綾野剛主演!大友啓史監督が描く出会いと別れのヒューマンミステリー映画「影裏」
2019.12.17
2017年、処女小説で文學界新人賞を受賞した沼田真佑原作「影裏」(文春文庫刊)が、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、『ハゲタカ』、『るろうに剣心』シリーズ、『3月のライオン』と、日本のテレビ・映画界に新たな挑戦をし続けている映画監督・大友啓史によって映画化!2020年2月14日(金)より公開する。
本作は、作者が自らが住む盛岡を舞台とし、見知らぬ土地でただ一人心を許した友との出会いと別れを描き、いなくなった友の本当の姿を探しながら、主人公自身が喪失と向き合い再生していく物語。
主人公・今野を演じるのは、『そこのみにて光輝く』『怒り』『日本で一番悪い奴ら』などで数々の映画賞に輝き、映画・ドラマ・音楽と様々な分野で躍進し続ける俳優・綾野剛。
大切な人を失った喪失を前に再生の光を必死に手繰り寄せる男を演じ、新たな顔を見せている。
また見知らぬ土地に来た今野に親身になりながらも突然姿を消す謎の多い男・日浅には、15歳で『御法度』で鮮烈デビューを飾り、以後、エンタテインメント作品から作家性の高い作品まで話題作に出演、強烈な印象を残し続ける俳優・松田龍平。善人にも悪人にもとれる日浅を、妖しさともの哀しさが表裏一体となった雰囲気をまとい演じている。
さらに、國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕など、日本を代表する実力派キャストが脇を固め、“影裏”を抱える人間たちを印象深く表現している。
<ストーリー>
親友が突然、姿を消した。
いなくなって初めて見えてくる光と影。
彼の”真実“は何を照らすのか―
今野秋一(綾野剛)は、会社の転勤をきっかけにすべてを捨てるように移り住んだ岩手・盛岡で、同い年の同僚・日浅典博(松田龍平)と出会う。日浅は大学入学時に上京し、卒業と同時に生まれ故郷に戻り、今は父親と二人で暮らしているという。慣れない地でただ一人、日浅に心を許していく今野。二人で酒を酌み交わし、二人で釣りをし、たわいもないことで笑う…。まるで遅れてやってきたかのような成熟した青春の日々に、今野は言いようのない心地よさを感じていた。しかし、翌年の冬、日浅は突然、今野に一言も告げずに会社を辞めてしまう。今野は急な別れにショックを隠せずにいた。
その年の夏。今野の部屋へふいに日浅が訪ねてくる。見慣れぬスーツ姿で髪も整えた日浅は、なにごともなかったように一枚の名刺を差し出した。互助会の訪問型営業をしているという日浅は、自身の仕事の事を楽しそうに話した。その日をきっかけに、日浅はまた今野の前に頻繁に姿を現すようになり、以前と同じように心地よい時間が過ぎていった。
陽の光の下、ともに時を過ごしたあの男の“本当”はどこにあるのか—。
【映画「影裏」】
2020年2月14日(金)より全国ロードショー!
出演:綾野 剛、筒井真理子、中村倫也、平埜生成、國村 隼、永島暎子、安田 顕、松田龍平
監督:大友啓史
脚本:澤井香織
音楽:大友良英
原作:沼田真佑 「影裏」(文藝春秋刊)
配給:アニプレックス
©2020「影裏」製作委員会