【西垣匠インタビュー】今の目標はアカデミー賞。「死ぬ気で頑張って叶えられるものが“目標”、死ぬ気で頑張っても届かないものが“夢”だと思う」<ドラマ特区「初めましてこんにちは、離婚してください」>



MBSドラマ特区「初めましてこんにちは、離婚してください」に出演中の人気急上昇中のイケメン俳優【西垣 匠】がEmo!miuインタビューにソロ初登場!

原作は、あさぎ千夜春(原作)×七里ベティ(作画)による少女マンガ。IT企業のイケメン社長・高嶺と互いの顔すら知らぬまま契約結婚させられた旧家の令嬢・莉央は、結婚から10年後上京し初対面の夫に離婚を申し出る。しかし高嶺は「離婚する気はない」と揺らがない。さらに後日、莉央が再び高嶺を訪ねると同居を持ちかけられて……。離婚から始まるラブストーリーが展開される。

本作で西垣くんが演じるのは、高嶺を高校時代から支え続ける右腕的存在のイケメン・天宮翔平。
雨宮を演じるにあたり意識したポイントや本作の推しイケメン、共演者とのエピソード、さらに俳優を志すきっかけになった就活時代のエピソードまで語ってくれたインタビューの様子をお届けします!



結局、“壁ドン”“顎クイ”っていいなと思いました(笑)。



■「初めましてこんにちは、離婚してください」の原作を読んでみた感想は?

西垣 匠 なかなか少女漫画に触れる機会がないので、展開にびっくりするようなところはあったんですけど、「胸がキュンキュンするな」っていう感覚はわかりました。普通に楽しみながら読んでいましたね。

■どういったところにキュンキュンしたのでしょうか。

西垣 結局、“壁ドン”“顎クイ”っていいなと思いました(笑)。

実写化する難しさのあるシーンだとは思うんですけど、ああいうインパクトのある画はすごく素敵だなと思いました。



■西垣くん演じる天宮翔平は、高嶺(演・犬飼貴丈)を支える役柄ですよね。そんな天宮から見た高嶺と莉央(演・林芽亜里)のキュンキュンシーンはいかがでしたか?

西垣 僕、直接現場で見れなかったんですよ。基本的に犬飼さんと2人のシーンばかりだったので、莉央がいるタイミングって最初の離婚届を持ってくるシーンしかなかったんです。なので、完パケを観てはじめて「おお〜」って(笑)。視聴者の気持ちでしたね。

■具体的にこのシーンなどありますか?

西垣 そうですね〜……。莉央が朝ごはんを作っていて、犬飼さんがそれをシャワー上がりに食べるところ。

ザ・胸キュンシーンというわけではないんですけど、微笑ましくてすごくいいなと思っていました。

天宮は“世話焼きお母ちゃん”



■天宮を演じてみて、西垣くんは彼をどんな人物だと捉えましたか?

西垣 天宮は高嶺と高校時代からずっと2人で一緒にいて、 ある種の愛があるというか……。好きとかそういうことではないんですけど、人として尊敬する気持ちを高嶺にものすごく感じているので、「彼を支えていきたい」って想いが強いキャラクターだと感じました。

台本を読んでみて母性みたいなものも感じたので、“世話焼きお母ちゃん”じゃないですけど(笑)、そういう部分もちょっと出していけたらなと思って撮影に挑んでいました。



■愛を持って高嶺を支えている天宮と西垣くんご自身、似ているところはあったりしますか?

西垣 そうですね。どっちかっていうと僕も学生時代はクラスや生徒会ではだいたい“副”とつくポジションにいることが多かったです。

■“長”ではなく?

西垣 そう。“長”ではなかった。書記とかだったので、どちらかというと僕もそっち側の“支える”タイプなのかなと思います。

■似たタイプということで、役作りをする上でも天宮のことを理解しやすかったのではないでしょうか。

西垣 そうですね。

なるべく朝からずっと喋っていた



■役作りでなにかを意識をするとか、作り込むといった作業というのはあまりなかった?

西垣 天宮は結構明るくてずっと喋ってるみたいなキャラクターです。でもおバカではないというか、仕事はできるので、そこの塩梅は意識しました。

あとはやっぱり、マンガ原作だからというわけではないですけど、キャラクター付けがしっかりしていてみんな個性がすごいので、出ている方々に負けないように、自分の色をちゃんと出せるよう、お芝居の大きさだったりは意識しながらやっていました。 

■「お芝居の大きさ」というと、声の出し方やテンション、表情などでしょうか?

