【THE RAMPAGE・長谷川慎 インタビュー】「完璧じゃない、情けない、未完成な自分を“melt”に落とし込みたい」<ファッションスタイルブック『melt(メルト)』>
2025.4.15
幻冬舎とLDH JAPANがタッグを組み、毎月1冊、12ヶ月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。本プロジェクトの9作目として,THE RAMPAGEのパフォーマー・長谷川慎がファッションスタイルブック【melt(メルト)】を2025年3月20日(木)に発売!
Emo!miuでは制作の裏側、ファッションについてなど、いろんなお話を聞いてきました!“ファッション愛”溢れるインタビューをお届けします。
写真のセレクトはオーディションをしている気分
■ついにスタイルブックが発売されましたね!
長谷川慎(以下、長谷川) 昨年、10月頃の撮影期間から約半年間。ずっと「melt」のことを考えていたので、今は安心感という気持ちですね。撮影に臨むまでも大変だったんですけど、撮影が終わってからも大変で(笑)。結構こだわる性格なので、写真のセレクトから文字の入れ方、配置、写真のレイアウトまで、もう全部こだわって作った一冊です。幻冬舎の担当者さんを困らせて、振り回しまくったと思います(笑)。
■こだわりがいっぱい詰まった一冊のなかでも、とくにこだわった部分は?
長谷川 実は2年半前に出させていただいた写真集のときも写真のセレクトから関わらせてもらったんですが、今回もやっぱり写真セレクトは、とくにこだわりましたね。本当に絞るのが難しかった!! コーディネートもシチュエーションも、めちゃくちゃこだわったので落とせない写真がいっぱいあって大変でした。
■厳選に厳選を重ねた写真がこの一冊に詰まっているんですね。
長谷川 本当に厳選が大変でした……。
担当編集さん 本当に大変でした……。絞ってくれないんですよ。
長谷川 (笑)。写真のセレクトはオーディションをしている気分でした。僕、審査員は向いていないんだなと思いました(笑)。もう落とせなくて!! どの写真も良すぎて、本当に辛い思いをしながら選びました。
缶バッチの位置までこだわった表紙カット
■そんな長谷川さんのお気に入りのカットが気になります。
長谷川 やっぱりお気に入りといえば表紙のカット。これは僕のファッションのすべてを1枚で表現している感じがするんです。この缶バッジをつけるアレンジもずっとやりたかったことだったので。
担当編集さん この缶バッチの付け方にもひとつひとつに指定がありました(笑)。こう撮るだろうから、このバッジはココと。缶バッジ1枚のレイアウトにまで長谷川さんのこだわりが詰まっています。
■では表紙カットを選ぶことは難しくなかったんですね。
長谷川 撮っているときから、スタイルブックの表紙はこれかなと思っていました。めちゃくちゃインパクトがあるし、おしゃれだし。よく見たら情報量は多いんですけど、それを感じさせないシンプルさもあって。これ以上の表紙が見つからないくらいお気に入りです。実は表紙のカットの衣装は缶バッジも含めてすべて僕の私物なんですよ。スタイルブックの表紙カットが私服というところも含めてお気に入りです。
■表紙カットも私服、なかにもたくさん私物が登場していますね。撮影のときは持ち出しが大変だったんじゃないですか?
長谷川 めっちゃ大変でした(笑)。なんならまだそこ(幻冬舎の社屋)に私物が残っているんですよね(笑)。家に戻すのが大変で、幻冬舎さんの一部が倉庫みたいになっちゃってて、すみません(笑)。
緊張をほぐすために、みんなで楽しくお酒を飲みながら撮影「途中のカットとかあまり記憶がないんですよ(笑)」
■こだわりも私服も詰め込んだ一冊のタイトルは「melt」。なぜこのタイトルに?
長谷川 今回、最初の撮影を横浜で行ったんです。朝、都内に集合して横浜に向かったんですけど、その途中でコンビニに寄ったんです。そこで、みんなで飲みながら撮影しようぜ! となって(笑)。
■え? まさかの飲みながらの撮影!?
