【超特急、アリーナツアー『REAL?』完走!!】 「待たせたな!」結成15年で8号車とついに掴んだ夢の舞台。“東京ドーム公演”決定を大歓声で祝福!<ライブレポート>



昨年11月より全国6都市12公演に上るアリーナツアー『REAL?』を行っていた9人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、その最終公演を2月20・21日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催した。演出プロデュースを務めるユーキの指揮のもと、現実と虚構が入り交じった世界で、自らの選択により道を開き、己のREALを見せつけて存在証明を果たすという完全ゲーム仕立てのステージは、15年に及ぶ超特急の歴史の中でも極めて斬新なもの。そんなコンセプチュアルなライブで偽りの中の真実を探り、己の中にある常識や限界、バイアスというラスボスを打ち倒してみせた彼らは、11月25日に初の東京ドーム公演を行うことも最終日に発表。結成当初から掲げ続けてきた夢の実現に8号車(超特急ファンの呼称)は歓喜し、超特急の新たな始まりを大歓声で祝した。



昨年は音楽番組に多数出演を果たし、俳優業などメンバー個人の活躍も目覚ましく、世間の認知度をグッと高めた超特急。今回のツアーも全公演がソールドアウトとなり、12公演で11万人を動員し、このツアーファイナルの2日間だけでも22000人の8号車が集結した。熱気が満ちるなか開演時間となり、オープニングムービーの中で『REAL?』という名のゲームを楽しもうとガジェットやコントローラーを手に取った9人は、STARTボタンを押したとたん、異空間へと取り込まれてステージ上に転移。映像から続く物語の始まりという前代未聞の形で、ツアー『REAL?』は幕を開けた。赤を基調にしたバトルスーツを身に着け、何層にも組まれた鉄骨トラスのそこかしこに現れた彼らに、この世界の設計主である“ワールドクリエイター”が伝えたのは、ここでは形も感情も記憶もすべてがデータとして再構成され、現実と虚構の境界は意味を失っていること。さらに“君たちはプレイヤーであり、観測者であり、この空間を動かす唯一の要素だ”と告げ、“現実か虚構か。その答えは君たちの中にしかない。もし本当の世界に戻りたいなら、君たちのREALが、まだここに在るという証明が必要”と通告する。そして“さぁ、世界を動かしてみせろ”と命じられ、起き上がった彼らが披露したのは、このツアーのために作られた新曲「REAL」。刻々と変化するデータのように形を変えていくモザイク図が映る多層LEDモニターを背に、さまざまなデバイスを頭部や口元に装着したメインダンサー7人が、無機質な4つ打ちビートに乗って何かに操られるかのように直線的な動きで踊り、舞う。その一方で、バックボーカルであるタカシとシューヤの歌声だけは、エモーションを露わに。歌詞を借りるならば、それは“嘘と現実の狭間”で“偽りだらけのこの世界”に取り込まれた怒りと嘆きを叩きつけ、それでも“制御不能な世界”で己だけのストーリーを作り上げていくのだという強い意志を表明するかのようだ。





