フジテレビが人気BLコミックを注目の若手俳優で実写ドラマ化、月曜の深夜枠に8月から2カ月連続で放送、FODで独占配信する。2024年8月5日(月)から放送・配信の第1弾【コスメティック・プレイラバー】で主演を務める奥野壮、豊田裕大、9月2日(月)から放送・配信する2弾【ハッピー・オブ・ジ・エンド】の主演、沢村玲、別府由来の2組が登壇する制作発表会が8月5日(月)、都内某所で行われた。今をときめくイケメン俳優4人が語る、パリ五輪よりも熱いBLの魅力が披露された。



「コスメティック・プレイラバー」は、きらめくようなタッチで描かれた甘い恋におちる王道ストーリーで、シリーズ累計100万部を超え、「電子コミック大賞2021 BL部門賞」も受賞した、楢島さちの人気BL漫画が原作。超真面目でピュアな先輩・間宮棗を’18年に「仮面ライダージオウ」で平成最後のライダーに抜擢された他、フジテレビで放送中の「ビリオン×スクール」などのドラマに出演する注目の人気若手俳優・奥野壮。生意気でクールな後輩・佐橋斗真を、MEN’S NON-NOの専属モデルとして活躍する一方、映画「銀河鉄道の父」や舞台「ハムレット」などに出演して人気急上昇中の豊田裕大が務め、W美容王子が“溺愛沼”に落ちていく様子を、甘くドキドキな展開で描いていく。

美容部員の役ということでメイクをするシーンも多く、「プロのメイクアップアーティストさんから、研修を受けさせていただきました。自宅でお兄ちゃんの顔で練習した」と奧野。豊田によれば「奧野くんはいつも冷静なのに、メイクするシーンは、見たことがないくらい緊張していました」とのこと。一方モデルとしてメイクされることも多い豊田は、「実際に筆を持って他人の顔に触れることは、とても緊張しました。いつもは何気なく受けているメイクがこんなに大変だと知って。これからメイクされるときは、寝ずにメイクしやすくなるように心がけたいと思った」と、新たに発見したポイントが多くあったことをコメント。

また間宮というキャラクターについて奧野は、「生真面目で仕事熱心。だけど不器用な部分もあって、すごくかわいらしい」と紹介。そんな間宮と奧野の共通点について、豊田からは「かわいさがあるのが共通。奧野くんは普段はクールだけど、ご飯を食べていて目がキュルってなる時がある」とうれしそうに明かす。豊田は佐橋というキャラクターについて、「元モデルで、何でもそつなくこなして、生意気なキャラクター」と説明。自分との共通点を聞かれると、「好きになるとまっすぐなところ、人に対して不器用なところは僕も同じ」。奧野からも「裕大くんは、ミステリアスなムードをまとっているのが棗と同じ」と似ている部分を指摘した。

「コスメティック・プレイラバー」はメンズ美容部員のお話ということで、顔を近づけて肌に触れるシーンも多く、ドキドキ＆ドギマギ必至。どんな甘いキュンキュン台詞が登場するのかに期待が高まる。この発表会では劇中に登場する印象に残った台詞を再現。奧野は「ここに棗の気持ちが詰まってる」ということで、『お前が本気になれることって、何なんだよ！』という台詞を感情たっぷりに実演。豊田は、「台本を読んだとき、人生で言ったことのない台詞だったので印象に残ってる」として、『これから、覚悟してくださいね』という台詞を実現して記者を沸かせた。



続いて、9月2日(月)から放送・配信される第2弾「ハッピー・オブ・ジ・エンド」に出演する、沢村玲と別府由来が登壇。圧倒的な画力とリアルな人物描写などで人気のBL作家・おげれつたなかが描く、累計発行部数31万部、「BLアワード 2022 ディープ部門」で第1位に輝く、「ハッピー・オブ・ジ・エンド」のドラマ化と魅力について語った。

家族に見放されて全てを失ったどん底男の柏木千紘は行きつけのバーで、壮絶な生い立ちからトラウマを抱えるミステリアスな美青年・ケイトと出会う。成り行きから同棲生活を始めた2人は、穏やかな日常を手に入れたのもつかの間、執着・嫉妬・罪悪感・・・様々な闇が彼らを襲う。

ケイトを演じるのは、人気ダンス＆ボーカルユニット“ONE N’ ONLY”のメンバーで、BLドラマ「彼のいる生活」に出演するなど俳優としても活動する沢村玲。柏木千紘役には、特撮ヒーロー「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で一躍脚光を浴び、ドラマ「夫婦の秘密」に出演するなどで注目の別府由来。注目の2人が演じる愛に飢えた男たちが、切なくも美しい愛で心を満たしていく物語だ。

