スターダストプロモーションに所属する男性アーティスト集団“EBiDAN”から3年ぶりに誕生した新グループ・Lienel(リエネル)が、2023年7月25日(火)に『お台場冒険王2023』の【冒険王ミュージックライブ】に登場。フジテレビ本社前のロッテふ〜せんガムステージにて、フリーライブを行った。

平均年齢15.6歳という若さに似合わぬ大人びた表情で魅了しながら、スキルフルなダンスナンバーに、気温35度を超える屋外ステージにピッタリの弾けるサマーチューンと全5曲を披露。灼熱の炎天下に濃密かつ爽やかな風を吹かせた。



2022年にEBiDANが行った初の大型オーディション『EBiDAN AUDITION』を勝ち抜いた6人によるメインボーカル＆ダンスグループのLienel。グループ名はフランス語で”永遠の絆”を意味する“Lien éternel”を由来とするもので、メンバーとファンで絆をつないでいきたいという願いが込められている。



この日は14歳の武田創世が体調不良のため欠席となり、5人でのパフォーマンスとなったが、4月末に配信されたデビュー曲「LOVE Communication」での幕開けから驚きの連続だった。16歳の森田璃空がステージ中央でセクシーに顎を撫でつけてニヤリと微笑むと、メンバー全員10代なのが信じられないほど色っぽいステージングで情熱的なラブソングを投下。“Cool & Beauty”という楽曲テーマを体現したキレのよいダンス＆ボーカルで、集まったファンをしっかりと誘惑する。



だが、シームレスで続いた「Beautiful Music」では一転、ドリーミングな響きの中で王子様然とした佇まいを見せるのだから頼もしい。青空から夕焼けをイメージさせるようなグラデーションの衣装も、長身の17歳・近藤駿太を始めとするメンバーのスタイルを引き立て、その凛々しい笑顔がステージ前を通りがかる人の足をも止めてしまう。



7月26日発売の1stシングル「Love Me Madly」でも、おしゃれなピアノロックに乗せて、最年長の18歳・芳賀柊斗から最年少の13歳・高桑真之までが、貪欲に“愛して”と熱情をアピール。ラブソングにおける激しいエモーションの発露は、Lienelの一つの武器かもしれない。



体感温度は40度近い酷暑に、MCでは「暑いので水分補給しましょう！」と近藤が呼びかける一幕も。以降は翌日に発売されるシングルのカップリング曲が続き「Neo ROMANTIC」ではビートの速いエレクトロックなダンスチューンでメカニカルな動きを見せ、ステージ前でペンライトを振るファンと一緒に体を揺らす。



16歳・高岡ミロと芳賀のラップも切れ味鋭く、力強いステップを踏んで、最後は「皆さん、一緒に盛り上がっていきましょう！」(高岡)と、ラスト曲「Summer Boy！Summer Girl！」へ。タイトル通りの爽快なサマーチューンで声を合わせてユニゾンし、タオルを振る彼らに応えてペンライトが振り上がれば、メンバーの顔には満面の笑みが広がっていく。



最後はステージ中央に集まり、5人の腕で大きなハートを作って、真夏の時間と空間を共有してくれたオーディエンスに愛と感謝を届けた。

12月28日にはZepp Haneda(TOKYO)にて初のワンマンライブを行うことが決定しているLienel。デビューからわずか3ヶ月にして、その楽曲ジャンルの幅広さと、そこから派生するパフォーマンスの多彩さは衝撃的ですらある。厳しいオーディションを勝ち抜いてきた彼らの無尽蔵のポテンシャルが花開く日が、今から楽しみでならない。