最後に“未来を選ぶのは僕らだ”と高らかに歌い上げてからは、己の道を選択すべく、現実と虚構が溶け合った世界でゲームスタート。メンバー紹介も兼ねたプレイヤー選択画面からツアー及びゲームのタイトルでもある『REAL?』の文字が大映しになり、以降、ステージに広がるLEDも曲ごとに異なるゲーム背景へと切り替わっていく。それぞれが勇者や戦士、ドクターといったRPG衣装に着替え、まず、ピコピコとゲームサウンド風に8bitアレンジされた「メタルなかよし」ではアクションゲーム“REAL FACTORY”にチャレンジ。ペンライトを振って場内をカラフルに彩る満場の8号車と、コール&レスポンスで盛り上がっていく。そんな中でもメンバーはステージのはしごをよじ登り、火を噴くドラゴンにスナイパーライフルで対抗したユーキが敗北する一幕もありつつ、この曲のセンターであるリョウガは、ステージの頂上で見事にドラゴンを斬り倒してみせた。次にステージは駅となり、同じく8bitアレンジされた「AwA AwA」に乗って今度は鉄道ゲーム“REAL TRAVEL”で出発進行。うっかりリセットボタンを踏んで1からやり直しになったところで、タカシが「俺、特急券持ってんねんけど使ってみる?」と新幹線に乗り変えてリカバリーするという芝居仕立てな流れも、8号車を笑顔にすることを第一に考えている超特急らしくて楽しい。ダンスリーダーであるユーキの出身地である徳島の阿波踊りをモチーフにしたこの曲で、アリーナ席最後方のバックステージまで客席を真っ二つに縦断する花道を9人そろって行進すれば、本ステージのLEDには紅白の幕に各地方の祭りをイメージしたモチーフも。楽曲の個性とゲームの特性を巧みに掛け合わせ、オリジナルなストーリーを構成する一方、バックステージではエレクトロなダンスブリッジを切れ味鋭く繰り出し、パフォーマーとしての高いスキルでもオーディエンスを惹きつけていく。続いて、昨年9月にリリースされた最新シングル「NINE LIVES」でも、曲のモチーフになっている猫の気まぐれな野生を剝き出しにしてワイルドに、エネルギッシュに、そして艶やかに躍動。曲終わりにはタクヤが猫のように舌を出して、会場中の悲鳴を呼んだ。



壮大なチップチューンSEをBGMに、ピクセルアートで描かれた森がLEDに映し出されると、今度はRPGの“CASTLE QUEST”へ。現体制では初披露となる「One/O Signal」から始まるアッパー曲メドレーで9人は5台のトロッコに分乗し、スタンド席ど真ん中の通路を周回して、8号車の真っ只中へと冒険の旅に出る。「Drive on week」で“REAL!”コールを巻き起こしたタカシが「最高の1日やで!」と吠えれば、「ジュブナイラー」ではタクヤやユーキが“もっともっと!”と8号車の声を煽り、「Burn!」では凄まじいメンバーコールとバッテンダンスが場内を席巻。最終日には「代々木ファイナル、全員で歌うしかないっしょ! メンバーについてこいよ!」とユーキが煽り、サビの大合唱で会場をひとつにしてみせた。メドレーの最後で「One O/Signal」に戻って未知なる“僕らの未来”への期待を提示すると、続く「KNOCK U DOWN」では篝火が灯るダンジョンと化したステージで上へ下へと行き交いながら、タフネスとセクシーを併せ持ったパフォーマンスを展開。だが、曲終わりでは最上階へと上がった楽曲センターのマサヒロが檻に囚われ、鎖に繋がれてしまう。そんなシリアスな状況をタカシ&シューヤの超ハイトーンボーカルがさらにスリリングなものにして、8号車を高ぶらせていった。マサヒロを助けるべく、聖剣エクスカリバーを抜いたリョウガが雷に打たれてからの「Believeb×Believe」では最終決戦へ。8号車から“頑張れ!”の声援を受けたリョウガは無事に鎖を断ち切り、見事にマサヒロを救出してみせる。その間も他のメンバーは変わらず歌い、踊っていたが、パフォーマンスを通じて物語を進める手法は超特急の得意中の得意技。ある意味ミュージカル的とも言えるアプローチで、“1粒で2度美味しい”ステージを体現していく。



「ここでセーブしよう」(リョウガ)とMCに入り、20日には1月の香川公演の前にiPad miniを買ったユーキが、他のメンバーからiPad Proの話を聞いて、翌週にProを購入したという“ユーキiPad事件”の暴露も。ちなみにユーキのiPad miniを譲り受けたマサヒロは、この日、お礼として1粒1200円のイチゴ盛り合わせをユーキに持ってきたという。翌21日には、タカシからバレンタイン恒例のプレゼントがメンバーにあったことを報告。今年はマシュマロでチョコのプリンを手作りしたそうで、メンバーは「本当においしかった!」と口々に褒めたたえた。お返しとして、ホワイトデーには「みんなでタカシくんを食事に連れていこう」とシューヤが提案するが、「何が欲しい?」と問われたタカシは「ホンマにみんなが笑ってくれたら、それでいい」と回答。すかさずメンバーが見せる笑顔に「幸せ」とつぶやいて、尊すぎる空間が生まれていった。





