アーモンドの花言葉は“希望”。―ロックバンドHalf time Oldミニアルバム「ステレオアーモンド」インタビュー<インタビュアー/中村海我>
2022.2.5
ロックバンド【Half time Old(ハーフタイムオールド)】が3度目のEmo!miu登場!
今回彼らにインタビューするEmoメンは、ファッションモデルとして活動する中村 海我。2021年10月にリリースされたミニアルバム「ステレオアーモンド」の制作秘話、各メンバーの推し曲について、さらには気持ちが落ち込んだ時の解消法や息抜きの方法といったパーソナルな質問、そして“みなさんにとっての音楽とは?”などちょっと深いところまで、たっぷりロングインタビューで答えていただきました。
記事ラストには、素敵なプレゼントもあるので最後までチェック!
スタジオでセッション的に作るのも、パソコンを介して作るのも、どちらも良さがある。
■初めまして、中村 海我です。インタビュアーは初めてで緊張していますが、よろしくお願いします。
Half time Old よろしくお願いします。
■緊急事態宣言中には配信ライブもされていましたが、2021年は有観客ライブも再開できるようになりましたよね。改めて有観客ライブができるようになって、感じた事はありますか?
鬼頭大晴(Vo.&Gt) 以前はあたり前にやっていたことだったので、その楽しさを再認識しました。
阪西暢(Dr.) 無観客だと、どれだけMCでボケようとも、滑っても目の前で反応してくれるお客さんがいないのでシーンってなるんですよ(笑)。無観客ライブを初めてやった当初はそういう意味で結構苦労したんですけど(笑)、徐々になれていきました。
でも今こうして有観客ライブができるようになって、やっぱり有観客ライブっていいなって。お客さんが声を出せない制約がある中でも、笑顔で見てくれているだけで凄く勇気をもらえるというか。僕らも不安と期待、両方を持ってステージに立っているので、お客さんが目の前にいるだけで本当に有難いなって。お客さんを音楽で励ましつつも、僕らのお客さんから励まされているんだなって、改めて思いました。
■この環境下になってから、一人で家にいる時間が増えて、自分は、絵を描いたり、本を読んだりするようになったんですが、みなさんは何か生活面や考え方で変わったものはありますか?
小鹿雄一朗(Gt.) コロナが流行る前まではスタジオにみんなで入って曲を作ることが割と多かったんですけど、各自の家からデータでやり取りするやり方にシフトチェンジしていきましたね。
■やりやすいですか?
鬼頭 効率はいいし、作り方としては幅が広がりました。スタジオでセッション的に作るやり方もそれはそれで良さがあるし。みんなでパソコンを介して作るのもそれはそれで良さがあるし。だから曲によって使い分けていけたらいいのかなって思います。
内田匡俊(Ba.) 僕は毎日のちゃんとした掃除をするのが習慣になりました。掃除機と、クイックルワイパーのウェットシートのダブルでちゃんと掃除をするんですよ。掃除をすると心が綺麗になって、よし今日も一日頑張ろうって思えるんです。一日丁寧に過ごせるとうか。そういう習慣はできましたね。
鬼頭 引っ越しもしたもんね。
内田 そうなんですよ!前の家は、ネット環境が最悪だったんですよ。メンバーとデータのやり取りをする時、みんなには言ってなかったんだけど、喫茶店とかWi-Fiが繋がっているところに行って送ってたんだよね(笑)。
一同 (笑)。
内田 それを考えると今は凄く充実しています。
阪西 僕もおうちの時間が増えたので、家事をすることが増えました。あと、2021年はオリンピックもありましたけど、スポーツが好きなので、空いている時間にTVでスポーツを観ながら同世代の方々が頑張っている姿に刺激をもらっていましたね。
■自分で運動はしなかったんですか?
