【高橋文哉インタビュー】“理想の高校デート”は、フードコートで勉強。「勉強は好きな人とすれば全然苦じゃない」学生ならではのデートが憧れ。<映画『交換ウソ日記』>
2023.7.23
『仮面ライダーゼロワン』で主演、ドラマ「最愛」で年間ドラマ大賞 新人賞のテレビドラマ賞を受賞、女性ファッション誌「ViVi」の人気投票企画「2021年下半期 国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位を獲得。昨年末は雑誌「日経トレンディ」が選ぶ「2023年 来年の顔」にも選出、公開されたばかりの劇場アニメ「ブラッククローバー 魔法帝の剣」では声優に初挑戦などなど、大躍進中の最旬イケメン俳優【高橋文哉】が約2年半ぶりにEmo!miuインタビューにカムバック登場!
全国公開中の映画『交換ウソ日記』では主人公・瀬戸山潤を演じる高橋くんに、交換日記を使った恋愛を演じた感想や胸キュンシーンの撮影エピソード、学生時代のモテエピソードなどをたっぷりインタビュー!今高校生だったらしたかった“理想のデート”や、初だしの“高橋くんのヒミツ”についても教えてくれました♡︎
塗りつぶして修正してるのすらすごく愛おしく思える、そんな魅力が詰まっているのが交換日記
■映画『交換ウソ日記』には高校時代にやってみたかったことが詰まっていて、気持ちが若返るような作品でした。高橋くんは最初に脚本や小説を読んだとき、どのような感想を抱きましたか?
高橋文哉 恋愛模様の表現の仕方が新しい作品だと思いました。恋愛映画ど真ん中な作品ではあるけど、そのなかで“交換日記”を通してソワソワしたり、ドキドキしたり、ワクワクしたり、キュンキュンしたり、普通の恋愛映画にはない要素を感じましたね。
恋愛的なドキドキだけではなく、違う意味のワクワクとドキドキも感じられる映画なので、そういった部分を映像として残すにはどのように向き合っていくのがいいのか考えさせられる脚本でした。でも、そこが他の恋愛映画とは違っていて、いいなと思いました。
■高橋くんの世代は、交換日記に馴染みがありますか?
高橋 僕が中学生ぐらいのころは、まだそんなにスマホが普及していなかったですし、学校にも持っていけなかったので、文字でのやり取りは身近には感じられていましたが、交換日記自体はやったことがなかったですし、少し前の連絡方法というか、掲示板みたいなイメージでした。
でも作品を通して、交換日記って高校生たちがこんなに可愛らしく使えるものなんだなと知ることができましたし、親しみやすさが魅力的だと思いました。
■今はLINEなどを使ってオンタイムでやりとりができ、超高速で話が展開していきますが、実際に作品のなかで交換日記をやってみてどう思いましたか?
高橋 何がいいって、やっぱり相手が文字に吹き込む感情がデジタルよりも感じ取れるところ。もちろん実際に見えてはこないですが、 たとえば間違えたところをペンで塗りつぶして修正しているのすらすごく愛おしく思えるような、そんな魅力が詰まっているのが交換日記なのかなと肌で感じました。書いている時の感情だったり、交換日記が下駄箱などに入ってないか見に行く時の感情だったり、入ってなくて「あれ?」ってちょっと心配になったり、今にはない恋愛模様がシンプルにいいなと思いました。
演じた胸キュンシーンを見るのが1番恥ずかしいです(笑)。
■今回演じられた瀬戸山潤の第一印象を教えてください。
高橋 最初に文面で見た瀬戸山は、すごくクールで少し大人びているような印象でした。でも台本を読んだりするうちに、自分の好きなものには全力だったり、自分の言いたいことはしっかりと伝えたり、すごく無邪気で素直な子なんだと知って。そのギャップが瀬戸山がモテる要素の1つだと思いました。そこを自分のお芝居でリードして引き出せるように、瀬戸山の持つ魅力を余すことなく映像で届けられるように努力したつもりです。
■桜田ひよりさん(黒田希美役)とのシーンが多かったと思いますが、2人で作品を作り上げていくような感覚はありましたか?
高橋 そうですね。ちょっとしたお話し合いもしましたし、「ここってこうした方がキュンキュンするのかな?どう?」って話しながら作ったシーンももちろんあります。さらにそこに監督だったりプロデューサーの皆さまが加わって、みんなで考えながら作っていけたかなと思います。
■特に悩んだシーンや、印象深かったシーンはありますか?