ライブ後半戦は恋愛シミュレーションゲーム“ときめきREAL?”から幕開け。モニターでは同級生になった9人が主人公の“あなた”を遊園地へと誘い、20日は「Revival Love」、21日は「Winter Show」と、現体制では今ツアーが初披露となるラブソングで胸ときめくデートを楽しんでいく。「Revival Love」では指でハートを作って飛び跳ねながら9人はくるくると変わる表情で魅せ、タカシのボーカルも伸びやか。「Winter Show」ではラブリーなメロディと振り付けに愛くるしい笑顔を乗せ、スタイリッシュなデートコーデで甘い空気を振りまいた。また、遊園地のゲームコーナーをイメージして、鉄板ライブチューンをメドレーでつなぎ、8号車とひとつに。「バッタマン」では「代々木ー!」と花道を走り抜けたハルがカメラを奪ってメンバーを映したり、20日はリョウガを、21日にはタクヤをバックステージまで鬼ダッシュさせてヘロヘロにさせたりと、無邪気な最年少の無敵っぷりを見せた。間髪いれず続いた「ikki!!!!!i!!」でもメンバーは花道に大きく広がり、先頭のアロハがアクロバットをかませば、扇子を振る9人を8号車も“hey hey hey hey!”とコールで盛り上げる。8号車が猛烈な勢いでペンライトを振り上げた「超えてアバンチュール」では、メンバー全員が全力の変顔をかまし、超特急の十八番でもあるトンチキを全開にして8号車を沸騰させた。結成からの15年で培ってきた振り切りと瞬発力は伊達じゃない。

デートは遊園地から夜景の見える場所へと移動して、モニター上のゲーム画面ではタカシとシューヤのボーカル組から“また来ような。みんなで”とやさしい言葉がかけられる。そしてステージでは、きらめく高層ビルの夜景をバックに、これまた現体制では初となる「You Don’t Care」をドロップ。グッと大人なムード漂うR&Bチューンをダンサーたちはなめらかなムーブで見せ、ツインボーカルは薄絹のように繊細なハイトーンを聞かせていく。続いて満天の星空のなか、今度はタカシとシューヤの2人だけで最新バラード「スピカ」を披露。胸躍る高揚感にあふれたタカシの、対照的に別れの切なさをまとわせたシューヤの歌声が曲に深みを与えながら宙高く響きわたり、圧巻のハーモニーで観る者すべての心を打った。“最強のツインボーカルになる”という2人の夢も、どうやら着実に果たされつつあるらしい。



しっとりとした情緒に満ちた空気は、だが、モニター上にAIキャラクターが現れると一変する。すべてが決められているはずのゲーム世界で“彼らはそれを超えて動いている”と、9人が常識外の力を発揮しつつあることを示唆。さらに“彼らがここから抜け出すためには、この世界を傍観する会場の熱量が必要”と訴えれば、8号車は「NINE LIVES」や「AwA AwA」のサビに合わせてペンライトを振り、身体を揺らして、9人の往く道を少しずつ開いていく。そして“見分けがつかなくなってしまったら後ろを振り返るといい”という意味深なAIの言葉から、よりリアルとフェイクの差が見えなくなった“少し未来の世界”へと進み、白銀に光る近未来風スーツをまとった9人はサイバー感の強い楽曲を続けて披露。



「Star Gear」では楽曲センターのカイが花道を1人進み、飛び交うレーザー光線のなかメカニカルなソロダンスで人外めいたムードを醸し、8号車の目を奪う。続く「ウィンクキラー」からは、いよいよリアルとフェイクが交錯。ステージ上で挑発的なパフォーマンスを繰り広げながら8号車を瞳で殺す9人と、LEDに映る彼らに食い違いが生じ始め、LEDの中で表情の抜け落ちたまま動きを止めて立ちつくしていたアロハは、曲終わりで真正面に銃を向けてトリガーを引いた。そして「愛してるよ」(ハル)、「離れんなよ」(アロハ)と殺し文句で悩殺する「Steal a Kiss」では、ステージのあちこちで艶めかしく踊る9人のシルエットに見とれるうち、タクヤの「こっちだよ」という台詞で振り向くと、なんと真反対のバックステージに9人が登場! 魔法のようなイリュージョンに8号車はドッと驚きの声をあげ、なるほど、AIキャラクターの言葉はこのことだったのかと納得させられる。



