藤田富 映画『地獄少女』インタビュー



現在、公開中の映画『地獄少女』に出演する藤田富に独占インタビュー!

『仮面ライダーアマゾンズ』で主演を務め、人間とアマゾンの狭間で孤独に葛藤する難しい役を熱演するなど、今注目の俳優の一人。

今作でそんな藤田が演じたのは、独自の世界観から大勢を惹きつけるカリスマ的なアーティスト・魔鬼。映画のオリジナルキャラクターでありながら、物語の主軸となるような重要なキャラクターになっています。

インタビューでは、魔鬼と自身との共通項や過去の音楽活動について、もし地獄通信があったらアクセスするのか、さらに最近心揺さぶられた出来事など、本作の見所と合わせて、藤田富のプライベートな素顔もお届けします。




■漫画、アニメ、ドラマと展開され大人気の作品の実写映画化ということで、出演が決まった時のお気持ちを教えていただきたいです。
藤田富(以下 藤田) アニメ化にテレビドラマでの実写化もさせている人気作品だと知っていたので、自分は本当にやれるのかっていうプレッシャーと、出演できることへの驚きがありました。実は、役どころよりも先に出演が決まった感じだったので、自分が演じる役も知らなかったんですよ。

■オリジナルキャラクターを演じることも知らずに?
藤田 そうですね。一番最初は地獄少女に出れるかもしれないって感じで。それで、役どころがわからないながらも、出演が決まってから漫画を少し読ませていただいたんですけど、自分は三藁を演じるのかなって想像してみたり。漫画だと一話一話で完結していて、地獄に落とされるまでが短いので、ゲスト的な感じで少しだけ出演する役なのかなって思っていたり。

■そうだったんですね。では、物語の主軸になる魔鬼を演じると知って驚かれましたか?
藤田 はい。出演時間も長かったので、びっくりしました。すごく素敵な役を頂いて嬉しかったです。

撮影期間中は、日常もナルシストになっていた



■以前アーティスト活動もされていたということで、アーティストの魔鬼を演じられる上で演じやすかったなどありますか?
藤田 三年前くらいにMXのアニメで主題歌をやったんですけど、その時が初めての歌手経験で、バンドデビューをして、中国の海南島でやる大きいライブに出演したことがあったんです。そのバンドのテイストがブラックだったので、魔鬼とリンクする部分があって、懐かしさを感じました。スタジオ練習に入って、バンドメンバーと何度か練習をしたんですけど、その時もなんだか懐かしいなって、楽しみながら練習していましたね。

でも、監督が考える魔鬼像はもっとダーク寄りだったり、やったことのない音楽のジャンルだったので、その点では苦労はしました。

■全身黒に、濃いメイク。見た目も派手な魔鬼ですが、ダークなファッションを着られていかがでしたか?
藤田 自分じゃない感じはもちろんしていたんですが、実はこういうビジュアル系のようなファッションに憧れもあったんですよ。魔鬼を演じている期間中は、結構日常もナルシストになっていたように感じます。

■日常も魔鬼の影響を受けていたということですが、役に入り込むためにやっていたことはありますか?
藤田 役作りで爪を黒く塗っていたんですけど、撮影期間中は落とすことなくずっと黒爪で。できるだけ取れないようにしたかったので、自炊も控えていましたね。

■魔鬼も自炊しなさそうですもんね。
藤田 しなさそう(笑)。撮影期間中は、Uber Eats(ウーバーイーツ)さんには助けられました(笑)。

FASHION―役に入れるように自然でフラットな状態でいたい―



■先ほど、魔鬼のファッションのお話を伺いましたが、藤田さんの普段のファッションはどんな系統が多いのでしょうか?
藤田 基本下はジャージに、上はロンTみたいな。いつでも動きやすい恰好ですね。

■そうなんですね!モデルさんのイメージもあったの少し意外でした!
藤田 モデル活動を活発的にしていた当時はそうだったんですけど、俳優業を本格にはじめてからは、僕自身の日常や気持ち的に変わっていって、できるだけ自然でフラットな状態でいた方がいいなと。

■役に入りやすくするためにも?
藤田 そうですね。なのでラフなものが多いですね。

MUSIC―HYDEさんに勝手にちくしょうって思ってました(笑)―



■作中では魔鬼としてダークな曲を歌われていますが、藤田さんの好きな音楽はなんですか?
藤田 学生時代からRADWIMPSが好きで、ライブにも行っていました。あとはONE OK ROCKも好きですし。

■ビジュアル系は聴かない?
藤田 聴かないですね。でも元カノがHYDEさんを好きで嫉妬をしていました。その当時からHYDEさんは大人気で、歌は上手くてかっこいいですし、ビジュアルもかっこいいですし、大人の雰囲気も漂っていて。勝てるわけないだろうってすごく嫉妬をして、HYDEさんに勝手にちくしょうって思っていましたね(笑)。

■今回演じられた役って、シルバーのヘアにシルバーアクセサリーに、一時期のHYDEさんにも似たようなビジュアルですよね。
藤田 そうなんですよ。時を経てHYDEさん風に(笑)。元カノがみたらどう思うのか、楽しみです(笑)。

諦めない、悪く言えば諦めの悪いところが似てる



■今まで魔鬼について色々とお聞きしましたが、周囲から一目置かれる魔鬼の魅力とはなんだと思いますか?
藤田 ヒーローになりたいとひたすら心の中で思っているところだと思います。

例えばサッカー選手になりたいって思う人がいても、なかなか革命家になりたいとか総理大臣になりたいと思う人は少ないと思うんですよ。そういう魔鬼が抱く野心や、貪欲さは、織田信長に近いような感じがしていて。周囲が想像しないようなことをするからこそ、この人について行けば普通なら見られないものが見られるかもしれない。そんな風に思わせられる魔鬼のカリスマ性と心の強さが魅力だなと思います。