高橋 ほっぺをむにゅとする仕草とか。シーン全体でというよりは、そういった大きなポイントになる触れ合うタイミングで、普通やらないような仕草を瀬戸山の心情に寄り添いながら、どれだけナチュラルに希美に届けられるか悩みました。希美は瀬戸山にどういう表情でいてほしいのか、話し合いながら作っていって、撮影当日の現場でも「あ、いいね」「もっとこうしてみようかな」とか試行錯誤を重ねて完成したシーンなので、楽しかったです。
■演じていて恥ずかしかった胸キュンシーンはありますか?
高橋 演じた胸キュンシーンを観るのが1番恥ずかしいです(笑)。演じるのは全然。役として作品に向き合って良いシーンにしようっていう気持ちが強いので、恥ずかしさはあまりないです。だけど、ハグシュートはすごく緊張しました。自分もバスケをやる中で、瀬戸山の威厳というか、キャラクターを守るために僕が頑張らなきゃいけないことがたくさんあったので、瀬戸山のイメージをリードするという意味で「頑張らなきゃ」って緊張しました。
でも、胸キュンシーンをやっているときはもちろん、無の感情でやっているわけじゃなく、都度しっかりとエネルギーをもらいながらやっていました。それが小さな表情の変化にも出ていると思うので、そういうところが瀬戸山の心情として少しでも伝わったらいいなと思います。
まっすぐさを伝えたいなと心がけました。
■高橋くんの声が乗った瀬戸山の日記の内容は、原作よりも男らしい印象を受けました。演じるうえで心がけたことはありますか?
高橋 まっすぐさを伝えることを心がけました。交換日記の内容はアフレコをしたのですが、想いを伝えたり、自分の願望を伝えたりするときは、瀬戸山の真っ直ぐさと素直さ、強さを表情ではもちろん、自分の声を乗せるときにしっかり表現して感情を吹き込めるようにしたいなという思いがありました。自分の演じた映像を観て、そこに声を乗せることもあって、現場で感情を込めてお芝居したところにもう1段階感情を乗せて命を吹き込む感覚がすごく楽しかったです。映像に拍車をかけられるようなイメージで録りました。
■その工夫のおかげでより男らしさを感じられたのかもしれないですね。
高橋 そうかもしれないです。
■今回の台本で、特にお気に入りだったセリフを教えてください。
高橋 「俺のこと知らないなら、知ってほしい」ですかね。「すご!」って思いました。
■瀬戸山の自信を感じるセリフですよね。
高橋 そうですね。「俺のこと知ってくれれば大丈夫!」みたいな感じなのかわからないですけど(笑)。確かに好きな人には自分のことを知ってほしいですし、「知らないっていう理由じゃ諦めきれない」っていうセリフにも、瀬戸山は本当にすごくまっすぐなんだなって思いました。
一見自分本位にも見えますが、ちゃんと相手と向き合おうとしてるのが瀬戸山の良さだなと。こういうセリフは印象に残っていますし、好きなセリフの1つかなと思います。
「何度挑んでもこいつには勝てない」「どこが弱いとこなんだよ」みたいな男になりたかった
■制服がとてもお似合いでしたが、久しぶりに制服を着た感想はいかがでしょうか。
高橋 「まだいけるかな」って思いましたね。まだいかせていただきたいなと思いました(笑)。
■クールな男の子を演じているイメージが強い高橋くんが、屋上で思いっきり叫ぶシーンは新鮮でした。高橋くんはこのシーンを演じてみてどうでしたか?
高橋 あのシーンは、本当に1枚皮が剥ける感覚だったというか。瀬戸山が叫ぶ姿があまり想像できなかったので、家で「うおー!」とか練習をしました(笑)。
あれだけ開けた場所で叫ぶこのシーンは「瀬戸山ってこんな声出せるんだ」って新たな一面を見せる最初のシーンだと思っていて、そこからだんだんと瀬戸山の役柄や、瀬戸山という人間の幅の広さを見せつけるきっかけになる1つの大事なシーンだと思って、「ここは気合い入れて頑張るぞ」というつもりでずっと叫んでいました。
■高橋くんは高校生の頃、叫んだり大きな声を出す瞬間はありましたか?それとも、クールな生徒でしたか?
高橋 叫びまくっていました。AクラスからCクラスぐらいの距離を叫んで友達の名前を呼んだりとか、 それくらいのことしかないですけど(笑)。
あとは部活動で叫んだり。瀬戸山のああいう青春みたいな叫び方はなかったですけど、すっごく遠くから友達の名前は呼んでいた気がします(笑)。
あと、逆に「ナントカ〜!」って呼ばれることもありましたし。
■その叫び声に学年全員が振り返ったりとか……。
高橋 振り返ったりとかもあったかもしれないですね。うるさかったので申し訳ないです(笑)。
■学校イチのモテ男子である瀬戸山の“モテる男の気持ち”に共感できましたか?