阪西 バッティングセンターには2、3回行きましたね。
一同 (笑)。
アーモンドの花言葉は“希望”。アルバムタイトルの由来。
■ミニアルバムについてもお聞きしていきたいんですが、タイトル【ステレオアーモンド】の由来を教えていただきたいです。
鬼頭 どんなアルバムタイトルにしようって考えた時に、“アーモンド”って言葉が五感と字面で凄くいいなって思ったのがスタートだったんですけど、そこから“アーモンド”にはどういう意味はあるんだろうって調べてみたら、“希望”っていう花言葉があることを知って、ぴったりだと思って“アーモンド”にしました。
そこから“アーモンド”だけだとアルバムタイトルとしてどうなんだろうって思って、色んなアーティストさんのアルバムタイトルをネットで調べていたら、サザンオールスターズさんの「ステレオ太陽族」というアルバムを見つけて、 “ステレオ”というワードも良いなと思って、【ステレオアーモンド】にしました。
■ミニアルバムに込めた想いもアーモンドの花言葉のようにポジティブな想いですか?曲を聴いていてそう感じられて。
鬼頭 そうですね。昔から結構意識していることではあって。僕、作詞をする時に皮肉とか文句を書きがちなんですよ。でも、それだけ言って終わる曲ってちょっと嫌だなって。だから最後にはどこかに希望が見えるような書き方を昔からしていますね。
■この作品はこんな人に届いてほしいですか。どういう時に聴いてほしいかなど。自分的には、ポジティブな歌詞の曲が多かったので、感情をポジティブな方に持っていく時に聴きたいなと思いました。
鬼頭 僕、実体験から書くことが多いんですけど、だからといって僕と同じ経験をしてきた人だけに聴いてほしいという訳ではなくて。誰が聴いてもちょっとは自分に当てはまるような、共感できるような書き方にはしているので、いろんな人に聴いてほしいです。
■なるほど!自分もここ自分に当てはまるなと思いつつ聴いている歌詞がいくつかありました。
鬼頭 ありがとうございます
■特に「エール」という曲が好きでした。自分の気持ちをポジティブに持っていけるというか。
鬼頭 ドストレートに応援歌って感じの曲ですよね。
へこんだ時は・・・人に話す・会う、寝る、好きなものを食べる。
■真っ直ぐ伝わってきて凄く好きです。そんな音楽で元気を与えてくれるHalf time Oldドさんですが、みなさんがへこんだ時にすることはありますか?(自分は音楽を聴きながらサウナに入る)
鬼頭 今はコロナ禍なので、なかなか難しいですけど、知り合いと飲みに行ったり、誰かと会話することですかね。あまり一人でため込まずに、人に話して消化することが多いですね。
阪西 一時期zoom飲みって流行ったじゃないですか。今はすっかり聞かないですけど(笑)。本当に家にいる時間が長い時は、大学の友達とかバンドマンの友達とかとzoom飲みは何回かしましたね。まあ2、3回なんですけどね。きっとみなさんもそうだと思うんですけど(笑)。
内田 あれ家だからめちゃくちゃ酔っ払っちゃうんですよね。
■やめ時もわからないですよね(笑)。小鹿さんはいかがですか?
小鹿 僕は割と寝ちゃいますね。寝てリセットしちゃう。割と寝て起きたらどうでもよくなっちゃうんです。考え過ぎちゃうなって日は、とりあえず寝ようって布団に入っちゃいます。寝てリセット。
■僕、考え込むと眠りにすらつけないんですよね。
阪西 わかります。
小鹿 なるほど。
阪西 おっちゃん(小鹿)は寝れそうだよね。なんとなくだけど。
小鹿 寝れます!(笑)
阪西 そういうタイプ。
一同 (笑)。
小鹿 そこまで悩むことがあまりない。
内田 俺はそういう時は好きな食べ物を好きなだけ食べるっていう。自分の中で美味しいもの。絶対にこれを食ったら自分の心が満たされるみたいなもの。だからお菓子でもいいし、コンビニのスイーツとかでもいいです。不安な気持ちより幸福感を上回らせる。
■ちなみに何が一番テンションあがりますか?
内田 難しいですねー。ラーメンとかかな。
一同 あー!
内田 一時期は食べにいけなかったからテイクアウトをしたり。あと、静岡県の「さわやか」っていうお店にハンバーグ屋を食べに行きたかったんですけど、県外移動になるので食べに行けず。だから頑張って似たものを作って食べていました。
一同 (笑)。
■ちなみに味はどうでしたか?
