【間宮祥太朗×一ノ瀬颯インタビュー】「間宮さんを翻弄するなんて、みんなやりたくてもできないじゃないですか」互いに共演で感じた凄さ!WOWOW 連続ドラマW-30「ハスリンボーイ」
2024.12.6
W-30WOWOWインタビュードラマハリスンボーイ一ノ瀬颯間宮祥太朗
裏社会のリアルを描いた漫画「ハスリンボーイ」がWOWOWにて実写ドラマ化され、放送・配信中。
大きな借金を作ってしまったことがきっかけで、裏社会で非合法ツールを扱う「道具屋」となったタモツ。池袋の裏社会でどうにか生き抜こうとしますが、そんなタモツの前に立ちはだかる敵が謎の青年ウツロ……。
今回、主人公のタモツを演じる間宮祥太朗さん、そして敵対するウツロ役の一ノ瀬颯さんに作品への想い、こだわりを伺いました。
「撮影していくのが楽しみな作品だった
■今回の作品への出演が決まったときの印象を教えてください。
間宮祥太朗 WOWOWさんっはエッジの効いた作品で、映画のような質感で撮っていたりというイメージが有りました。
今回の「ハスリンボーイ」のお話を聞いたときにすごくマッチしてると感じましたね。
一ノ瀬颯 すごく嬉しかったですね。今までに出たことがないタイプの作品でしたし。役柄的にも新鮮で、これまではん日常に暮らしているような人だったり、逆に自分からかなりかけ離れた、タイムスリップをするだったり、年齢が200歳を超えている役はあったんですけど(笑)。
実際に存在する世界で、知っているようで知らない世界を描いている作品で、これだけ素敵な役をいただけたのはすごく嬉しかったです。撮影していくのがすごく楽しみだなと思う作品でした。
■原作への印象はいかがですか?
間宮 僕が演じるタモツは、抱えているものはあるけど周りから見れば平凡な学生が、予期せぬ世界に足を踏み入れてしまい、その中で彼の生存本能の強さがどんどん出てきます。でも、特別な人物ってわけじゃないんですよね。自分が置かれた状況の中で、必死に生き延びる術を探してがむしゃらに活路を見出していくようなタイプの人物だなと思います。
■裏社会を舞台としている中で、道具屋がメインになる作品も珍しいですよね。
間宮 裏社会がテーマの作品はこれまでもありますけど、主人公が道具屋で、しかも素人というのは珍しい点かもしれないですね。
■そこもイメージを原作から広げて。
間宮 タモツ自身もそうなんですけど、本当に裏社会の人間というよりは、ビジネスの一環としてやっているんですよね。あくまでビジネスとしての道具屋という印象が原作からもありましたし、ある種淡々と「これがこういうときには必要」で、「だからこういう人からこういうものを要求されている」ということが描かれているので、なるほど、と思いながら読みました。
一ノ瀬 道具屋、それも始めたての人が主人公になる作品は今までにはなかったと思うんです。少なくとも僕が知る限りはなくて。
三つの勢力が均衡を保っている中に、そこをぶち壊そうとする人物が現れて……対立関係もおもしろいなって思いました。
そういう裏社会の作品を描くにあたって、アクション的な要素がやっぱり強くなりやすいと思うんですけど、むしろそれ以外のところでおもしろさを持っている作品だな、という印象があります。こういう作品を見るときに、映像的な激しさを求める人も多いと思うんですけど、「ハスリンボーイ」は、今までになかった切り口で、おもしろい作品だと思ってもらえるんじゃないかな、と思います。
ウツロ役はのびのびとやらせてもらいました
■ご自身が演じる役の人物に対してはどういう印象でしたか。
間宮 タモツの人物像は原作に描かれているので、原作を参考にしながら、といった感じでした。
一ノ瀬 ウツロは、タモツたちの敵として現れるんですけど、彼自身が社会に対して思うことがあったり、自分自身のアイデンティティも幼い頃に奪われてしまったような人物です。そして、そのアイデンティティを自分で必死に探している。
力強く生きていくために、仲間を作りつつ、自分が正しいと思う道を突き進んで、社会全体の構図を変えていきたいと思っている。そういう意味では悪者だけど、自分にとっての正義は貫いている、信念は強く持ってる人物だな、と感じました。
■つかみどころがない役かと思うんですが、どのように作っていかれたんですか?
一ノ瀬 自分自身としては、やりすぎなんじゃないかな、という不安もあったんですけど、監督がすごく肯定してくださるんですね。
だから本当にのびのびとやらせていただきました。
間宮さんとのシーンでも本当にいろんなものをくださって。ウツロのように普通にはなかなかいないであろうキャラクターの芝居をしても、受け取ってくださって、それでまたパスを出してくださって。1人でやっていたら、不安になるような場面もあったと思うんですけど、ちゃんと受けて、一緒に生きてくださったおかげで、成立したかな、という気がします。
共演してみて、お互いの印象とは?
■共演のしてみての印象はいかがですか?