こうして世界は歪み、時空の層がずれて、ワールドクリエイターいわく“記憶が別の形で再生される「反転」現象が発生。モニターでは時計の針が逆回しにされ、これまでの彼らのステージ模様がフラッシュバックし、最後に1年前のツアー『Joker』のラストシーンが映し出される。そこで仮面を外そうとする誰かの姿がリアルのステージに重なると、同じ体勢で仮面を外したハルが、その仮面を嚙みちぎり始まったのは「JOKER FACE」。メンバーの怪我や病気が重なり、9人全員で披露することが難しかったツアー『Joker』で本編のラストを飾った新曲が、時空の歪みの中で衝撃的な再演を飾る。火花のように降る雨のなか、当時と同じグレーのスーツを身に着けた9人は主人公の絶望をすべての動きと歌声、さらに迫真の表情に込めて、タカシは狂気の笑い声を轟かせる。『Joker』ツアーで真のJokerと明かされたハルは曲の最後に小指を噛みちぎるような動きを見せ、ディープな世界観で場を圧倒。アンコールのMCでユーキは「今回のツアーを作るにあたって、もう後悔を置いて行きたくねぇ!と思ったんですよ。だから無理やり詰め込みました。12公演やってやったよ!」と、この曲に対する思いを吐き出したが、ゲーム世界に立脚した物語のなかで、実に自然な形で組み込んでいったのは見事と言うほかない。



ここに至り、ワールドクリエイターは、この世界が創造者たる己の制御から脱し、感情、選択、矛盾、衝動が秩序を壊していると説明。だが、それに抗わないことを表明して“見せてもらおう。君たちの生きるという現象を”と9人に通告すると、ステージでは生々しい“生”の波動を感じる熱いパフォーマンスが放たれていく。ヘヴィロック曲「Ready?」ではLEDの大画面を紅蓮の炎が埋めつくし、ダンサー陣はカメラに噛みつくような表情を向けるのみならず、アロハは吐き出すような、ユーキはささやくような台詞も入れて、超特急の新たな可能性を提示。そして重心の低いグルーヴの果てに、シューヤは“ブチ上げろ!”とすさまじい魂の叫びを放っていく。さらに、表情で魅せることを極めたのが「Beautiful Chaser」。憑依型として名高いユーキを筆頭に、張り詰めたダークな世界観を隙のない動きと刺すように鋭い視線、鬼気迫る形相で表現していく。何かを追い求めるように花道を駆けてたどり着いたバックステージでの破滅的な終幕を経て、瞳だけを現したワールドクリエイターは “証明してみせろ。お前たちがここに在るということを。そして、この世界を終わらせてくれ”と懇願。すると、バックステージに並んだ9人は静寂のなか「ハッ!」と生声で掛け声を入れながら床を踏み鳴らし、1万人が息を詰めて見つめるなか、まるで何かの儀式のような厳かな動きで舞う。彼ら自身の肉体が発する以外の音は何も聞こえない、けれど、リアルな生命の波動が空間を震わせていくその光景は、まさしく超特急という存在の、ひいては彼らの“生きる”という現象の証明に違いなかった。