内田 半分くらい再現できたかなってくらい(笑)。でもそれはそれで美味しかったですよ。
メンバー各々の推し曲
■僕は、1番「エール」が好きなんですが、このアルバムの中で各々に1曲あげるとしたらどの曲を推したいですか?その曲のここを聴いてほしいというポイントも合わせて教えていただきたいです。
内田 僕は、ベーシスト的に目立つセクションがある「スターチス」ですね。一番のサビが終わったあとに、間奏みたいなセクションがあるんですけど、そこでベースソロを弾いていて、いわゆる楽曲にフィットしていて替えの効かないベースソロみたいなのを初めて弾いたので思い入れも深いですし、楽曲の世界観もバッチリなので好きですね。
■弾いていて気持ちいい!って感じですか?
内田 そうです!自分のベースに酔っちゃいます(笑)。ベーシスト的にはぜひとも聴いてほしいですね。
阪西 ドラム的にはっていうより個人的にタイプなのは「SHALALA」ですね。「エール」にも似た雰囲気というか結構ストレートで背中を押せるようなサウンド・歌詞なんですよね。ドラム的には特別難しいことをしているわけではないんですけど、ライブ映えする曲だろうなって。あとサビに少し分かりづらいかもしれないんですけど、クラップが入っているので、ライブでお客さんと一緒にできたら嬉しいなって思います。
小鹿 ギター的には「アセスメント」なんですけど、最初のイントロの部分はドラムの暢くんと一緒にAメロにかけて歌と絡めながらガッチリ合わせるアレンジをしようって、電話しながらああでもないこうでもないってやりとりしながら緻密に作っていったので、そこは特にお気に入りですね。それに曲全体も、メロディも凄くキャッチーだし、展開が節々で切り替わって聴き応えのある曲になったと思います。ぜひチェックしていただきたいです。
鬼頭 僕は「なにもの」ですね。この曲がまさに実体験をもとに描いた曲なんですけど、今まであったイラっときたようなことをAメロにバーっと羅列して、色々あったけどそのいくつかが今の自分を作っているのかもしれない。たまにそういうことを思い出して考えたりするけど、なんだか煮え切らない。そんな感情を歌詞に上手く描けたかなと思った曲です。
■哲学者のハイデガーはどんな意味で入れたんですか?
鬼頭 語感で決めました。ハイデガーの本を読んだんですけど、いまいち理解できなかった部分が多くて。“存在”っていう言葉がめちゃくちゃ出てくるんですけど、ゲシュタルト崩壊して、“存在”ってなんだってなりました(笑)。
一同 (笑)。
鬼頭 ハイデガー自身も存在ってなんだってなっていて、オリジナルの言葉を生み出しているんですよ。“現存在”みたいな言葉を。でも“現存在”って言われてもわからないじゃないですか。それをみんな知っているでしょっていう体で書いているんですよね。だから哲学者の中でも難しいって言われているみたいなんですけど。そのハイデガーの難しさやわからなさが、歌詞に書いた今まで経験してきたことに対しての難しさや、自分でもこの経験が何に繋がっていくのかわからないという気持ちとリンクすると思って組み込んだ部分もあります。
■深いですね。そういう裏話を聞くとまた聴き方が変わってきそうです。面白いですね。
鬼頭 ありがとうございます。
1回顔面に当たって、反射でもう涙が止まらなくて(笑)。
■「アセスメント」のMVについて。女性と皆さんが戦っているのが面白かったんですが。みんながやられている中、鬼頭さんだけキックやパンチを華麗にかわしていて、しかもあれ結構すれすれだったじゃないですか。当たったりしなかったんですか?
鬼頭 冒頭のところですよね。あれは結構簡単だったというか。ゆっくりめで来たので避けるくらいだったんですよ。それより最後のところが結構難しくて、そこでもスレスレの蹴りが飛んでくるんですけど、1回顔面に当たって(笑)。
■え、大丈夫でしたか!?
鬼頭 あの場では、「大丈夫です!」って言ったんですけど、反射でもう涙が止まらなくて(笑)。
一同 (笑)。
鬼頭 「ちょっと1回涙だけ拭きますね」って涙を拭いて(笑)。
■そんな秘話があったとは。他メンバーさんも結構倒されていましたけど、怪我とかしなかったですか?