間宮 ウツロはキャラクター性が強くて、どこか、二次元的な役だと思うんですよね。という中で一緒に芝居をしていても、完成した作品を見ても、ウツロというキャラクターの突飛な部分と、会話部分の塩梅がすごく上手だなというのは一番感じました。
キャラクターが走ってしまいやすい役だと思うんですけど、その中でウツロのリズムを作りつつ、会話のやり取りの中でリズムを変えていくっていう作業をしているのかなと思っていました。
■コントロールが上手なんですね。
間宮 そうですね。柔軟だなと思いました。監督も「もっとやっちゃっていいよ」みたいなこと言ってたよね。
一ノ瀬 はい(笑)。
間宮 言われたことに対しての反応もすごく早かったと思います。
一ノ瀬 めちゃめちゃ嬉しいですね。目が潤んじゃってるんですけど……。
間宮 そんな、いいことは言ってないよ(笑)。
一ノ瀬 原作を見ると、タモツはビジュアル的な印象もすごく強い役だと思ったので、間宮さんのイメージとかけ離れているのかなと勝手ながら思っていたんです。だけど、このタモツの絶妙なおどおどしてる感じだったり、急に覚悟を決めて走り出したときの強さだったり、そういうギャップを感じました。作品を見たときに、タモツという人物の抱えているものや葛藤、覚悟といったものがヒシヒシと伝わってきて。本当にどんな役でも間違いなく演じられる方なんだな、と撮影させていただく中で感じていました。
ウツロの突拍子もないことにも対応してくださる演技がリアルに感じたので、僕自身ウツロという役で、間宮さんの胸を借りて思いっきり演技することができました。本当に感謝してます。
■意外な面を見つけたり、ギャップはありました?
一ノ瀬 もともと持っているイメージよりさらにかっこよかったです。
役や作品に対する向き合い方もそうですし、人と関わっていく中での距離感も相手のことをちゃんと見てくださっている。でもそれを表に出すこともなくサラッと言ってくださるような、そういうところが余裕があって素敵だなと思いました。僕は本当に常にバタバタしちゃうタイプで、余裕がないので(笑)。見習いたいな、と思いましたね。
玉山鉄二さんとの共演は嬉しかった
■今回、撮影で楽しかったことはありますか?
間宮 玉山鉄二さんと竹原ピストルさんとの3人の関係ですね。
鉄二さんは昔から大好きな俳優さんなんです。ご本人にもお伝えしたんですけど、初めて役者の芝居ってすごい、という発想になったのが「手紙」という映画を観たときだったんです。それまで、見ていても作品として楽しい、ということはあったんですけど、「手紙」を見たときに、作品がおもしろい、ということのひとつ向こう側には俳優の芝居のすばらしさがある。だから作品のおもしろさにつながるんだ、と感じたんです。
鉄二さんが作品で見せていた芝居にグッと掴まれて「俳優ってすごいんだな」と初めて思った体験でした。
ピストルさんは人としてはもちろん、アーティストとしても大好きなので、純粋にその2人と関係性を築いていく役柄は個人的に嬉しかったですね。
■実際に演じてみていかがでしたか。
間宮 すごく居心地がよかったな、と思います。役のバランスと近くて、引っ張ってくれる鉄二さんと、笑顔で和ませてくれるピストルさんという関係性が良かったですね。
■一ノ瀬さんはいかがですか?
一ノ瀬 全てが楽しみではありましたね。
間宮さん演じるタモツと対峙するときは、ウツロが主導権を握っているというようなシーンなんですけど、自分がその場を支配している、という役をあまりやったことがなかったんです。お芝居としてそういうものをやらせてもらえる、かつ間宮さんを翻弄するなんて、みんなやりたくてもできないじゃないですか。
間宮 いやいや、そんなことないよ(笑)。
一ノ瀬 だから、役を借りて(笑)。そういう機会を経験させていただけるのは僕も役者としてまた違う一歩が踏み出せるような作品になるのかな、という意味ですごく楽しみでした。
一緒にいる後藤剛範さんは役の印象はすごく強い人ですが、ちょっとでこぼこコンビみたいなところもあるので、一緒にお芝居をしていくバランスとか、掛け合いも今までにないお芝居ができるのも楽しみでしたね。
言われるがままに殴られていました
■アクションもある作品ですが、現場に入る前に準備されていたことはありましたか?
間宮 僕はあまりなかったです。アクションがあった作品と比べて、今回は基本的には殴られていればよかったので(笑)。
語弊があるかもしれませんが、アクション的にはすごく気がラクです。(笑)
■いつもよりは気楽に(笑)
間宮 もう、全然ですね。言われるがまま、ただただ殴られてました(笑)。
でも視聴者の皆さんに「この人が強い」とか「どれぐらいの衝撃か」を伝えるための、殴られるアクションはちゃんとやってます!