そこからシューヤの「おら、まだまだ行くぞ!」という号令で始まった「Countdown」では、走り戻ったメインステージで噴き上がるファイヤーボールを背に、指先まで血の通った動きで豪快なパフォーマンスを繰り出して、ユーキはバク宙。曲終わりにタカシとシューヤが朗々たるハイトーンフェイクを轟かせた瞬間、火花が爆発したのを合図にREALゲートが開き、ついに9人はこの世界からのエスケープを完了する。現実の世界へと旅立っていった彼らを見送り、ワールドクリエイターは、この世界の役目が終わったことを宣言。“君たちが残したキセキは、この虚構の底で最後の光となる”と言い残し、“シャットダウン”の声と共にエンドロールが流れて、ゲーム『REAL?』の物語は幕を閉じた。そしてエンドロールが終わると、今度は現実世界に戻った9人がステージに登場。雲が流れる青空を背に、オープニングムービーと同じラフな衣装に着替えてサプライズ披露したのは、この東京2デイズがライブ初パフォーマンスとなった「Big Ta-Da!」だ。“Ta-Da!”は日本語でいうところの“ジャジャーン!”に当たる単語であり、ひたすらに“君”に会いたいという尽きせぬ愛を訴えるラブソングは、もちろんファンに向けられたもの。ひたすらに笑顔で“アイラブユー”を届け、次に会える日を待ちわびて寝転がる9人の愛らしい仕草に、客席からは大歓声が湧く。そこに超特急ポーズも組み込んだ振り付けはユーキによるもので、9人で声をそろえて歌う“LOELOVE 超LOVE”のフレーズに、8号車も大きく左右に手を振って大合唱で応えていった。そこからのエンディング映像ではオープニングムービーと同じくゲームを笑顔で楽しむ9人が映るが、最後はカットアウトして『REAL?』と表示。果たして、どこまでがリアルで、どこからがフェイクなのか? 最後まで答えを明らかにしないのは、ライブ冒頭でワールドクリエイターが告げた通り“現実か虚構か。その答えは君たちの中にしかない”からである。



「ラストですよ、みなさん! 一緒にいっぱい声出していこう!」というハルの号令から始まったアンコールでは、またしてもトロッコに乗り込み、現体制初披露となる「Clap Our Hands!」でスタンド席をぐるりと一周。客席にお手玉を投げ入れながら、全員で“手を鳴らせ 心鳴らせ”と大合唱する9人に、8号車はクラップの嵐を巻き起こして、タクヤは「ありがとう」とやさしく微笑んだ。

そして最終日の21日、ステージに戻るとリーダーのリョウガは「ここで、少しお話をさせてください」と口を開き、2011年12月25日の結成から15周年を迎えること、それも8号車のおかげであることを伝えて、全員で頭を下げる。さらに「15年間、本当に、本当に、いろいろなことがありましたが、今、ここで発表させてください。……東京ドーム決定しました!」と声を張り上げると、客席中の8号車が爆発的に沸き返り、場内は割れんばかりの歓声でいっぱいに! ステージ上では抱き合って喜んだり、目を赤くしたカイの方をシューヤが叩いたり、タカシは深々と客席に一礼したりと、思い思いのスタイルで喜びを弾けさせる。



毎回MCの一番手を務めるシューヤは、リョウガに「それも含めて今日の感想を」と振られると、「無理だね」と逆号車からのコメントを提案。そこで14号車のハルは「いやぁ、嬉しいかぎりですね。みんなのおかげで東京ドームが決まったし、みんなと一緒に夢の場所に立てるんだなっていう実感がやっと湧いてきました」と喜び、「僕としては一番恩返ししたかった5人に、やっと恩返しできたのかなって。2桁号車には、ここまで手を取り合ってきてくれてありがとうって言いたいし、1桁号車の5人には、僕たちの居場所を作ってくれてありがとうと言いたいです」と、3年前に共に超特急に加入した2桁号車の3人と超特急を守り続けてきた1桁号車の5人に、普段は言えない思いを明かした。13号車のアロハは『REAL?』ツアーで自身の成長を感じられたと話してから、東京ドームが「小さい頃からずっと立ちたかった夢のステージ」であることを涙ながらに告白。「オーディションに臨む前から絶対に超特急として東京ドームに立つんだという覚悟がありました。僕を選んでくださってありがとうございます」と1桁号車の5人に感謝しつつ、「東京ドームに立ってもまだまだ終わんないんで。この先もずっと俺たちについてきてください!」と腹から声を出した。12号車のマサヒロは「東京ドームに、この9人で立てるということが、僕は一番嬉しいです。ここにいるみなさんも配信を見ているみなさんも乗車していただきたいと思っているので、それまで必ず死なないでください。絶対、東京ドームでも会いましょう」と力強く言い切ったのに対し、涙をこらえられなかったのは11号車のシューヤ。「僕が超特急に入った理由は、タカシくんの隣でもう一回歌いたいなって、この人を支えたいなと思ったから」と伝え、超特急加入前に人生かけてやっていたグループで夢が叶わなかったこと、これ以上のメンバーには出会えないと歌を一度あきらめたことを明かして「でも、その時の自分に、今、最高のメンバーと最高の歌を歌える相棒と一緒にメチャクチャ楽しい日々を送ってるって言いたいです。この9人だったらドームを超えて、もっと先の未来に走っていけると俺は思ってるんで、一生俺らについてきてください。俺らが最高の歌、これからも届けます」と言い切って、横で見守っていたタカシと抱き合った。