小鹿 怪我はないですけど、ただただアクションがムズすぎて、ムズ!っていう感情しか出てこなかったです。アクションを教える人がいるんですけど、最初に僕らがやる前に目の前でやってくれるんですよ。それがさすがプロって感じで、めちゃくちゃ上手いんです。その後に、「はいやってみて」って言われても「ムリムリ」ってなるじゃないですか(笑)。 でも一応頑張ってはみたんですけど結局カットされた部分もあって・・・でもいい感じに見えるところだけを上手く使っていただけたのでよかったです(笑)。
■ベースが折れているシーンあるじゃないですか。あそこもったいない!と思って。
内田 僕も思っていました(笑)
阪西 予め折っておいてね?
内田 そうですね。そのへんはご想像におまかせということで。ちゃんと小道具的な破壊されるように作っているベースなんですよ。売ってはいないと思うんですけど、多分お手製だと思います。
鬼頭 さすがにベースを折るのは、人の力だけじゃ無理だよね。
小鹿 蹴りだけで折るのは絶対無理だね。
■阪西さんは杖でガンッてやられていましたね。
一同 (笑)。
阪西 あれは防護スーツみたいなのを着た上で。
内田 あーそうだオレも着たわ。サポーターみたいなやつだよね。
阪西 みんな着てやってたよね。
鬼頭 俺着てないな・・・。
Half time Old あれ?(笑)。
鬼頭 生身でやられたんだけど(笑)。
小鹿 俺は転ぶときに膝当てとか怪我しないようにみたいな感じで。
鬼頭 着てないな・・・思いっきり壁にぶつかって跳ね返ってきてっていうのがあったんだけど(笑)。
小鹿 それ家の中じゃない?
鬼頭 そう。
小鹿 俺はコンクリだったからだと思う。
阪西 とはいえ、ガードがなかった人もいたとは(笑)。
僕の実体験を歌詞にした曲だから、自分たちを出さなかった。「なにもの」MV
■収録曲のMVについても聴いていきたいのですが、基本的にMVの内容はみなさんで考えるんですか?
鬼頭 「アセスメント」の場合は、「こういう方向性にしたいです」って監督に言って、返ってきたのがぼこられるっていう。
一同 (笑)。
鬼頭 歌詞が結構シリアスで真面目な感じなので、MVでもかっこつけすぎると、真面目にかっこいいことをずっとやってる感じになってしまって、くさいかもしれないなと思って、MVはシュールなものにしたいっていうのを伝えたんです。で返ってきたのがあのMVだったって感じですね。面白くて好きですよ。
■そうだったんですね(笑)。ほかのMVの見所などもお聞きできれば。
鬼頭 ほかに変わったものだと「なにもの」のMVには僕たちは出演していないってことですかね。
僕の実体験を歌詞にした曲なので、その実体験を本人が歌っている映像がMVとして流すとことで、この人がやってきたことなんだなって変に固まって見えちゃうのが嫌で、あまり自分たちは出たくないなって。なので「なにもの」のMVはイラストの人間のシルエットで表情もない何かが何気ない日常を送っていくっていうMVになっています。
整うトークで一部大盛り上がり!?息抜き方法。
■深いですね。
ここから少し脱線して、お忙しいみなさんの普段の息抜きの仕方を教えていただきたいです。
阪西 半身浴。
一同 おー。
阪西 今はあまり行けてないんですけど、サウナとか。
■自分も行きますね。
阪西 本当ですか!?僕冷たい水に入ってを繰り返してキマるとかではないんですけど。
内田 もったいない。
阪西 もしかして結構キメてるタイプですか?
■はい。
鬼頭 それ言うなら“整う”じゃない?
阪西 “整う”か。
一同 (笑)。
阪西 整えるタイプなんですね。
■メンタルが落ちたときは、サウナ行って寝てリセットみたいな。一発で楽になりますね。
阪西 健康的だ。
内田 12分計があるんですよね。自分2周分いけるんですよ。
■すごい!
