M!LKコンセプトツアー『M!X』完走!「俺らに愛される準備はできてんの?」結成10周年の彼らの“今”をすべて詰め込んだ一夜に。<横浜アリーナ公演ライブレポ―ト>
2025.8.11
結成10周年の節目に、ダンスボーカルグループのM!LKが彼らの“今”をすべて詰め込んだアルバム『M!X』。その世界観をあますことなく届ける【M!LK CONCERT TOUR 2025 “M!X”】がついに完走! TikTokをきっかけにバズを巻き起こしたリード曲「イイじゃん」の勢いそのままに、6月15日に開催された横浜アリーナ公演の模様をEmo!miuでもお届けします!
会場暗転とともに、センターステージにゆっくりと上昇する円形リフター。ピンクを基調にしたキラキラの衣装に身を包んだ5人が姿を現すと、場内のボルテージは一気に最高潮に。とくに、ハイトーンカラーの髪にチェンジした塩﨑太智がスクリーンに抜かれると、どよめき混じりの歓声が一斉に上がり、その圧倒的なビジュアルに注目が集まった。オープニングナンバーは「give you」。やさしさと力強さを併せ持ったその歌声が、まるで光のように会場を包み込む。続く「エビバディグッジョブ!」では、み!るきーず(公式ファンネーム)も完璧なコールで応え、序盤から熱量はフルスロットルに。勢いそのままに披露された「恋がはじまる」では、山中柔太朗が「盛り上がる準備できてるの? 俺らに愛される準備はできてんの? OK、幸せにするわ。よろしく!」と叫び、会場のボルテージをさらに押し上げた。吉田仁人も「いや、嬉しい! 横浜アリーナでライブできてうれしーー!」と喜びを爆発させ、冒頭からテンションMAXのステージが続いていく。
「LUCKY CALL」ではスタンドマイクを使い情熱的に、「Kiss Plan」ではステージを真っ赤に染め上げたかと思えば、「テレパシー」ではキュートさ全開のステージングを披露。間奏で佐野勇斗が“愛嬌3連発”からの投げキスを連発すると、塩﨑、曽野舜太も続けて投げキスを炸裂。続く吉田も投げキスか…!と思わせつつ、スルーする絶妙な“焦らし”で笑いを誘う場面も。また曽野と佐野のくちびるがぶつかる事故⁉︎も発生し、「俺のくちびるがー!」と叫ぶ曽野はソロパートになっても気もそぞろな様子を見せていた。
MCでは、ファンの声援の大きさが話題に。吉田は「昨日もすごかったけど、イヤモニ突き抜けてくる声ってすごい!」と驚きを見せ、佐野は「みんな、めっちゃ笑ってんの…」とステージから見えるファンの表情を再現。それに対し「そんな顔してない!」と総ツッコミが入り、和やかな笑いに包まれた。負けじと「一回、自分の顔を俯瞰して見てみ!」と佐野らしい愛を爆発させ、メンバーからは「好感度の乱高下が激しすぎる」とツッコミが。そんな声に佐野は「好感度なんてクソくらいだ!」と強がるも、山中から「昨日の公演中のMCで軽スベリした場面があってそれを気にしていて、公演後にあれって言ってよかったかな…と俺に聞いてきてるんだから!」と、裏での繊細な様子を暴露される場面もあった。
中盤では、「Break it down」で5人揃ってバク転を決めると、「Diary」で一転、大人の色気を漂わせたステージへ。吉田の切ないハイトーンが会場を包み込み、EDMナンバー「Buffalo Shuffle」では力強いダンスで魅了。続く「DEAR LIFE」、「ブルーシャワー」ではメンバーがトロッコに乗車! アリーナをぐるっと一周しながら至近距離のファンとの交流を楽しんだ。
ドキュメント風のVCRでは、メンバーが互いの魅力や10周年への想いを語り合い、胸がじんわり熱くなるひとときに。そこからの「On your mark」では、再びステージに笑顔が溢れ、続く「奇跡が空に恋を響かせた」では、佐野の「やっと出会えたね」というセリフとウィンクに、客席から大歓声が上がった。