7号車のタカシは、まず多くの8号車と出会えた『REAL?』ツアーについて「すごく濃い期間でした。こんなにもたくさんの方々に僕たちのパフォーマンスと歌を見ていただけることが本当に幸せです」と表明。結成して間もないころから掲げていた夢が叶うことについては「もっといろんな 8号車に出会って、この最高のメンバーといろんな景色を見て、笑い合って、泣き合って、いろんな感情を共有することによって、東京ドームで話したいこと、伝えたい気持ち、伝えたい歌が生まれてくると思います。なので、東京ドームは決してゴールではありません。東京ドームはあくまでも超特急のスタートなんです。15周年を迎えて中堅レベルになってきましたが、初心を忘れずにいろんな景色をみんなに見せていきたいなと思っていますので、これからもよろしくお願いします」と微笑んだ。5号車のユーキは「みんな、まず行くよ。待たせたな!」とシャウト。「僕たちはライブが主体なので、こうやってドームに立てる超特急というのが、今のREALだと思います。15年かかったけど、15年かけるべきだと思います。今、こうしてみなさんと同じ景色を見て、同じ夢を追いかけて、同じ感動を分かち合える時間が俺にとっての宝物だし、生きがいです。本当に皆さん、今日という日までついてきてくださってありがとうございます」と率直な思いを語る。こういった場面では涙もろい彼だが「この先の未来も絶対置いてかないし、もっとすげえ夢見せてやるから絶対ついてこいよ!」と最後まで瞳を輝かせた。4号車のタクヤは「何より無事に『REAL?』ツアーを終えようとしていることが、すごく嬉しいなと思います」と、今を大事にする彼らしくコメント。「ドームもありますけど、その前に『ESCORT』ツアーもありますし、それまでにみなさんの身体と、何より心が元気で会えたらなと思いますので、また笑いに来てください」と足元を見据えた。



そして超特急メンバーの中でも常に冷静で、滅多に涙を見せないカイは「長かった……」とつぶやくと、涙を流しながら「本当にいろんなことがあって、つらいことも楽しいこともしんどいこともいっぱいあって、もうやめたいなと思うことも全然あったんです」と驚きの告白を。「でも、やっぱり楽しくて、みんなのことがすごく好きで、みんなに届けてる時間が大好きで。もちろんデカいところでやるのがすべてじゃないけれど、みんなが喜んでくれてるのがすごく嬉しくて、本当にやってて良かったなと思います」と続けるが、こらえきれずに「ちょっとみんな一回抱きしめて」とメンバーを呼んで8人にハグされるという、この日だけの光景で8号車を沸かせた。「こういう素敵なメンバーたちと、これからも走っていくので、ずっと一緒にいてください」と深々お辞儀をした彼に続き、最後にリョウガは「東京ドームは、超特急にとってラスボスみたいな立ち位置だと思うんですけれど、ラスボスを倒したからといって超特急というゲームは攻略できないんですよね。まだまだ続いていくんですよ」とゲームに引っかけて宣言。泣き真似をしながら「僕の涙は、東京ドームにお預けです」とおどけて、結成以来ライブで一度も泣いたことがないという記録を、また更新してみせた。



