楡周平『サンセット・サンライズ』(講談社文庫)原作、移住エンターテインメント映画【サンセット・サンライズ】が2025年1月17日(金)より公開される。公開を約1ヶ月に控えた2024年12月9日(月)に【舞台挨拶付き完成披露試写会】が開催され、主演の菅田将暉、井上真央、三宅健、山本浩司、好井まさお、監督の岸善幸が登壇した。



書いたドラマは必ず注目を集め期待と信頼を一身に浴びる宮藤官九郎が脚本を担当し、2023 年の『正欲』で第 36 回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した岸善幸が監督。ともに東北出身でもあるふたりの異色のコラボレーションから生まれた本作は、『あゝ、荒野』(17)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数々の映画賞を受賞して以来 7 年ぶりに岸監督とタッグを組んだ菅田将暉を主演に迎え、都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作と、宮城県・南三陸で生きる住⺠との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描き、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合いながら豊かなエンターテインメントに転化させたヒューマン・コメディ。



本作で演じた役柄について聞かれると、釣りが大好きな主人公・西尾晋作を演じた菅田は、つい最近会ったというさかなクンとのエピソードを披露。「オウゴンムラソイを釣りましたって言ったら5秒くらい間があったあとにぎょぎょって言ってくれて・・・すごく興奮してくださって。だから釣りとか魚が好きな人でもこの映画は興奮してくれるなと思いました。」と魚好きが楽しめる映画だと確信したそう。

晋作に家を貸す大家の関野百香役の井上は、魚を捌くシーンが多かったようで、菅田と練習したという魚の捌き具合を注目してほしいとのこと。横から菅田が「あれは職人芸ですよね、すごかった。このセリフまでにここまで身を下ろしてとか、何枚おろしをここまでにしてみたいなのを全部計算してやってるんで。」と絶賛。井上は自身で「芸能界1なめろう作りが早い」と笑顔で語っていた。



気が短い性格のタケを演じた三宅は、普段あまり怒ることがないそうで、今作では頑張って演じたと告白。そんな三宅に菅田と井上は「板についていた」と太鼓判をおしていた。

撮影で印象に残った出来事について聞かれると、好井はホテルの大浴場が三宅と一緒だったことから「三宅さんが三宅さんを隠さへんから！全部さらけだしてくれてるからそこで暑苦しい友情が生まれましたよね」と裸の付き合いで親睦を深めたことを明かした。



井上は、クランクアップ時についてトーク。雨がふっていたそうだが、雨が止み始めた時、菅田の後ろで虹がかかったというロマンチックなエピソードを披露した。菅田の代表曲「虹」が頭の中で流れたようで「スターだな」と思ったと語った。



イベント中盤では、フリップトークを実施。周りの意見や視線を気にせず“自分なりの幸せ”を見つけ前に進んでいく主人公・晋作にちなんで、お題は『自分なりの幸せ』と思うこと。



菅田は「無の時間」と回答。「エレベーター待ってるときとか、(このフリップを)答えた後の無の時間、すごい好きですね。逆に集中してる時でもいいんですけどボクシングのインターバルの時間とか、すごい好きですね。」と多忙な菅田らしい理由を明かした。井上は「アオムシの成長を見守ること」。「可愛いから駆除ができなくて・・・レモン育てているのかアオムシを育てているのかわからないくらい」と笑みをこぼした。



三宅は「一京(けい)」。「困ってる人たちみんな助けられるから、みんなで幸せになれるなって」と、こちらも三宅らしいピースフルな回答で会場を沸かせた。



当初の予定時刻を押すほどに盛り上がったトークセッションを終え、最後に主演の菅田から「個人的にはご飯がすごく美味しそうな映画なので、食べたくなったら南三陸地方に足を運んでもらえたら」とメッセージが贈られ、本イベントは幕を下ろした。

詳細レポ＆撮り下ろし写真を後ほど追加予定！お楽しみに。