長谷川 はい(笑)。普段、撮影ってちょっと堅い感じがあるんですよね。スタッフさんも緊張しいな性格な方がいたりして、緊張をほぐそうという意味で、ちょっとお酒を飲むのもアリなんじゃないかなということで、飲むことになりました(笑)。
ロケバスの中で、カメラマンが「このまま飲みながら撮影していたら、最後は“メルトダウン”しちゃうんじゃないか。そんな酔っ払った、メルトダウンした姿もスタイルブックに入れちゃおう!」って冗談半分に話していたんです。でも僕、本当にいい感じに酔っ払って、途中のカットとかあまり記憶がないんですよ(笑)。そんな状態でも撮影中に“melt”という言葉の響きがかっこいいなと思っていて、スマホで“melt”の文字を表示させて撮ったりしていたんです。後々、タイトルを決める段階になって、改めて“melt”の意味を調べたら、スラングで“情けない(人)”という意味があることを知りました。ネガティブな表現に使う言葉なんですけど、僕的にはすごくしっくりきて。
情けない部分も含めて自分のことが好きだし、完璧じゃない、情けない、未完成な自分を“melt”に落とし込みたいなと思い、意味は完全に後付けなんですけど、結果的に自分を表現できる言葉になったので、今回「melt」というタイトルにしました。
■まさかの飲酒撮影がタイトルにまで繋がるとは!
長谷川 カメラマンさんも結構酔っ払っていて(笑)。でも写真はめちゃくちゃかっこよく、いい写真が撮れていました。
未来の自分は、買っているから悩まずに即購入!?
■ファッション好きの長谷川さんのおしゃれ事情について教えてください。まず買い物は直感派? 熟考派?
長谷川 直感タイプ。結局、買うことは分かっているので、迷うのが嫌いなんですよ(笑)。未来の自分は、買っているんです!! だから悩まずに買います。
■となると、ご自宅のお洋服の量はものすごいことになっていそうですね。
長谷川 すごいです(笑)。なんならさっきも、この取材前にオンラインで10着くらい買いました(笑)。
■スタイルブックの中にもありましたが、“断捨離”が苦手だと…。
長谷川 できないです、だからどんどん増えていてやばいです。ほぼ毎日新しい洋服がなにかしら届くし……。
いい物の山のなかから適当に着るものを選んだら、変な“ダル着”にはならない
■でもこういうお仕事をしていると現場には衣装が用意されていますよね。そうなると朝、おしゃれをして出る必要もないのでは?と思ってしまい、おしゃれを楽しむ機会が少ないのでは?と思ってしまいます。
長谷川 まぁ、そうなんですけど。行くまでもそうだし、そのあとのプライベートな時間におしゃれな人たちに会うこともあるので、なんか常におしゃれじゃなきゃ!みたいな感じですかね。
■では長谷川さんが“ダル着”で出かけるような日はありますか?
長谷川 どうでもいいと思う日もあるんですけど、いい物、いい洋服を買いまくっていて、そのいい物の山のなかから適当に着るものを選んだら、変な“ダル着”にはならないんですよね。
■!!!!!!!!!!!!!! そもそも“ダル着”という概念が存在していなかった、失礼しました(笑)。
長谷川 (笑)。それでいうと、僕の中に“クローゼット”という概念がないんですよ。家のなか、そこらじゅうに洋服が置いてあって、ソファーとか座れなくなっています(笑)。本当にやばいと思って、最近後輩たちに洋服を100着くらいあげました。
■後輩の方たちにとっても嬉しいですね!
長谷川 でも、洋服が減った分、また買えるじゃん!となって、またお気に入りのいい洋服を手に入れる(笑)。その繰り返しで手持ちの洋服のクオリティがどんどん上がっていくんです。
ひとつひとつチェックしていて、気になったら即購入(笑)。
■本当に洋服が大好きだし、お買い物もお好きなんですね。たくさんお買い物をされている長谷川さん、今欲しいものはありますか?