■先ほどのバンド経験の共通点意外に、魔鬼を演じてみてご自身との共通項はありましたか?
藤田 不要なものは殺す(笑)。これは冗談ですけど、なんでしょう。諦めないところですかね。最後の最後まで追い込まれても向かっていこうとしていたところとか。「それでも俺は世界をぶっ壊すんだ!」、自分がピンチになってもまだそんなことを言っている、諦めない、悪く言えば諦めの悪いところが結構僕に似ているのかなって。僕も諦めない、諦めが悪い方なので。

アクセスできないように電源を切ります(笑)



■撮影現場の雰囲気は?
藤田 僕の出演シーンは、結構ライブシーンが多かったので、エキストラのみなさんがいっぱいいて、すごく盛り上がってくれて、楽しかったですね。それに、白石監督が凄く朗らかな方で、率先して場を和ませてくださるんです。

■そうなんですね!白石監督は、ホラー作品を手掛けているイメージが強かったので意外です。
藤田 いや、すごく面白い方で。いい緊張感を保ちつつも、和やかな雰囲気の現場にしてくれていました。

橋本マナミさんが演じていた骨女のメイクは、迫力があって、普通に怖かったですね。あのまま現場にいらっしゃったので。怖いくらいに綺麗なアートメイクでした。

■メンズキャストの楽駆くんと話されたりとかは?
藤田 ちょっと3藁チームは違うんですよ。(3藁で)チーム感を出してくるんですよね(笑)。現場では工藤さんとよく一緒にいました。色んな相談にものってもらったり、面倒をみていただいて。

■ちなみに、地獄通信が本当にあったらアクセスしますか?
藤田 したくないですね。多分、そんなわけないだろうって興味本位でやる方もいると思うんですよね。それに、人のことを殺したい、蹴落としたいって自分が思っていれば、きっと誰かからも同じように思われていると思うんです。それってよくない流れだなって。なので、僕は絶対に繋がないですね。アクセスできないように電源を切ります(笑)。

解放された瞬間が凄くエモかった



■最近心を揺さぶられた出来事はありますか?(エモニュー)
藤田 エモいかどうかはわからないですけど、最近iPhone11に変えたんですよ。

予約をして家に届いた前日に、飲みに出かけていて、酔っ払って家に帰ってきたんですね。そして、朝にiPhone11が届いて、「やった新しいiPhoneだ!」って早くiPhoneのICチップを差し込もうと思ったら今まで使っていた旧iPhoneがなくて…。酔っ払って、どこかで忘れてしまったみたいで。結果、2日間新しいiPhone11を使えずに、古いiPhoneを探しつづけました。でも結局見つからなかったので警察に届けて、ICチップを再発行してもらって…。

新しいiPhoneが届いているのに、使えない2日間のジレンマから、新しいICチップを差し込んで使えるようになった、あの解放された瞬間が凄くエモかったですね(笑)。

■最後に本作を楽しみにしているファンの方々にメッセージをお願いします。
藤田 『地獄少女』はもちろんホラー的な要素もあるんですけど、そういうところだけではない、人間の葛藤だったり、凄く深い部分も描かれた作品になっています。観ていただいて、ただ怖いでは絶対に終わらない、何か大切なものを感じ取っていただける作品だと思うので、ぜひとも怖いのが苦手な方はもちろん、いろんな方々に観ていただけたら嬉しいなって思いますね。音楽シーンもライブシーンもありますので音楽好きな方もぜひ。

■CDも出ますよね!
藤田 そうなんですよ。ぜひCDも合わせて聴いてください。魔鬼を好きになっていただきたいです。


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ーPROFILEー
藤田富 / TOM FUJITA
1992年4月14日生まれ。大阪府出身。
『仮面ライダーアマゾンズ』(17~18)シリーズに主演で抜擢される。主な出演作は主演を務めた『拝み屋怪談 Ⅰ Ⅱ』(18~19)、『BRAVE STORM』(18)、『お江戸のキャンディー2』(18)、『理系が恋に落ちたので証明してみた。』『デリバリー』(19)。公開待機作に『喝 風太郎』(19)などがある。

ヘアメイク:髙橋亮
スタイリスト:椎名 倉平

ーINFORMATIONー
【映画『地獄少女』】
全国公開中

<ストーリー>
「午前0時に〈地獄通信〉ってサイトにアクセスして
ムカつく奴の名前を入力したら、地獄送りにしてくれるって」

怨みを晴らしてくれるというサイト〈地獄通信〉の都市伝説に沸く女子高生たち、そのグループになじめず、浮かない表情を浮かべる、市川美保。
大好きなアーティスト、魔鬼(マキ)のライブで知り合った南條遥の奔放さに魅了された美保は、居場所のない教室から逃げるように、一緒に魔鬼のコーラスのオーディションを受ける。だが、受かったのは遥だけだった。
やがて遥は美保に冷たくなり、様子がおかしくなっていく。心配した美保は、魔鬼が遥を<儀式>の生贄にしようとしていることを知る。遥を奪い、その命までも奪おうとする魔鬼を地獄送りにするため、美保は〈地獄通信〉にアクセスするが─。

玉城ティナ
橋本マナミ 楽駆 麿赤兒
森七菜 仁村紗和 大場美奈(SKE48)
森優作 片岡礼子 成田瑛基 / 藤田富 波岡一喜

監督・脚本:白石晃士
原案:わたなべひろし 原作:地獄少女プロジェクト
製作:NBCユニバーサル・エンターテイメント 藤商事 ギャガ ギャンビット
制作プロダクション:ダブル・フィールド 配給:ギャガ
公式HP:gaga.ne.jp/jigokushoujo-movie/

©地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会

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