小鹿 そんなすごいことある?(笑)
阪西 やばくない?(笑)
内田 3セットとかいくときは12分でいくんですけど、この時間までに出かけなきゃいけないってときは、24分入って一気に整わせます。14度の水風呂でまず身体を清めて。
阪西 14度の水風呂って割と高いほうだよね。
内田 いや低いですよ。15度以下は低いです。2種類あるんですよ。24度の水風呂もあるんですけど、15度以下がやっぱり最高ですよね。
■わかります(笑)。
内田 そのうち自分の身体から熱が出ている感覚になるんです。その時点でもう整いそうになってるんですけど。
阪西 次行きますか?
一同 (笑)。
内田 そしたら外で自分を放置して整わせる。
阪西 無理やり?
内田 なんかちょっと生命の危機みたいなのを感じる瞬間ありますよね。若干。
■自分をいじめるんですよね。
内田 そうそう!
■そして水に入ると急に生き返って副交感神経と交感神経が刺激されて。
内田 ちゃんと科学的なね。
小鹿 それって水風呂に入って出て終わり?
内田 その放置時間が大事。
阪西 なんか座ってるおじさんいるよね。
内田 外気浴的な。それを2、3セットやります。
阪西 僕はそこまで極まってないな。水風呂入らないですし(笑)。
小鹿 これって誰の話だったっけ?
阪西 (阪西&内田&中村海我)この3人の話(笑)。
内田 勝手にグループ別れちゃった(笑)。
ドラムの暢くん以外の3人でゲーム。
鬼頭 俺はゲームかな。仕事するPCのモニターとPS4が同じなので、仕事で疲れたってなったらPS4を点けてゲームをやるっていう。
■なんのゲームやるんですか?
鬼頭 APEX(エーペックス)しかやらないですね。
■自粛入ってからみんなやってますよね。
内田 僕らもそれだよね(笑)。
鬼頭 今までゲームとかほぼやってなかったんですよ。だから初めてハマったのがAPEXですね。
■みんなでやったりするんですか?
小鹿 ドラムの暢くん以外の3人で。
■ゲームあんまり好きではないんですか?
阪西 やろうとは思わないです。全然気にしてないので大丈夫です(笑)。
小鹿 僕もゲームだったりあとはアニメ観たり映画観たりですかね。見放題とかあるじゃないですか。それで好きなアニメを最初から観たりとかしてますね僕は。
■最近は何が面白かったですか?自分も結構アニメとか観るので。
小鹿 最近僕は「NARUTO」を観ていますね。最後の方は漫画でしか読んでなくてアニメを観てみたいなと思って最近観返してます。
音楽をやめたくなったことはない。
■いいですね。
個人的な話になってしまうんですが、自分は今モデルの仕事をしていて、好きな仕事であっても上手くいかない時期などは嫌になってしまう時もありました。でも今はもちろんこの仕事を続けていてよかったなって思っているのですが、みなさんは過去に音楽から離れたいややめたいと思った事はありますか?
鬼頭 僕はないですね。自信がなくなったり、悩んだりはしますけど、やめたくなったことはないです。音楽をやめたいというよりどうやったら音楽を続けられるかって悩んだことはあります。
阪西 同じく自信をなくしたり、他のアーティストと比較をしてレベルの違いに凹んだり、変な所で見栄を張って落ち込むことはありますけど、音楽自体が嫌いになっているわけではないですね。モデル自体も嫌いになっているわけではないんですよね?
