【JIN(BTS)ソロツアー】#RUNSEOKJIN_EP.TOUR大阪公演レポ!京セラドームに響いた感謝と涙、そしてARMYへの愛が詰まった夜<イベントレポ>
2025.7.14
BTSのJINによる初のファンコンサートツアー【#RUNSEOKJIN_EP.TOUR in JAPAN】が、千葉・大阪の2都市で開催され、計約13万人を動員。全席ソールドアウトという熱狂の中、モニター裏の視野制限席までもが用意された2025年7月13日(日)、大阪・京セラドーム大阪で迎えた最終公演。その“特別な夜”の模様をお届け。
開演前から客席では、ARMY(公式ファンネーム)の持つライトスティック“アミボム”が揺れ、期待と緊張の空気が会場を満たしていた。そんな中、グッチの煌めく衣装に身を包み、ついにJINが登場!本名「キムソクジン!」のコールが沸き起こり、合図とともに「Running Wild」でライブがスタートした。「I’ll Be There」では「いっしょに歌ってください!」と声をかけながら、両手を大きく広げてステージを駆け回るJIN。その姿からは、ファンへの想いがあふれ出ていた。続く「With the Clouds」、「Falling(feat. Taka)」では、のびやかな歌声を響かせたかと思えば、カメラ目線で投げキス。“ワールドワイドハンサム”からの甘すぎるファンサに、会場からは悲鳴のような歓声が巻き起こった。
「こんばんは、BTSのJINです」と日本語であいさつしたJINは、「ARMYのみなさんとご一緒する挑戦が始まりました。大阪、お久しぶりです。会えてうれしいです!」と満面の笑みを見せる。大阪の公演であることを思い出すと、「バーン!」と銃を撃つ振りをしてみせ、それに合わせて“撃たれたフリ”をするARMYたち。大阪ならではのコミュニケーションで笑いが広がった。
このファンコンサートは、BTSの公式YouTubeチャンネルで配信されたオリジナルコンテンツ『Run Jin(韓国語で“タリョラ ソクジン”)』のスピンオフとして企画されたもの。JINは「#RUNSEOKJINでは毎回ゲストが来てくれました。今回のゲストは大阪ARMYのみなさんです」と笑顔で語り、ファンとの交流を楽しむゲームコーナー「テレパシーゲーム 伝われARMY」(ARMYがジェスチャーし、JINが回答)へ。
第1問の「テニス」では少し悩む様子も見せたが、ARMYの反応を見て見事正解。第2問の「クライミング」も大正解し、「さすがソクジンとARMYですね。ARMYが天才ですか?ソクジンが天才ですか?」とおちゃめな笑顔を見せた。ご褒美として制服に着替えたJINは、「皆さん、かわいいですか?34歳(韓国年齢/日本では32歳)の制服ですね(笑)」と少し照れたように話すと、「この格好でみなさんに聴かせたい曲があります!全力で歌ってください!」と呼びかけ、「Super Tuna」を披露。全身をめいっぱい使って跳ね、駆け回る姿は、まさに“止まらぬマグロ”!楽しさが爆発するような無邪気なパフォーマンスに、会場中が笑顔に包まれた。
次に登場したJINは、オールブラックのシックな衣装に身を包み、会場の空気を一変させる。「I will come to you」「Abyss」といった繊細なバラードを丁寧に歌い上げると、「最近した挑戦があるので、皆さんにお見せします」と話し、ステージ中央に現れたグランドピアノへ。弾き語りで披露したのは「Background」。JINの澄んだ歌声と、指先から紡がれるやさしい旋律が京セラドームいっぱいに響き渡り、ARMYたちはその音に身を委ねるように聴き入っていた。続けて「Another Level」では力強く歌い上げ、JINの多彩な魅力を見せつけた。
