【千賀健永(Kis-My-Ft2)インタビュー】まさかのきっかけでオファーが!?「まさに僕にぴったりな役だなって」<ドラマ「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」>



“復讐”ד転生”という予測不可能なドラマが誕生……それが「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」。原作はLINEマンガでリリースされるや否や、新着カテゴリ(総合)第1位(2024年8月2日時点)を獲得するなど話題沸騰のpeep発の大人気マンガ!

そんな本作で夫と義両親に虐げられていたサレ妻・千里に小島藤子を、夫・悠太に千賀健永(Kis-My-Ft2)を迎え、2024年9月5日(木)よりMBSドラマ特区枠で放送されます。夫・悠太の愛人である瑠奈(香音)に転生したサレ妻・千里は愛人のカラダで夫を破滅に導いていく爽快な「転生×復讐劇」です。

今回、某番組での「おまうる」発言がきっかけとなった出演が決まったKis-My-Ft2の千賀健永さんがEmo!miuに初登場!今回のオファーに対する思い、現場での役への向き合い方などについてお聞きしました。



役は「僕にドンピシャだな、と思いました」



■オファーがあったときの率直なお気持ちをお聞かせください。

千賀健永 まさに僕にぴったりだなって(笑)。
いや、某テレビ局でやっていた、ある子どもに向けた僕の卑劣な言葉がすごく印象的で、監督さんが「あ、この人だ!」ということで僕にこの役をくださったので、ドンピシャだなと思いました。
でも、こういうふうに仕事に繋がるんだなって。ただ、もう4、5年経つので、お仕事に繋がるのが遅すぎないかなとは思いましたけど(笑)。

■台本を読まれたときの印象はいかがでしたか。

千賀 めっちゃおもしろかったです。こういう言い方をしていいのか分からないんですけど、これがNetflixにあったら絶対観ちゃうな、というぐらい脚本がおもしろいんです。海外でもやってほしいですね。

■ラストにかけては「ここまでやるんだ!」とも思います。

千賀 すごく壮大なんですよ。日本でここまで描くドラマってあんまりないなと思っていて。どちらかというと韓国ドラマに近いというか。転生ものと不倫ものをここまでいい塩梅に混ぜて描いている作品ってないな、と思いますし、これは大ヒットするんじゃないかなって。映画化……するんじゃないかな。『キングダム』を越えるんじゃないかな、と思っています!(笑)

■そんな中で、千賀さんが演じられるのはどういった役どころでしょうか。

千賀 マヤマフーズという会社の御曹司で、お金持ちの息子ですね。それが故と言いますか、すごくいい環境で育ってきた中で千里と結婚して、千里に隠れて瑠奈という愛人を作っているという最低な夫を演じています。

■実際に演じてみて、いかがですか?

千賀 悠太はサイコパスのようなイメージなんですけど、サイコパスに寄り過ぎると……。
このドラマは復讐劇なので、悠太に対しての憎しみを視聴者の方に持っていただけないと、楽しめないな、と思っていて。僕が完全なサイコパスになってしまうと、憎しみを持ちづらいですよね。ある程度は人間味だったり、どうしてそんな裏切り行為をしてしまうのか、という気持ちの流れをしっかりと描かなければいけません。そういう部分は意識しないといけないということも、監督さんと話し合いながら1日1日大切に演じさせていただきました。

■演じる上では、どのようなところに気をつけていらっしゃるんでしょう?

千賀 難しいのは、完全なヒールとしても演じられないんですよ。というのも、やっぱり瑠奈のことが大好きだという純粋な気持ちを表現しないといけない。それは悠太が持つ正義なんですよね。だから、そこは大事にしなきゃいけないのかな、と思いながら演じています。

■クセが強いキャラクターですけど、振り切れ具合というのはどういったイメージでやられたんですか?

千賀 これがわりと難しかったですね。なんか振り切りすぎて、それが当たり前になってしまう現象があるらしいんですよ。僕は知らなかったんですけど。まさにそれになっていました。ちょっと今はやりすぎているから、塩梅を気にして、だとか、監督に言ってもらいながら演じていたんですけど、言われると気にしてしまったりもするし、自分の中で日々調整していましたね。

■感情面で、難しいな、というのはどういった部分ですか?

千賀 悠太という役自体が、本当に他人の気持ちに共感できない人間なので、自分の気持ちの赴くままに生きているんですよね。瑠奈に対して上から言うときもあれば、すごくへりくだるときもあるし、その切り替えの瞬間が、「なぜ切り替わったのか」というところはちゃんと描かなきゃいけない。そういうところが難しいですね。しかも強弱があるので。へりくだっているときの演技はすごくへりくだってるし、上からやるときもものすごく上からだし。そこがまた憎たらしいので、復讐したときにスカッとする気持ちになってもらえたらいいなっていう部分でもあります。

今回の役にキスマイメンバーの反応は?