高橋 僕、高校は本当にモテなかったので全然わからないです。こういう男の子になりたいなって思っていた人が瀬戸山だったんです。「何度挑んでもこいつには勝てない」「どこが弱いとこなんだよ」みたいな男になりたかったですが、全然なれなかった。僕が憧れていたのもありますが、そういった意味では今の高校生とか中学生の男の子が「瀬戸山みたいになりたい」って思ってくれたらすごく嬉しいです。
僕らのお仕事は、みんなが真実だと思い込みたいものを真実に導くこと。
■“ウソ”にちなんで、ポーカーフェイスは得意ですか?
高橋 死ぬほどうまいと思います(笑)。
■普段の生活でもポーカーフェイスですか?
高橋 そうですね。だからババ抜きとか人狼とか、強いです。
■ポーカーフェイスを保ってゲームを進めるコツはありますか?
高橋 人狼をやるときも、その人の人生とかを考えちゃうんですよ。そうすると全然、嘘が嘘じゃなくなる。僕らのお仕事は台本をいただいて、みんなが真実だと思い込みたいものを真実に導くこと。どれだけ嘘の部分を削って真実にできるかが仕事なので、どういうふうに不安要素を削っていくかを考えることが、そういうゲームで活きることがたまにあります。だから、役者だけで人狼をやるとすごく楽しくて一時期ハマっていました。
■ということは、普通のお友達同士で人狼をやると本気で勝ってしまう?
高橋 どうなんでしょう。友達とやったことがないので(笑)。
■逆に騙されやすいかどうかでいうと、どうですか?
高橋 騙されやすいと思います。全然見抜けないです。「こうだよ」って言われたら「そうなんだ!」ってすぐ信じちゃいます。
■素直なんですね。
高橋 あとで「あっ、あれはウソか……」みたいな(笑)。あまり騙される機会はないですけど。
「リフティングを10回やるまで寝ない」自分にルールを課してサッカーの練習。
■今回は同世代の方が多い現場だったと思いますが、撮影期間の楽しかった思い出はありますか?映画のシーンでは遊園地に行ったり、球技大会をされたりしていましたよね。
高橋 球技大会の合間は、男子だけでしたが本当にサッカーの試合をやったり、体育の授業のシーンがあったら休憩時間とかスタンバイ中に「じゃあ1回戦おうぜ」って10対10で試合をやったりしました!
設定上、自由な学校だったので、教室におもちゃみたいなものがいろいろ置いてあったんです。ちょっとしたバドミントンとか、サッカーボールとか。そういうもので空き時間に遊んだりしていました。曽田くん(米田晴人役)と。
■まるで本当の学生の休み時間のようですね。サッカーをやる時は自分からやろうと声をかけたのでしょうか?
高橋 体育のシーンのときはサッカーが上手い人が多くて。特に曽田くんはすごく上手いので、「僕が瀬戸山として演じるべきものを1回やってください」ってお願いをして、曽田くんにお手本をやってもらったり、それを真似たりしていましたね。
■結構な期間練習されたのでは?
高橋 そうですね。ボールを買って、2ヶ月、3ヶ月くらいはずっと毎日家で蹴っていました。「リフティングを10回やるまで寝ない」っていうルールを課して。たまに寝ちゃったりしましたけど(笑)。
■その努力が作品に活きているんですね。
高橋 少しでも活きればいいなと思ってやっていました。
いずれ僕のエッセイみたいなのを作りたいなと思っています。
■「交換ウソ日記」の原作は小説ですが、高橋くんは普段読書をしますか?
高橋 今まであまりしてこなかったのですが、最近はじめました。台本以外の文面からエネルギーをもらいたい瞬間もあるなと思って、人の人生を描いた本だったり、エッセイみたいなものとか、コンパクトに読める本を読んだりしています。
■フィクションよりもノンフィクションや自伝のような本がお好きですか?
高橋 そうですね。ノンフィクションの方が好きだと思います。
■それは何か理由があるのでしょうか?たとえば、お仕事でフィクションの作品に触れるからこそリアルを描いた作品に惹かれるなど。
高橋 どうなんでしょう。でも、いずれ僕のエッセイみたいなのを作りたいなと思っています。だからかもしれないですね。こういうのっていいな、自分の人生を振り返って文面として残していくのは素敵だなと思ったので。
■その本が出版されたらぜひまた取材させてください。
高橋 ぜひ(笑)!
“理想の高校デート”は「やっぱフードコートで勉強じゃないですか?」
■本作では、音楽という共通点をきっかけに瀬戸山と希美が距離を縮めていきます。聴くと青春時代を思い出す曲はありますか?
