NOAが描いた四季の物語――季節を越えて胸に触れる歌声と未来への約束 「REFLECTiON」東京公演<ライブレポ>
2026.2.6

アーティスト・NOA(ノア)が、デビュー6年目となる2026年1月10日に大阪からスタートした【NOA HALL TOUR 2026 “REFLECTiON”】。大阪・愛知・宮城を巡ってきたホールツアーが、1月30日・31日に東京で開催された。Emo!miuでは、1月30日公演の模様をレポートする。
“四季を旅する”をテーマに掲げた本ツアー。暗転した会場に搭乗案内のアナウンスが流れると、NOANA(公式ファンネーム)とともに、音楽で季節を巡る旅がスタートした。これからどんな景色が広がっていくのか、期待と高揚感が静かに満ちていく。“春”の幕開けを飾ったのは、デビュー曲「LIGHTS UP」。やわらかな光に包まれながら、これから始まる物語の序章を告げる。続く「TAXI」では軽快なビートで流れを作り、「Bad At Love」で切なさを添えながら、「To Be Honest」へとつなげていった。春の始まりらしい、希望とほろ苦さが交差するセットリストが印象的だ。
夏パートの始まりを告げたのは「Just Say It」。一転して会場の温度がぐっと上がり、身体が自然とリズムを刻み始める。「Fireworks」ではスクリーンに大輪の花火が映し出され、ペンライトが大きく揺れるなど、視覚と音が重なり合い、会場の一体感はさらに高まっていく。NOA HALL TOUR 2026 “REFLECTiON”の世界観が、鮮やかに立ち上がる瞬間だった。
MCでは、「あっという間に最後の東京公演になってしまって、少し寂しさもあるんですが、始まる前からソワソワしていて⋯」と心境を吐露。「今日が、はじめて来る方にとっても、僕にとっても、かけがえのない思い出になってほしい」と想いを語った。

続いて披露されたのは、観客も一緒に楽しめる「Paradise」。曲前には振り付けのレクチャータイムも設けられ、モニターに映し出されたNOAの姿に、客席からは歓声が上がる。教えることに集中するあまり、自身が映っていることに気づかず、最後に照れ笑いを見せる場面もあった。「Last Letter」では繊細な歌声を響かせ、「Lonely Hearts」へとつなぐ。「answer」ではツアータオルを振りながら盛り上がり、ラストには客席へタオルを投げ入れるサプライズも。「まだまだ声を出せますかー!?」という呼びかけとともに始まった「RED ZONE」では、会場が赤く染まり、掛け声とともに熱気は最高潮へと達した。

コンサート中盤に展開された“秋”は、NOAが客席から登場するサプライズ演出でスタート。予想外の場所から現れたその姿に、客席のあちこちから歓声が飛ぶなか、「Friends?」では至近距離での歌唱演出が行われ、曲中、「I love you」の言葉とともにカメラに向かってキスする仕草を見せると、客席からは歓声が上がった。近距離演出とのギャップも相まって、会場の熱気はさらに高まり、会場は特別な空気に包まれいく。NOANAにとっても忘れがたい、印象的なひとときとなった。
続く「Fell in love in NYC」では、洗練されたサウンドに乗せて大人びた表情を披露。都会的でロマンティックな世界観が、秋ゾーンのムードをより際立たせた。

「もっと楽しみませんかー?」という呼びかけとともに始まった「between」から、「YBOM (You’ve Been On my Mind)」へと続き、ときめきの空気を重ねながら、「Prime」で確かな存在感を示した。秋の深まりとともに感情が重なり合うような流れが、このパートの世界観をより濃密なものにしていく。

MCタイムでは、四季とともに旅をする構成について語り、「最高!」という声に「よかったです」と笑顔を見せる場面も。「今日で4回目なんですが、そう言ってもらえると気持ちがいいもんですね」と喜んだ。さらに、「終わりがあるということは、続きがあるという⋯」と今後を匂わせる発言に会場がざわつくと、「何もないんですけどね(笑)。頭の中にはあるけれど!またみなさんにアルバムをお届けできるようにがんばります」と語り、期待と高揚感が入り混じった拍手と歓声が上がり会場を沸かせていた。

ライブはいよいよ終盤の“冬”へ。鈴の音が鳴り響くなか、ロングコート姿の“冬デート風”衣装で登場したNOA。粉雪が舞う幻想的な演出のなか「Christmas Lights」を披露し、穏やかであたたかな歌声が会場を包み込み、心まで温められるような時間が流れた。「みんな、一緒に!」と声を上げて歌った「Ticket」では、客席とステージの距離がさらに縮まり、ひとつの景色を共有している実感が強まっていく。続いて、スタンドマイクでしっとりと歌い上げた「Seasons」。静かな余韻を残しながら、“冬”の物語を丁寧に締めくくった。
“春夏秋冬”を描ききった本公演。NOAは「ここからは“未来”に向かいます」と語り、次なる章へ歩みを進める。その言葉に導かれるように始まった「Multiverse」では、会場から放たれるエナジーを全身で受け止め、その熱量を胸に新たな世界へ踏み出す瞬間を鮮やかに描き出した。
ここでは、未発表曲4曲を初披露。いずれも今後さらに磨かれ、作品として世に送り出されていく予定だという。なかでも、好きになってはいけない人への想いを描いた「is this love?」は、切なさを帯びたメロディとまっすぐな歌声が重なり、観客の心に深く響いた。新たな楽曲群は、これからのNOAの表現の広がりを感じさせる内容となっていた。
本編のラストを飾ったのは「reflection」。昨年のデビュー5周年を記念したライブ終了後、タイトルを決める夢を見たというNOAは、目覚めたときに唯一覚えていた“REFLECTiON”という言葉から着想を得たことを明かす。前回のライブ「LiGHTS」とは対照的なタイトルにインスパイアされた「REFLECTiON」。自身の歩みを見つめ直すように、この夜の物語を静かに締めくくった。アンコールは「Runaway Love」からスタートし、全5曲を披露。最後まで熱量の高いステージで会場を盛り上げた。

途中には、初単独主演ドラマ『救い、巣喰われ』の予告編がサプライズ上映され、刺激的な映像に客席は一気にヒートアップ。「この反応を楽しみにしていました」と笑顔を見せるNOAに、会場は温かな空気に包まれる。そして、エンディング主題歌「Say Yes」を披露。ダークで緊張感のある世界観で、新たな一面を印象づけた。「みなさんとかけがえのない思い出を作れて本当に幸せでした。またすぐに会いに行くから、待っていてください」という言葉とともに、「Red Light」「Highway」でアンコールを締めくくる。

「Red Light」では再び客席に下り、至近距離でのパフォーマンスを披露。NOANA1人ひとりと視線を交わすような演出に、会場の熱気はさらに高まっていく。最後は「またね、バイバイ!!」と再会を約束し、名残惜しさを残しながらステージを後にした。
【NOA HALL TOUR 2026 “REFLECTiON”】
開催日:2026年1月30日、1月31日
会場:LINE CUBE SHIBUYA
TEXT/Kyoko Fuse
