西垣 そうですね。高嶺がだいぶローテンションの人なので、「対照的になるように」っていう監督からのリクエストもあり、なるべく朝からずっと喋ってました。メイクの時から喋って(笑)。とにかく声を出すことを意識しました。



■カメラが回っていない時も犬飼さんとはたくさんお話をされていたということですね。

西垣 そうですね。犬飼さんとも喋ってましたし、犬飼さんが撮影されてる時はいろんなスタッフさんに声をかけて、とにかく喋り散らかしてましたね(笑)。

■“喋り散らかす”というのは、西垣くんご自身の中に存在する特徴なんですか?

西垣 あんまりプライベートでは出てこないんですけど、仕事場に行く時はスイッチを入れないと、僕はとんでもない人間になっちゃう。だいぶ無愛想な人になってしまうので……(笑)。

人とコミュニケーションを取ることで、自分もお芝居をしやすい環境を作れるなと思うので、そこは積極的に動くようにしています。

■高嶺をそばで支える天宮からは柔らかく優しい印象を受けました。天宮に注目してほしいポイントはありますか?

西垣 高嶺が莉央になびけばなびくほど、僕としてはなんかちょっとこう……なんて言うんでしょう。同性だけど、ずっと一緒にいた友達が誰かに取られた時のやきもちってあるじゃないですか? 天宮の中にもそういう気持ちが出てきたりとか。あくまでも高嶺のことを支えるっていうスタンスは変えないんですけど、そこにちょっとずつ自分の気持ちが紛れ込んできちゃったり……っていうところはありますね。そこが見せ場というか、天宮の注目ポイントです。

推しは“黒瀬友哉”



■さまざまなイケメンキャラクターが登場するのがこのドラマの魅力のひとつでもあるかと思います。西垣くん的本作の“推し”イケメンを教えてください。

西垣 推し……。誰かなあ。

柔太朗くんの役(黒瀬友哉)は結構さらっとしててかっこいいなと思いますね。あんまり感情が出てはないけど、さらっとかっこいいんです。彼の役は。そこが僕の推しポイントかもしれないですね。僕の役は胸キュンパートが特にないので。

■確かにそうですよね。

西垣 そうなんですよ。どっちかっていうと他の4人が頑張ってくれてるから(笑)。なので柔太朗くんの役がいいかな。

■ちなみに、柔太朗くんと黒瀬には似てる部分はありますか?

西垣 難しい(笑)!

彼も結構静かな人なのかなとは思うんですけど、僕は共演シーンがなかったんですよ。ビジュアル撮影の時と、あと現場が入れ違ったぐらいだったのであんまりお話はできなかったんです。

でもこう、不思議な雰囲気を持っているというか。すごく魅力的な雰囲気を彼は醸し出してる気がするんです。そういうミステリアスさみたいなものは、すごく通ずるものがあるんじゃないかなと思ってます。

犬飼さんと時事ネタトーク!?「100パーセントの興味で真剣に聞いてくる感じが僕はすごく好きでした(笑)」



■共演シーンの多い西垣くんから見た、高嶺と犬飼さんそれぞれの魅力は?

西垣 高嶺の魅力は、本当にぶきっちょなところ。自分の気持ちに気づくまでにも時間がかかるし。ものすごく仕事もできてとてもかっこいい人ではあるんですけど、たまに見えるそういう可愛らしさみたいなものが彼の魅力かなと思ってます。

犬飼さんも割と高嶺と似てる気がするんですけどね。結構クールな印象ではあるんですけど、喋ってるとすごく面白いことになる(笑)。真顔で面白いことを言う感じが僕はすごく好きですね。

■本作では世代の近い役者さんが揃っていますよね。共演シーンが少ない方も多かったとは思いますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

西垣 和気あいあいというか、みんなで楽しくっていう雰囲気はずっとありましたね。撮影スケジュールはタイトでしたが、 みんな明るく元気にっていうか。特にピリつくこともなく、みんなで楽しくやってました。