続く曲は盛り上がり必至の「テルネロファイター」。しっとりモードから一転、センターステージへ、雄叫びを上げながら猛ダッシュする5人。佐野が「声を出せ!」とファンを煽ると、高まるみ!るきーずの声。それに応えるかのようにメンバーたちも全力パフォーマンスを見せる。曲中、山中が「終わったら、中華街デートしない?」と横浜らしいセリフを投げかけると、会場からは割れんばかりの反応が。
2度目のMCでは「テルネロファイター」でのおんぶ話に。佐野が「ふたり(山中と曽野)がおんぶしていたから、昔みたいに大智をおんぶしようとしたら、俺も年だしさ、大智も筋トレして重くなっているから潰されたわ…」とぽつり。ひとり残された吉田に「寂しかった?」と塩﨑が問いかけ、「ノーコメントでいきましょう」とそっけなく返すも、内心バレバレで総ツッコミを受ける場面も。そしてトークは“最近の吉田仁のかわいさ”について。佐野が吉田に「かわいい、かわいい」と言っているという。吉田が「なんかそう言うから、どんどんやりづらくなっているんだけど」と照れ笑い。そんな姿を見て佐野は「言っておくけど、お前だけに言ってるわけじゃないからな!」と返し、吉田は「なんか俺が考えすぎたみたい…恥ずかしい」と再び大照れ。そんなやりとりに、み!るきーずから悲鳴まじりの歓声が上がっていた。
ライブはいよいよ終盤へ。「Message」ではメンバーの手書き文字がスクリーンに映し出され、吉田の「一緒に歌ってください!」の声に応えて、会場がひとつになる大合唱が広がる。10周年を迎えた今、これからも一緒に歩んでいく…そんな強い絆を感じさせる一曲となった。そしてラストは「イイじゃん」。M!LKらしいキラキラとしたエネルギーと、弾ける笑顔で本編を締めくくった。
アンコールでは「I CAN DRINK」「シアワシェイク」を披露しながら客席にサプライズ登場! 横浜アリーナ3階席までトロッコが駆け抜け、佐野が「3階席のほぼ全員と♡作ったと思う!」と笑顔で語るほどの至近距離の交流が実現。さらに最新曲「アオノオト」で爽やかな風を届けたあとは、おなじみのバラエティコーナー “瓦割り”へ。
トップバッター塩﨑は気合いを入れるも、中心を叩けず0枚という残念な結果に…。そんな姿を見かね、挑戦した佐野はさらっと10枚割りを見せ、その姿にファンたちの笑いを誘っていた。その後、曽野が2枚、吉田が6枚となり、塩﨑が罰ゲーム確定か⁉︎と思いきや、山中もなんと0枚‼︎ 0枚の塩﨑と山中がジャンケンで負け、クリームバズーカの餌食に。佐野が予備のバズーカも持ち出し、「2本いっとく?」とイタズラ心を発動し、山中はクリームまみれになってコンサートは終了。最後は「ばいばーい!」「またねー!」と何度も手を振るメンバーたち。クリームまみれの山中が「ごめん、中華街デート行けなくなっちゃったわ」と笑わせながらステージを後にする姿まで、すべてがM!LKらしい、笑って泣けて、心があたたかくなる“10周年の答え合わせ”のような一夜だった。
<おまけ>
「ブンブンブン」ではメンバーがそれぞれ桃やソフトクリーム、キャンディのぬいぐるみを持つなか、吉田仁人が持っていたのはひときわ大きなパイナップル。遠目に見ても「重そうだな…」と思っていたら、パイナップルにはギターのようなショルダーがついていて、やっぱり重かったようです(笑)。それにしても、それぞれの持ち物になにか意味があったのだろうか…と気になっています。
【M!LK『M!LK CONCERT TOUR 2025 “M!X”』横浜アリーナ公演】
<スケジュール>
・2025年6月14日(土) 開場16:00/開演17:00
・2025年6月15日(日) 開場14:00/開演15:00
TEXT:Kyoko Fuse