第2のミッション「歌ってARMY」では、ARMYが歌うお題をJINが当てるというゲームに挑戦。ただし、不正解の場合はJINの頭上にタライが落ちてくるという、「#RUNSEOKJIN」らしいユニークなルール。1問目「Dionysus」では「全然思いつかない…」とキョトン顔を見せると、無情にもタライが落下!一方、3問目「Loser(feat. YENA)」では「みんな本当に上手ですね。6回目の公演だけど、1番上手です!」とARMYたちの完璧な歌声に驚く場面も。
そのままJINはジャケットを脱ぎ「Loser(feat. YENA)」、続いてハットを被って「Rope It」と、アップテンポなナンバーを立て続けに披露。そして終盤には「Dynamite」「Butter」「Mikrokosmos」「Spring Day」とBTSの楽曲メドレーを披露。ARMYたちの大合唱が会場を包み、JINはイヤモニを外してその歌声に耳を傾けながら、幸せそうな笑顔を浮かべていた。そして、ステージがグループカラーの紫に染まるなか、JINが歌ったのは「The Astronaut」。続けて「Nothing Without Your Love」を、ステージの端から端まで走りながら届け、ファンへの想いを全身で伝えるようにして本編を締めくくった。
アンコールでは、コンサートTシャツにデニムというラフな姿で再登場。「Epiphany」を披露すると、ピンクのポシェットに自身のキャラクター・Wootteo(ウット)のぬいぐるみを携えて、ARMYへ感謝の気持ちを伝えた。「本当に最後なので、皆さんに伝えたい話をします。韓国語でいいですか?」と切り出すと、自分はまだまだ未熟だと語りながらも、これからも心を尽くして愛を返していくと約束した。続く「Moon」はステージを降りて客席へ! ハイタッチなど超至近距離のファンサで、ARMYたちに忘れられない時間をプレゼント。さらに「To Me, Today」では、アミボムを自ら振りながら会場を一体にした。
「今日、すごく楽しくて幸せでした。世界のすべてのARMYに会うその日まで、#RUNSEOKJINツアーは続きます。最後にみんなで叫んでください!」と声を上げ、「タリョラ!」「ソクジーン!」とコールを交わしたJINは、「僕は退勤〜!」とおどけながらステージ後方へ駆け出す。その背中は、ファンへの想いを背負いながらも、どこまでも軽やかだった。くるりと振り返り、満面の笑みで大ジャンプ!その一瞬に、彼らしさと愛しさがぎゅっと詰まっている。最後までJINらしさあふれる姿で、ツアーの幕を閉じた。
JINの澄んだ歌声と彼らしい演出と企画、そしてARMY愛が詰まっていた本ツアー。6月にソウルから始まり、日本公演を経て、北米、ヨーロッパへと続いていく。そしていよいよ2026年にはBTSが完全体で戻ってくる。このステージはまだ“プロローグ”にすぎない。世界中のARMYと再び笑い合えるその日まで——JINの旅は、そしてBTSの物語は、続いていく。
〜最後のメッセージ〜
「今日と昨日、大阪に集まってくださったARMYのみなさん、僕に会いに来てくださったみなさんに感謝を伝えたいと思います。僕はいまでも、こんなに愛情をいただいていい人なのかと思うことがあるんです。なぜなら、僕はまだまだ至らない人間だと思っているからです。それでもこのように、たくさんの方々に愛していただいていることを目の前で感じると、この愛情に対してどうお返ししたらいいのか、どうやって感謝を伝えればいいのかと、いつも考えています。みなさんのために心を尽くし、体を張ることもありますが、それでも送っていただいた愛をお返しするには足りないと思うんです。みなさんに幸せな感情を伝えるために、喜んでいただけるように、みなさんが幸せであるために、僕はいろんなことに最善を尽くして、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。(日本語で)僕の大好きARMYさんが、僕の全てです」
【#RUNSEOKJIN_EP.TOUR in JAPAN】
開催日:2025年7月13日(日)
会場:大阪・京セラドーム大阪
(P)&(C)BIGHIT MUSIC
TEXT/Kyoko Fuse