■作品のカラーそのままの明るい現場だったんですね。

西垣 そういう印象でした。



■先ほど犬飼さんについて「真顔で面白いことを言う」というお話がありましたが、たとえばどんなお話をされるのでしょうか。

西垣 いや〜言えないですよ(笑)。

■あははは(笑)。口外できない感じなんですね(笑)。

西垣 ざっくり言うと時事ネタが多かったですね。「どう思う?」って聞かれて「いやあ〜…(汗)」みたいな(笑)。で、彼は同じことをほかの方にも聞いてました(笑)。

■気になられていたんですかね。

西垣 茶化すとかじゃなくて、「どう思う?」って100パーセントの興味で真剣に聞いてくる感じが僕はすごく好きでした(笑)。

■きっとニュースとしてはもちろん、同じタレントとしても気になるトピックだったんですね。

西垣 ちょっとブラックなネタが多かったので、僕はすごくそれが好きでした(笑)。

■そういったネタに食いつく犬飼さんの姿もちょっと可愛く思えたり?

西垣 そうですね(笑)。

アロハくんは僕とは真逆の人!?「いい感じのスポーツをしに、外に連れてってほしい」



■共演された髙松アロハくんの印象を聞かせてください。

西垣 「元気やなぁ〜」と思ってましたね(笑)。僕とは真逆の人だなってすごく思ってます。社交的だし、現場で会っても僕の1.5倍ぐらい元気(笑)。タクヤくん(草川拓弥/超特急)と同じグループだからそういう話もしたりしました。気さくで明るくて、僕はものすごく接しやすかったです。

■共通の趣味や話題は見つかりましたか?

西垣 真逆ですよ。僕はすごくインドアだし。アロハくんはサウナとかしてそうじゃないですか?

■確かに。アクティブそうですよね。

西垣 あはは。完全に名前の印象で言ってるんですけど(笑)。

DIYしたりとかされるレベルの方なので、ものすごいアクティブなんだなって思ってます。だから共通の趣味は見つからなかったですね(笑)。

アロハくんは好きなブランドもあるんですけど、もう全身それで統一してるんですよ。僕は特定のブランドが好きとかじゃないので、ことごとく真逆で。でもそれが面白いなと思いましたね。



■そんな真逆のアロハくんとやってみたいことはありますか?

西垣 アロハくんと〜?なにがいいかなぁ。

■共通点でいうと筋トレ?

西垣 確かにトレーニングするのは共通ですね。でも楽しいやつがいいから……ふふふ。

僕は誘われたら外でも結構行くタイプなんですよ。アロハくんは運動神経良さそうですよね。だから一緒に同じレベルのスポーツやりたいかも(笑)。

僕が一方的にボコボコにされているだけなのもアロハくんは楽しくないかなと思うから(笑)。いい感じのスポーツをしに、外に連れてってほしいですね。

芸能界入りのきっかけ




■本作はキュンキュンシーンも魅力的ですが、ヒロインが自分のやりたいことを見つけていくというのも物語の重要なテーマだと思います。西垣くんは、どんなきっかけから俳優を志すようになったのでしょうか。

西垣 きっかけはそんな大層なものじゃないですけど、「面白そうだな」と思ったからですね(笑)。

始めたタイミングは、就活をどうするか悩んでた時期でした。一般の企業に就職するか、この仕事を1回やってみるかみたいなタイミングで、今しかできないことってこっちだろうなって思ったから飛び込んでみたっていう感じですかね。

僕はですけど、志すって言っても何かを始めるタイミングで大義名分がある人ではないので、「人に感動を与えたい」とか、最初の頃から思ってたわけじゃないんです。

「こういうのやってみたいな」と思って始めた時に、応援してくれる人がいたりとか。向かい風ももちろんあるし、前にも横にも後ろにも、いろんなところから力が加わっていって、それでやっと意志が強くなっていくものだと思うので、僕が始めたきっかけは「かっこいいから」「面白そうだったから」ですかね。

夢は叶わないもので、目標は叶うもの。



■俳優を志す前に夢はありましたか?