一ノ瀬 めっちゃ痛そうでしたよね(笑)。
僕も人を使う側の立場ではあるんですけど、銃を撃ったりしたのも初めてでした。ウツロも人物的に飄々としているし、別に使い慣れてるわけでもなく、むしろそれをおもちゃみたいに扱うんですけど。アクションというよりはどちらかというと所作的な方にはなってくると思うんですけど、そういったところは監督とお話させてもらいながら、ウツロっぽさを出せるようにしました。
ふたりが最近、心を揺り動かされたことは?
■最近、心を揺り動かされた出来事がありましたら教えてください!
間宮 初めて岐阜にゆっくり行ったんですけど、すごく心が満たされました。自然が豊かで、水も綺麗で緑も美しかったですね。
■心の動き、という点では、演じられているときはやはりコントロールされている部分が多いんでしょうか。
間宮 もちろんある程度コントロールしている枠組みと、そのコントロールを外れるというか……コントロールしているんだけれど、自由に動いてる部分っていうのがありますね。
■今回は決めるところは決める、というところと迷いの揺れ幅が大きい役どころかと思います。
間宮 例えば九条さん(玉山鉄二さん)と対面して2人で喋っているとか、アキヒロ(毎熊克哉さん)と2人で話しているとか、そういうシーンは会話の流れのままに、という部分はありますし、タモツがみんなをハッとさせるような瞬間は流れに身を任せる、というよりは空気を変える瞬間という意識はありましたね。
■一ノ瀬さんは最近、心を揺り動かされた出来事はありますか?
一ノ瀬 いろいろ感動することはあるんですけど、ディズニーランド。
間宮 おーっ!。
一ノ瀬 ファンタジースプリングスっていう新エリアに行ったんですけど、そこにピーターパンの乗り物がありまして。3Dのサングラスをかけるんですけど、それが従来のものよりリアル度が増していて、その技術にまず感動しました。あとは学生のときにピーターパン役をやったことがあって。
間宮 似合いそう!
一ノ瀬 本当ですか?(笑)
間宮 似合いそうだよ、今日も服が緑だし(笑)
一ノ瀬 そうそう、だからちょっとピーターパンに対して親近感があるんですよ(笑)。ちっちゃいころも見てたし、自分も演じたことがあったので、懐かしい感覚がエモかったかなって思いましたね。
■ありがとうございました!
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間宮祥太朗
1993.06.11生まれ、神奈川県出身
2008年日本テレビ『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』で俳優デビュー。2019年映画『殺さない彼と死なない彼女』でダブル主演を務めた。2020年NHK『麒麟がくる』にて大河ドラマ初出演。2021年、2023年実写版映画『東京リベンジャーズ』シリーズに出演、2022年フジテレビ『ナンバMG5』でプライム帯連続ドラマ初主演。
[Instagram] @shotaro_mamiya
一ノ瀬颯
1997年4月8日生まれ、東京都出身
2019年3月〜放送の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にて、主役のコウ / リュウソウレッド役で俳優デビューする。2020年NHK「麒麟がくる」で大河ドラマ初出演を果たし、2024年はドラマ「Believe-君にかける橋-」「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」映画「十一人の賊軍」と立て続けに出演。
[Instagram] @hayate_ichinose_official
[X] @hayate_0408
<ストーリー>
大学生の久保田タモツ(間宮祥太朗)には、奨学金510万円の借金があり、社会人になると始まる返済は42歳まで続く計算だった。これに危機感を抱いた彼は、卒業までに完済すべくバイト漬けの日々を送っていた。そんなある日、タモツは仮想通貨の詐欺に引っかかり、新たに消費者金融から200万円の借金を負ってしまう。絶望的な状況下、彼を救ったのは池袋の道具屋・九条(玉山鉄二)と偽装師・村田(竹原ピストル)だった。九条は、消費者金融の裏にいる神保会の許しを得て、詐欺グループから200万円を取り戻してくれたのだ。だが、仕返しで襲ってきた詐欺グループを返り討ちにしたことで、九条は逮捕されてしまう。九条には難病を患う娘がおり、その治療費を稼ぐために道具屋をしていたと知ったタモツは、彼が釈放されるまで自分が道具屋をすることを決意。拘置所の九条に教えを受けながら、池袋の裏社会に足を踏み入れていく。
―INFORMATION―
【連続ドラマW-30「ハスリンボーイ」】
放送:WOWOWにて毎週(金)午後11時より放送中
WOWOWオンデマンドでは全8話一挙配信中
出演:間宮祥太朗、毎熊克哉、横田真悠、竹原ピストル、駿河太郎、遠藤雄弥、武田航平、山口祥行、後藤剛範、一ノ瀬颯、玉山鉄二
原作:草下シンヤ・本田優貴「ハスリンボーイ」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
監督:鈴木浩介
脚本:小寺和久、掛須夏美
音楽:堤 裕介
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:廣瀬眞子、笠置高弘、河相沙羅
製作:WOWOW、トライストーン・エンタテイメント
[HP] https://www.wowow.co.jp/drama/original/hustlinboy/
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[YouTube URL]https://youtu.be/5EASggC1HG8
©草下シンヤ・本田優貴/小学館 ©2024 WOWOW INC.
Photo:Tamami Yanase、Text:ふくだりょうこ