感傷的な時間を終えて「超特急のライブ……残りわずかとなりました」という、リョウガのおなじみの言葉に湧く8号車の声もいつも以上に大きく、「声出す準備できてますか? お前ら超特急のこと好きか? まだまだ騒ごうぜ!」と野球部出身のマサヒロが煽って始まったのは「Drawイッパツ!」。普段から8号車のコールに圧倒される楽曲だが、最終日はいつも以上の音量が会場を揺らして、“どんな壁も壊し乗り越え夢のドームに連れてって”というコールも、ようやく叶った今は祝福のファンファーレのように響く。そこから20日はウインターラブソング「Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~」に続いて、スイートにライブは締めくくられたが、21日には型破りすぎるパフォーマンスで知られる「Party Maker」が本ツアーで初めて投下。結成からの15年、どんなときも超特急の歌を支えてきたタカシが「おいおいおいおい! 超特急はダサい? オワコン? 今のこの景色見てみろ! お前らいくぞ!」と煽れば、メンバーは着ているTシャツを次々に引き裂いて肌を露わにし、タカシとシューヤが腹筋しながら歌ったり、タクヤとユーキが馬跳びしたりと、パイプ椅子を使ってアクロバティックなパフォーマンスを見せていく。曲後半ではまばゆいライトを浴びながら花道を駆け抜け、バックステージにたどりついてシューヤが「みんな大好きだせ!」と叫んでから9人で円陣を組むと、全員でペットボトルの水をぶちまけて15年にわたる宿願を叶えた喜びの乱舞を繰り広げる。シューヤは完全にTシャツを脱ぎ捨て、タカシは思いの丈を声に乗せて天まで放ち、場内はお祭り騒ぎに。ユーキは「お前ら8号車と一緒に作り上げた夢、みんなと一緒に東京ドーム、掴もうぜ!」と力強く告げ、タカシも「絶対に絶対に超特急はあきらめへんからな! 見といてくれや」と頼もしくカメラを指差し、カイは「お前ら全員幸せにするからな!」と決意を叫んだ。

2012年6月のCDデビューの時点で、すでに「目指すは東京ドーム」と語っていた超特急。どんな逆境に追い込まれたときも、その夢を決してあきらめることなく、昨年夏のツアー『EVE』でも、カイは「連れて行くぜ、D・O・M・E!」とラップパートで力強く宣言していた。その夢が叶った記念すべき一夜だけに、終演しても8号車からの“超特急!”コールはやまず、最後は大きな拍手となって感動のステージは締めくくられた。ユーキが「それじゃあみんな、東京ドームまで俺たちがエスコートするからついてこいよ」と伝えたように、早くも6月からは次回のアリーナツアー『ESCORT』がスタートするが、こちらのチケットはすでに完売状態。15年で積み重ねてきた確かなグループ力に勢いと、そして8号車への愛を携えた今の彼らが今後、選び続ける道の先にある未来の景色は、きっと輝きを失わないはずだ。


―SET LIST―

【「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025-2026 REAL?」国立代々木競技場第一体育館 2026年2月20日・21日】

01. REAL
02. メタルなかよし
03. AwA AwA
04. NINE LIVES
05. One/O Signal~Drive on week~ジュブナイラー~Burn!~One/O Signal
06. KNOCK U DOWN
07. Believe×Believe
08. Revival Love(20日)/Winter Show(21日)
09. バッタマン~ikki!!!!!i!!~超えてアバンチュール
10. You Don’t Care
11. スピカ
12. Star Gear
13. ウインクキラー
14. Steal a Kiss
15. JOKER FACE
16. Ready?
17. Beautiful Chaser
18. Countdown
19. Big Ta-Da!
<アンコール>
20. Clap Our Hands!
21. Drawイッパツ!
22. Fantasy Love Train(20日)/Party Maker(21日)


■追加ライブスケジュール
【超特急 東京ドーム公演決定!】
開催日:2026年11月25日(水)
時間:開場16:00/開演18:00
会場:[東京]東京ドーム

<席種・料金・年齢制限>
指定席 15,000円(税込)、ファミリー号車席 15,000円(税込)、着席指定席 15,000円(税込)

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