西垣 幼少期は恐竜博士になりたかったです。

その後、僕はスーパーヒーローの「MARVEL」が好きなので、MARVELで働きたいと思って、英語の勉強をしてたんです。けどよく考えたら出版社のMARVEL(マーベル・コミックス)に入ってしたいことは特にないというか。外国人の友達と喋ってた時に、「MARVELで何がしたいの?マンガ描きたいの?」って聞かれて「いや、そういうわけじゃないんだよな」と。MARVELが好きなだけで、そこで何をしたいかみたいなことが見つからなかったんですよ。

じゃあ自分が本当に好きなのって何なのかなと思った時に、僕はMARVELの映画が好きだし、MARVELだけじゃなくて、いろんな洋画・邦画が好きだったから、映画やエンタメ業界に携わりたいなと思って。結局就活のタイミングでは映画配給会社とか、広告代理店を見てましたね。その時は本当にそういう人生なんだろうなと思ってたし、別にその道でもそれなりの人生を歩めたんだろうなと思ってるんですけどね。

西垣 ふふふ(笑)。



■ちなみに、今の目標はなんですか?

西垣 やっぱりアカデミー賞はとりたいと思ってます。けど、これは獲るまでずっと言わなきゃなと思ってるので(笑)。そろそろとらせてほしい……(笑)。

僕の感覚ですけど、夢は叶わないもので、目標は叶うものだと思っていて。 今死ぬ気で頑張って叶えられるものが「目標」だと思うんです。で、今死ぬ気で頑張っても届かないものが「夢」だと思うんですよ。

今の目標が達成できる頃には、 今まで夢だと思ってたものが目標になっていて、さらに新しい夢ができてると思うんですよね。そうやって、成長していくのかなって思ってる。 だから、夢って基本的に叶わないんだろうなと思ってます。哲学です(笑)。

■聞いていて納得しちゃいました。さすがです。

西垣 ふふふ(笑)。

■最後に、このドラマ全体を通して「面白い」「魅力的」と感じるポイントを教えてください。

西垣 すごくテンポ感もいいですし、 観ていて飽きない感じが伝わります。少女マンガならではの二転三転とみんなの気持ちが揺れ動いていく様子がすごく分かりやすく作られていて、そこが魅力かなと思います。

あとはワンシーン目で「離婚してください」っていうこともなかなかないので、 そういったテーマにも引き込まれて、ずっと観続けられる作品になっていると思います。

■ありがとうございました!




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coming soon…


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―PROFILE―




西垣 匠
1999年5月26日生まれ。石川県出身。
2021年、テレビドラマ「夢中さ、きみに。」で俳優デビュー。そのほかドラマ『ドラゴン桜』『消えた初恋』『みなと商事コインランドリー』『私がヒモを飼うなんて』『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』『顔に泥を塗る』『海に眠るダイヤモンド』『初めましてこんにちは、離婚してください』『わたしの宝物』、映画『わたしの幸せな結婚』、映画『六人の嘘つきな大学生』などなど数々のドラマや映画作品に出演している。
今季は『初めましてこんにちは、離婚してください』『海に眠るダイヤモンド』『わたしの宝物』と3つの話題作に出演。2025年には『正直不動産ミネルヴァ Special』への出演も予定している。

[X] @sho_nishigaki_
[Instagram] @sho_nishigaki_official


―INFORMATION―



【MBSドラマ特区「初めましてこんにちは、離婚してください」】
<放送日時>
・MBS(毎日放送)毎週木曜深夜0:59〜
・テレビ神奈川 毎週木曜よる11:30〜
・チバテレビ 毎週金曜よる11:00〜
・テレビ埼玉 毎週水曜深夜0:00〜
・とちぎテレビ 毎週木曜よる10:30〜
・群馬テレビ 毎週木曜よる11:30〜

配信:[無料見逃し配信]MBS動画イズム、TVerにてMBS放送後から1週間、[見放題独占配信]J:COM STREAM
原作:「初めましてこんにちは、離婚してください 新装版」(ベリーズ文庫)あさぎ千夜春 著 スターツ出版刊、「初めましてこんにちは、離婚してください」(ベリーズコミックス)作画:七里ベティ /原作:あさぎ千夜春 スターツ出版刊
キャスト:犬飼貴丈 林芽亜里、西垣匠 髙松アロハ/山中柔太朗/高橋光臣 ほか
監督:加藤尚樹 佐々木資門 實光美々佳 鹿野洋平
脚本:桐乃さち 折戸咲月
制作プロダクション:TBSスパークル
製作:「初めましてこんにちは、離婚してください」製作委員会・MBS

[HP] https://www.mbs.jp/hajiriko/



Photo:Tomohiro Inazawa、Text:Editor O.E


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