高橋 WANIMAさんかケツメイシさんですね。
WANIMAさんの「リベンジ」が学校ですごく流行っていたのと、ケツメイシさんの「友よこの先もずっと」をよくみんなで聴いていたので、この2曲を聴くと高校時代を思い出します。
■友達とカラオケに行ったときにはどんな曲を歌っていましたか?
高橋 高校時代はカラオケにはあまり行かなかったです。歌うのが得意じゃなくて僕は歌わなかったので、行ったときは聴く専門で(笑)。でもカラオケではみんなでワイワイ楽しく過ごしましたね。
■今の高橋くんが高校生だったらやってみたい“理想の高校生デート”を教えてください。
高橋 やっぱり、フードコートで勉強じゃないですか?
■勉強なんですね!
高橋 勉強は好きな人とすれば全然苦じゃないです。
あとは公園でブランコに乗ってお菓子食べたり、そういうのがいいですね。
■学生ならではのデートですね。
高橋 はい。大人になるとやらないじゃないですか。大人はフードコートというよりカフェに行って仕事するじゃないですか。 だから、そういうのって学生っぽくていいかなって。
バレーボールは無双してました。
■でも運動で活躍されていたのでは。
高橋 もう体育だけは本気で!みたいな感じでした。
■体育で得意だった種目は?
高橋 バレーボールは無双してました。あとはなんだろうな…… バレーボールぐらいかな(笑)。バスケも楽しんでやっていました。
■球技がお好きなんですね。
高橋 球技が好きです。
■Emo!miuは「エモい」をテーマにしたサイトです。最近、心揺さぶられたエモいできごとはありましたか?
高橋 この間、1匹7万円のエビをさばく動画を見て。90センチくらいあるエビをさばいていて、その動画を見て「いいな〜!」って(笑)。
■その「いいな〜!」はどんな感情でしょうか。
高橋 美味しそうでしたし、7万円のエビさばきたいなと思いましたし、なんかいいなって。「豊かだな、この人」と思いました。
■料理が得意な高橋くんですが、もしも7万円のエビをさばけることになったら、どんな料理にしますか?
高橋 いやもう、そのままかぶりつきたいです(笑)。それは贅沢に。
高橋くんの“ヒミツ”「パジャマを着ないと眠れないです」
■最後に、“ヒミツの交換日記からはじまる、最高に切ないすれ違いラブストーリー”映画『交換ウソ日記』にちなんで、高橋くんのまだどこにも話していない“ヒミツ”をひとつ教えてください!
高橋 僕のヒミツ……。あ、パジャマを着ないと眠れないことです!部屋着とかじゃなくて、“THE パジャマ”っていうパジャマ。
■ちなみに今はどんなパジャマを着ているんですか?
高橋 GUのパジャマです。
GUのパジャマ本当にいいんですよ、肌触りとか。そのGUのパジャマに出会ったのが2、3年前なんですけど、そのときからヘロヘロになるまで着倒しています。
■そのパジャマを着るとリラックスできるのでしょうか。
高橋 そうですね。あと、「寝る」ってスイッチ入るのが好きです。
■パジャマがオンオフを切り替えるスイッチになっているんですね。
高橋 そうかもしれないですね。
■インタビューは以上になります!ヒミツを教えてくださり、ありがとうございました!
高橋 こちらこそ、ありがとうございました!
\高橋文哉インタビュー記念/
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2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。
2019年、「仮面ライダーゼロワン」(EX)で主人公に抜擢され、その後も様々なドラマに出演。「最愛」(21/TBS)や、歌とダンスに初挑戦し話題となった「君の花になる」(22/TBS)での好演も注目を浴び、2022年には日経トレンディが選ぶ「2023年来年の顔」にもなった。主な出演作に「着飾る恋には理由があって」(21/TBS)、『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』(21)、『牛首村』(22)、「悪女(わる) 〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜」(22/NTV)、「女神の教室〜リーガル青春白書〜」(23/CX)などがある。今年公開する、アニメ映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』では声優に初挑戦している。
[Twitter] @fumiya_0_3_1_2
[Instagram] @fumiya_0_3_1_2
―INFORMATION―
【映画『交換ウソ日記』】
公開日:2023年7月7日(金)
キャスト:高橋文哉、桜田ひより、茅島みずき、曽田陵介、齊藤なぎさ/板垣瑞生
原作:櫻いいよ「交換ウソ日記」(スターツ出版文庫)
主題歌:「ただ好きと言えたら」KERENMI & あたらよ(A S.A.B)
監督:竹村謙太郎
脚本:吉川菜美
音楽:遠藤浩二
[公式HP] https://movies.shochiku.co.jp/koukan-usonikki/
[Twitter] @koukan_usonikki
[Instagram] @koukan_usonikki
[TikTok] @koukan_usonikki
©︎2023「交換ウソ日記」製作委員会