■そうですね。
阪西 僕らも落ち込むことはありますよ。でも、人生って大体、辛いことがあっても、たまにあるポジティブなことだけで頑張れちゃうんですよね。
小鹿 僕もやめたいっていうのは無いですね。自信を無くすみたいなのはあるんですけど、そう思ったら「やばい、練習しなきゃ」ってそっちに気持ちがシフトします。めっちゃ下手だな俺って思ったらそこからがむしゃらに練習したり、誰かに教えてもらおうとしたり、とにかくパッと動き出しますね。
内田 僕の場合だと実際心折れそうになることって今までの人生で何回もあったし、よくよく考えてみると取り柄っていう取り柄が正直、音楽しか自分の中になかったし、これといってすごく得意なものが音楽のほかになくて。自分が自信をもってこれだけは誰にも負けないくらい好きっていうものが音楽だったんです。だからここで無理矢理にでも踏ん張って、それこそサウナでリフレッシュしながら頑張っていくと、過去の自分を上回る成功体験が頑張っているとどんどん出てくるんですよ。例えば良いライブが出来たとき、オーディエンスからの良い反応がもらえたらこれに勝る喜びはないだろうって次に繋げていけるし。そうやって自分の中での好きっていう気持ちは絶対に忘れないようにしています。
阪西 僕らライブとかリリースした曲の反応がよかったりすると一番やりがいというか喜びを感じたりするんですけど、どういったときにやりがいを感じますか?
■自分が一緒に仕事したいと思っていたブランドさんと一緒に仕事できたときはやっぱり嬉しいですね。自己満(足)ですよね(笑)。
阪西 それは僕らもそうですよ。
内田 でもそれが公になって、いろいろな人がかっこいいって思ったりするわけで。
阪西 自己満(足)が仕事に繋がるなら何よりだよね。
内田 (それなら)多分自己満(足)じゃないですね。だってそれを見てかっこいい!ほしい!ってなるって人がいるってことだからね。
Half time Oldにとって音楽とは。
■確かにそうですね。さすがです。
最後に、“4人にとっての音楽とは”なんですか?
鬼頭 情熱大陸みたい(笑)
一同 (笑)。
内田 一言で言うなら「人生」。
一同 (笑)。
内田 来世もその次もずっと続けたい。どれだけ転生してもずっと続けたい。前世もやってるんじゃないかな。しらんけど(笑)
阪西 こういうの難しいね。「人生」って言われたら・・・じゃあ僕は逆視点で“人生くらいの大きいものでもあるし、ちょっとしたただの娯楽の一部”くらいかな。気張るものでもないし。
でもないと困るもの。僕らは人生かけて全力でやっていますけど、一般的にみたらあくまで生活を盛り上げる一部コンテンツが音楽かなって。だから音楽は「娯楽」。俺にとって大事なものだけど、一部の人にとっては娯楽の一つだから両方の視点をとってそんな感じかな。(内田が)壮大に来たから俺は逆にラフに行ってみたわ。
小鹿 めっちゃむずいぞこれ(笑)。始めたときはずっと何年も続けるとは思っていなかったんで、いってしまえば趣味の延長線上なんですよね。今ここまで来てるから、人生だけど。もちろん努力とか頑張ろうとかそういう気持ちはあるんだけど、心的には軽い気持ちというかもっと近い存在。だから「生活の一部」ですかね。
鬼頭 どの視点で見るかで変わってくるよね。自分が作ってる音楽に対することなのか、普段自分が好きで聴く音楽に対してなのか。しかもコロナ渦に入ってから音楽だけじゃないけど、エンタメ自体がいらなくなってきたというか、いらないと思う人も出てきて。音楽って結構贅沢なものじゃないですか。娯楽だから、無くてもいいものかもしれない。でも好きだから聴いたり観たりして、恵まれている環境だからこそできることで・・・うーん。
小鹿 なんかいい感じなんだけど最後どう締めるかだよね(笑)
鬼頭 そうなんだよね。自分がやっている音楽って歌詞に今までの経験とかを書くから・・・「人生」なんですけど(笑)。
一同 (笑)。
鬼頭 でも普段自分が好きで聴く音楽って「娯楽」なんだよね。
■自分の音楽とはどう向き合ってますか?
鬼頭 自分の音楽は、なくなることは考えられないです。なくなったらどうなるんだろう。もし自分が音楽を作ったり歌ったりできなくなったら、何もなくなって自分自身がいなくなる感覚ですかね。
■音楽は皆さんにとって「人生」っていうことですかね。
内田 海我さんにとってモデルとはなんですか?逆に違う視点を聞いてみたくて。
■「人生」です。
一同 (笑)。
鬼頭 好きなことを仕事にしてたらみんなそうなっちゃいますよね。
内田 そうですよね。
■ですよね(笑)。ありがとうございました!
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