■役に入られる前に何か特別な準備はいつもされているんですか?ルーティーンというか。

千賀 いや、ないですね。僕もそんなに演技のお仕事をしてきた人間ではないので、逆に今回のお仕事の中で、またいろんなこと吸収をしているようなイメージです。

■今回の役は難しい点が多いかな、と感じたんですが、役を自分に入れるのも難しかったんでしょうか。

千賀 役を自分に入れる、という感覚はあんまりないですね。だけど、この悠太っていう役は欲望に忠実なので、「こんな人いないよね」と言いつつも、意外と人間の欲望を肥大化させたようなところがあると思うんですよ。だから、絶対に観ている人も「こういう人、最低」と思うということは少し共感できてるから、最低って思っていると思うんですよね。
だから、やっぱり分からなくはない。ただそれをどういう気持ちでやるか、というところが監督さんとの話だし、ちゃんと気持ちを繋げないといけないなと思ってますね。

■今回の撮影で「いま、挑戦しているな」と感じる部分はありますか?

千賀 やりすぎないことですね。ちょうどいい卑劣さというか、自分が想像しているよりも、やりすぎない方がいいんだなって、現場に行って思いました。やらなさすぎると復讐したいという気持ちが弱くなってしまいますし。ただ、時間がない中でそのバランスを取らなきゃいけないし、それはすごく迷った部分でもあります。

■今回、出演が決まって周りの反響はありましたか?

千賀 メンバーからは楽しみっていう言葉をいただきましたね。宮っちとかニカとかから。

■作品も含めて、千賀さんが演じる役含めて楽しみ?

千賀 そもそも「おまうる」で決まったドラマっていうところに引っかかってました(笑)。
あと、なんか横尾さんは毎回、睡眠のことを気にしてきます。寝れてるかって。毎回メンバーに睡眠のことを聞いてくるんですよね。

■情報解禁時のコメントでは「プレッシャーしかありません」とおっしゃっていましたが、現場に入ってどんなふうに変化しましたか。

千賀 プレッシャーを感じながらやっていましたね。
日々、「このシーンをどう乗り越えようか」と考えながらやっています。でも僕が想像していたシーンと、監督がこうしたい、というシーンが現場でドライでやったときに違うじゃないですか。そのすり合わせでちゃんと自分が落とし込めるように相談しなきゃなと思っていました。落とし込めないでやっちゃうと、訳が分からない顔で演技してしまうんですよね。どう演じたらいいのか、どういう気持ちでやればいいのか、言えないときがあって。
悠太という人間は、常人じゃ理解できないような感情がすごく多いので、その点はしっかりと理解してセリフを言わないと、どういう気持ちで言ってるのか分からなくなってしまうところもあります。

■プレッシャーとの付き合い方、というのはお仕事をされている中で養われているんですか。

千賀 背伸びはできないので、今の自分ができることを一生懸命やろうみたいな気持ちではありますね。だから、プレッシャーというよりは、今からやるシーンの気持ちを理解できているかどうかということを、ちゃんと解釈できているかな、というところですかね。

現場は良い雰囲気!



■共演者の方とは仲良くなられましたか?

千賀 みんな仲良くなっていますね。僕、FANTASTICSのメンバーとは縁があるな、と思って。前回は八木勇征くんと共演して、今回は佐藤大樹くんと。(中島)颯太くんとはもともと友だちだったので。
香音さんとは、同じシーンも多かったので、本当にくだらない話もできるぐらいの距離感ではあります。

■会う前と印象が変わった部分はありますか?

千賀 すごく気さくな感じですね。でも、いい意味で気取っていない人だから、そのまま、という感じですね。すごく明るい方なんですよ。ただいるだけでテンションが高いですし、現場が明るくなります。

新たな「おまうる」が誕生!?



■最初のモラハラシーンだとかは監督と相談したり、印象に残っている言葉はありますか。

千賀 僕の「おまうる」……「お前さ、うるさいんだよ」というセリフが作中に入っているんですよ。それは僕のオリジナルでいくのか、どうするのかという話し合いをしまして。そうしたら監督に「オリジナルを見せてもらえますか」と言われたので、役者さんも目の前にいる状態で、カメラに向かってやりました。最初は白目むいて、「お前うるさいんだよ」って。でも、やり終えたら「変えましょう」と言われまして。

■ダメだったんですね。

千賀 ダメでした。それだとコントになりすぎちゃうので、と。恥ずかしい思いをしましたね(笑)。
でも、ドラマに寄せた、愛人転生バージョンの監督のニュアンスも入った。また新たな「おまうる」が誕生しました。

■ちなみに最初に愛人に見せる顔だったり、口説くシーンは優しくてギャップがあると思いますがどちらが演じやすい、だとかはあったんですか?