長谷川 あります(即答)。このスタイルブックのなかに登場しているんですけど、HERMESのバーキンが欲しいなと思っています。本に登場しているバッグはスタイリストの平本ジョニーさんの私物なんです。これを持たせてもらったとき、初めて「バッグが欲しい!」という感情になりました。特別なバッグだとは思うんですが、それを日常的に持ち歩いていて、それがめちゃくちゃかっこよくて。いつか僕も手に入れられるように頑張ろう!とモチベーションにもつながります(笑)。
■私服のなかで、アイテム的に一番多く持っているものはなんですか?
長谷川 Tシャツですかね。Tシャツの数が半端なくて、自分でもびっくりするくらい持っています(笑)。僕、フリマアプリでもTシャツを探すんですよ。お気に入りのものがないか、ブランド名とかで検索して出品アイテムをすべてチェックしたりしています(笑)。
■え!? フリマアプリでお買い物!?
長谷川 フリマアプリって何百円から数万円まであるし、数も半端ないんですよ。それをひとつひとつチェックしていて、気になったら即購入(笑)。最近もめっちゃ買っていて…(とスマホをチェックする長谷川さん)。あ、受取り評価をお願いしますって連絡が来ていました(笑)。取引件数も500件を超えているんですよ、僕。
■ヘビーユーザー!! めちゃくちゃ親近感が湧くエピソードをありがとうございます。
一番好きなのは、飛行機の中から見下ろす空と雲。なぜか心が揺さぶられるんですよね
■サイト名にかけて、最近エモいと思ったエピソードをお願いします。
長谷川 なんだろうなー…。あ、空がすっごいキレイでエモいなって思いました。空を見るのがめっちゃ好きなんですよ、僕。
一番好きなのは、飛行機の中から見下ろす空と雲。なぜか心が揺さぶられるんですよね。空を見て泣けるし……思いません? 空ってなんでこんなに青いんだろう?とか。当たり前にあるからこそ、怖さを感じることもありますね。空を見てキレイだなと思う気持ちと怖さが共存しているのがすごく不思議な感覚なんです。
日頃から僕が感じていること、すべてを詰め込んだ一冊
■最後に読者にメッセージをお願いします。
長谷川 初のファッションスタイルブック「melt」を発売させていただきました。日頃から僕が感じていること、すべてを詰め込んだ一冊になっています。ぜひ「melt」を見ていただいて、melt(溶ける)していただけばと思います!
■ありがとうございました!
エモいエピソードを聞いていたとき、エモさを感じる空から海に話が移り、止まらなくなった長谷川さん。「空だから成立するものもあれば、海だから成立するものもあるなって思っていて。海にいるイカが空を飛んでいたら気持ち悪いと思うだろうし、クジラが空を飛んでいたら怖い。海だから成り立っているものってあるんだな、海だから成立しているんだな」と熱くお話いただいていたところ、止まらない雰囲気を察したスタッフさんが「その辺にしておきましょうか…」とポツリ。「ちょっと切らないでよ(笑)! あ、この話、全部書いてくださいよー!」と笑っていらっしゃいました。
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応募締切:2025年5月8日(木)
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長谷川慎(THE RAMPAGE)
1998年7月29日生まれ。神奈川県出身。
ダイナミックなダンスパフォーマンスが魅力のTHE RAMPAGEのパフォーマー。
ファッションセンスにも注目を集めており、アパレルブランド「*p(R)ojectR®(プロジェクトアール)」にも携わる。ドラマ「顔だけ先生」「恋をするなら二度目が上等」「離婚後夜」「レッドブルー」などに出演し、俳優業でも高い評価を得ている。
[Instagram] @makoto.hasegawa.official
[X] @makoto_lo_olzzz
―INFORMATION―
【長谷川慎 ファッションスタイルブック『melt(メルト)』】
本体価格:2,600円(税別)
仕様:B5判、ソフトカバー、オールカラー
ページ数:160頁
発売日:2025年3月20日(木・祝)
■GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~
2017年のメジャーデビューから、ひとりも欠けることなく16人全員で走り続けてきた、ダンス&ボーカルグループ THE RAMPAGE。本プロジェクトは、16人それぞれの個性を引き出して書籍化し、2024年7月より12ヵ月連続で刊行する大型企画となる。
Photo:sugimoto haruka、Text:Kyoko Fuse