線で見た時にくる部分と男性が見ててくる部分、それは若干の差異はあるかもしれないけど、でも同じように感動を得てくれるってのは嬉しいですよね。」と喜びを語った。



AIは主題歌について「ずっと続いてほしい、命を大事にしてほしいなっていうのが凄いあったので、映画と通じあいたいところと、大事にしてねっていう気持ちを混ぜ合いながら作りました。」とのこと。楽曲を聴いた橋本は「歌詞も本当にそうなんですけど、もうAIさんの力強い歌声がすごく響きますし、これだけ映画にマッチし曲っていうのが素敵だなと思います。」と感想を口にすると、AIは大喜び。嬉しさのあまりにマイクの外でコメントしてしまい、MCに指摘されていた。

また、主題歌のMVには横浜が出演。「翔吾だけじゃなくて、自分の人生を思い返して撮影に臨みました。本当に短かったんですけど、すごい濃い撮影でした。」と振り返った。

そしてイベントでは、AIが主題歌を生披露。映画にマッチしたハートフルな歌詞をパワフルな歌声で会場中に届けた。

生の歌声を聞いた佐藤は「映画の終わりにローリングタイトルの中でこの歌を聞いた時に、また皆さんの中に熱いものがこみ上げると思います。」横浜は「本当にすごかったです。言葉が出てこないというか。これはプラス料金払わないといけないと思うんですね。こんな機会はなかなかないですし、幸せな時間をありがとうございます。」と感無量といった様子。

橋本も「これだけ力強い歌声をもうこんな間近で聞けるなんて思ってなかったので、すごいうれしいですし、やっぱりこう命をかけて作る幸せとかって、すごくボクシングに通ずる歌詞だなと思うし、歌詞がダイレクトに響くAiさんの凄さというか、やっぱり生で聴いて本当に感動しました。」と語った。



イベント終盤、横浜が「公開まで残すところ、あと3日となりました。この作品が早く皆さんのもとに届き、そして心に残る大事な一作になってくれることを、心より願っています。そして皆さん、これから本編をご覧になられるということで、純粋に楽しんでみてください。見終わった後に残った思いを僕らや周りの方々に届けてくださると嬉しく思います。」とメッセージ。

佐藤も「僕らの映画作りというのは完成したときがゴールではなくて、映画が公開して皆さんの目に触れて、そこで初めてゴールなんです。あと3日、我々も頑張りますが、23年夏、噛めば噛むほど味が出る映画ができました。その意味があと2時間十何分後には皆さんもわかると思います。楽しんでってください。」と残し、本イベントは幕を閉じた。

おまけ♡

AIが歌唱する際、佐藤・横浜・橋本が舞台端に捌けることに。その際、横浜が照れくさそうに舞台袖に隠れたり出てきたりを繰り返していた可愛らしい姿が見てとれた。