2023年2月8日(水)に東京・下北沢の下北沢SHELTERにて【LIVE Meets vol.2】が開催された。英語と日本語を自由に操る14歳の新人シンガーmona＋、(元)現役女子高生として活動していたあたし、藝大生3人組のクリエイティブチームmonje、普段は6人組ダンス&ボーカルユニットで活動するONE Nʼ ONLYのEIKU、2人組フォークデュオ・さくらしめじの田中雅功が出演した。

トップバッターは弱冠14歳のmona＋、「The Rose」のカバーをピアノで弾き語り、彼女の歌声を聴き入るように会場は静まった。続けて、映画『The Greatest Showman』の「A Million Dreams」を歌い、「この曲は、無数の夢は叶えるためにある、誰に何を言われても諦めないという曲で今のmona＋にとても当てはまる曲だと思ったので選びました」「グラミー賞を取りたいと思っているので応援よろしくお願いします！」と彼女の夢も語った。オリジナルからは22年5月27日に配信した「Stranger」を披露し、中学2年生とは思えない日本人離れした圧倒的な歌唱力で観客を圧倒させた。

あたしは、あたしとしてのライブの出演は2回目というものの、カバーを1曲、オリジナル曲3曲を堂々と歌い上げた。YouTubeチャンネルのカバー企画、Re:spectからリリースした「う・ふ・ふ・ふ(feat. あたし)」を皮切りに、昨年12月にリリースした「AtoZ」を披露。バレンタインに合わせて、恋する気持ちを歌ったラブソングである「着心音」を歌いあげ、会場をあたし色に染めた。「うぉーしゃんだんす」では、アップテンポなメロディーに合わせて観客からは自然と手拍子が沸き上がり観客と一体となっていた。あたしとmona＋は普段は顔出しをしていないため、ファンにとっては今回が貴重な機会となった。

現役藝大生クリエイティブチームmonjeは未発表曲の「madobe」、緑黄色社会の「Mela!」のカバーを続けて披露。自己紹介を挟み、三曲目はボーカルの小牧が自身の分岐点となる境遇に重ねてさくらしめじの「さんきゅう」をカバー。原曲と結びつかないほどmonje色に染まったアレンジで彼らの才能を見せつけた。「Dekoboko」では初めてのライブハウスでの演奏とは感じさせない圧巻のパフォーマンスでラストを締め括った。

そして、普段は6人組のダンス&ボーカルグループとしてONE Nʼ ONLYで活動しているEIKUが登場。



弾き語りで5曲を歌唱した。1曲目は山梨県出身のEIKUが、中学生時代に自身で作詞作曲した「やまなし」で“山梨愛”を響き渡らせ、ONE OK ROCKの「欲望に満ちた青年団」、中孝介の「花」、玉置浩二の「プレゼント」では甘く優しい歌声で感動を届けた。MCでは、「普段はメンバーがいるから心強いんですけど、緊張しますね」といつもと違う環境に緊張している様子を見せた。

ラストの曲、桐谷健太の「海の声」では歌い始めの際にギターのキーがわからなくなるハプニングもあり「どこだっけ、やばい、ちょっとまって！」と観客の笑いを誘う場面もあったが、持ち前の歌唱力で歌い切った。



トリを飾る田中雅功は生誕祭で下北沢シェルターを使っており、久しぶりに戻ってきたのも感慨深い。「辛夷のつぼみ」で自然と観客からクラップが沸き上がり、続けて「世界」を披露。3曲目は事務所の先輩でもあるDISH//の「ありのまんまが愛しい君へ」をカバーした。いつもはさくらしめじとして2人組で活動しているため、合間には「(隣を差して)ここ来てくれないかな」と相方である髙田彪我を心細がる様子も見せた。



また、MCでは「ちょっと(僕のこと)なめてるよね？可愛いな〜って思ってるよね。そんなことないんだよって曲をやろうと思います」と言い、「でぃすとーしょん」では力強い歌声でかっこよく歌い上げた。ラストはアップテンポな「simple」で占め、全6曲を歌い上げた。



アンコールでは、田中雅功が「今日は彪我がいないんだけど、彪我よりいい相棒を見つけました」と舞台の袖からEIKUを呼び、“新さくらしめじ”として「はじめてのチュウ」を披露。2人のハーモニーに温かい拍手が起こった。