千賀 どっちがどっちではないですけど、やって楽しいのは、なかなか機会のないヒール役ですね。
口説くシーンはかなりキザなシチュエーションなんで、こっちが恥ずかしいところはありましたね。ちょっと現実離れしていますし。

■今回の作品を客観的に見て心を揺り動かされた部分についてお聞きしたいです。

千賀 千里が復讐を決める瞬間が僕はいいなって思います。
やっぱりこいつにしっかり復讐してやろう、と思う瞬間があるんですよね。

■最近ご自身が心を動かされた瞬間ってありますか。

千賀 それこそ「キングダム」!めっちゃおもしろかったです。

■ずっとシリーズで観られていたんですか?

千賀 漫画で読んでいてめちゃくちゃ好きで。映画は観たんですけど、本当におもしろくてめちゃくちゃ夢中になっちゃいました。

■どういった部分が特に好き、とかはありますか?

千賀 もともと漫画のファンだった、というのもあるんですけど、やっぱり演技かな。マンガに忠実に再現されてるし、すごく壮大なところですかね。

■最後に!もし転生するとしたら、何に、誰に転生したいですか?

千賀 転生!いいですね(笑)。
何に、誰に転生したい……玉森裕太にしておこうかな(笑)

■ありがとうございました!

―PROFILE―
千賀健永(せんが けんと)
1991年3月23日生まれ。愛知県出身 AB型
Kis-My-Ft2およびその派生グループである舞祭組のメンバー。2011年8月10日、Kis-My-Ft2として、「Everybody Go」でCDデビュー。2013年12月13日、キスマイBUSAIKU!? という番組内で中居正広のプロデュースにより二階堂高嗣、宮田俊哉、横尾渉と舞祭組を結成。2014年1月18日公開の角川映画『バイロケーション』で映画に初出演し、御手洗巧役で一人二役を演じた。2023年5月19日から初の個展『FiNGAiSM』を開催し、110点以上におよぶ作品を展示。同年12月1日からは台湾・台北市の華山1914文化創意産業園区西一館で個展「FiNGAiSM in 台北」を開催し、7か月で世界進出を果たした。

[Instagram] @kentosenga_0323


―Information―
【ドラマ特区「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」】
放送開始日:2024年9月5日(木)初回放送スタート
出演:香音、千賀健永、小島藤子、高田里穂、櫻井淳子、飯田基祐、佐藤大樹(FANTASTICS)
監督:戶田彬弘 吉川鮎太 ⻑谷川卓也
原作:池田聖子/漫画:久嘉めいら『愛人転生 ­サレ妻は死んだ後に復讐する­』(taskey株式会社)
脚本:大歳倫弘(ヨーロッパ企画)、モラル 髙橋幹子
制作プロダクション:ホリプロ
製作:「愛人転生」製作委員会・MBS

<放送概要>
MBS/2024年9月5日(木)より毎週木曜 24:59〜
テレビ神奈川/2024年9月5日(木)より毎週木曜 23:30〜
チバテレビ/2024年9月6日(金)より毎週金曜 23:00〜
テレビ埼玉/2024年9月11日(水)より毎週水曜 24:00〜
とちぎテレビ/2024年9月12日(木)より毎週木曜 22:30〜
群馬テレビ/2024年9月12日(木)より毎週木曜 23:30〜

<配信>
FODで全話見放題独占配信
TVer、MBS 動画イズムで無料見逃し配信(1週間)

<ストーリー>
母親を小さい頃に亡くし、父と二人で平凡だけど幸せに育った千里(小島藤子)。
大学時代に出会ったマヤマフーズの御曹司・真山悠太(千賀健永)と大学卒業後すぐに結婚。
専業主婦の千里は結婚して8年―夫と義両親に“家政婦”のように扱われ、罵詈雑言を浴びせられるという、幸せとは程遠い日々を送っていた。それでも、夫のたまに見せる優しさに、わずかな望みを持ちながら、健気に耐えてきた。
そして、迎えた30歳の誕生日。仕事に出かけたはずの夫・悠太が若い女性・三井瑠奈(香音)と仲睦まじく歩いているのを目撃してしまう。千里は、信じていた夫の裏切りを知り、それまでの不条理な態度を許せないと怒りが爆発。
瑠奈と揉み合いになり、勢いで二人は車に轢かれてしまい―。
病室で目を覚ますと「瑠奈が、生きてて良かった…」と愛人の名前を呼ぶ夫。
なんと、悠太の愛人・瑠奈に“転生”してしまっていたのだ…。その上、「死んだのが千里で良かった」とまで言う始末。
“あなたが愛するこのカラダで人生めちゃくちゃにしてあげる”。
千里は新しい命を全て懸け、悠太への復讐を誓う――。

[HP] https://www.mbs.jp/aijintensei/
[X] @dramatokku_mbs

公式ハッシュタグ:#愛人転生 #ドラマ特区

©「愛人転生」製作委員会・MBS


Text:Fukuda Ryoko
ヘアメイク:丹澤由梨子
スタイリスト:柴田 圭(tsujimanagement)

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