壮絶な過去を持つケイトついて、「人には言えないひどい仕打ちを受けた過去があり、千紘と出会うことで心を開いて人としての感情を取り戻していく。凹凸のある役です」と沢村。さらに「僕は日頃からかなりおしゃべりなのですが、ケイトは感情を表に出せないので役作りが大変だった。同じ笑顔でもそれがどういう笑顔に見えるか、細かいところを監督と詰めていった」とコメント。千紘を演じる別府は、「男性を好きなことで家族から勘当され、恋人に捨てられ、どん底状態から始まる。家も仕事もないので、お金持ちの男のところでヒモ生活を送る。そこでケイトと出会い物語が進んでいく」と説明する。役作りに関しては「原作があったので、それを元に監督と会話しながら、ケイトを第一に愛することを忘れず演じました」と明かした。

ドラマのタイトル「ハッピー・オブ・ジ・エンド」は、どん底からハッピーを掴もうとする2人が表現されていて、司会者から「落ち込んだときの対処方法や気分転換方法」を聞かれる場面も。別府は「サウナに入っていれば嫌なことも忘れる」と、サウナをおすすめ。沢村は「趣味が多すぎて、趣味をやっていたら勝手に嫌なことを忘れられます」とし、「今日は帰って、汁なし担々麺を作ります」と会場の笑いを誘う。

印象に残る台詞を再現するコーナーは、「コスメティック・プレイラバー」とは趣向を変え、実際にそのシーンを小道具を使用して2人が再現。

ケイト「千紘、手出して」
千紘「え?」
ケイトがネックレスを手の平に乗せながら、「プレゼントだよ」
千紘は「ダッセぇ」と言いながら首にかける
ケイト「お似合いじゃん」と、そっと微笑む。

「ケイトは千紘にうしろめたさがあって、でも伝え方がわからない」と沢村。ケイトの心の機微が表れたシーンとのこと。また「このペンダントが、ケイトに惚れるキーポイントになる」と別府。物語が展開する上での重要シーンを目の前で実演してみせた。

そして最後にはイケメン俳優4人が改めて登壇し、意気込みや出演に対する周囲の反響を話した。奧野は「やっと結ばれる役が来たねって(笑)」。豊田は、「今流行ってるBLに出られるのは“うらやましい”“いいな”って言われます。電車や駅の広告の写真を“見たよ”って送られてきたり」。沢村は“ONE N’ ONLY”のメンバーから「僕とはギャップのある役なので“大丈夫ですか？”って(笑)」。そして別府は、情報解禁の関係で金髪だったことを明かせなかったそう。「今日やっと情報が解禁されて、“訳じゃなかった”と、金髪になった理由を言えて良かったです」と、いずれも周囲の好反応に喜ぶ4人。



また、最後には熱く盛り上がっているパリ五輪にも話がおよび、「どんなスポーツが好きか」を聞かれ、ポーズで答えた4人。スポーツテイストを取り入れたファッションセンスにも注目した豊田は、シュートのポーズ。「学生時代はバスケしかやっていなかった。高校時代、全国大会に出たことが思い出」。



沢村は“砲丸投げ”という意外な答えに会場に笑いが！陸上競技をよく観るそうで、「ライアン・クラウザー選手がパリ五輪で三連覇した瞬間に感動して」選んだそう。



別府は卓球のスマッシュポーズで、「小学生のとき児童館の館長に負けたのが悔しくて卓球を練習した。でも結局モテたくてサッカー部入ったけど」と笑いながら、クリスマスプレゼントが“卓球のラケット”だったことなど明かした。



そして最後に奧野はゴルフのポーズを繰り出す。「今どハマり中！」とのことだが、司会者からスコアを聞かれると「聞かないでください！」と返して笑いを取った。

最後にそれぞれがドラマのオススメポイントをコメント。「コスメティック・プレイラバー」の奧野は、「略して“コスラバ”、お仕事ドラマとしても楽しめます！」。豊田は「キュンキュンできて、テンポも良くて見やすいので是非！」とコメント。続いて「ハッピー・オブ・ジ・エンド」の沢村は「壮絶なくらい過去を抱えた2人。だからこそきれいな部分がよりきれいに見える。このストーリーを楽しんでほしい」。別府は「原作漫画を読み大好きな作品になって、実写化の話を受け“この役は誰にも譲りたくない”と思った。出会えて良かったと思える作品。究極の愛を楽しんでください」とアピールした。

フォトセッションでは原作コミックさながら、バックハグを繰り出すなどでカメラマンや記者陣を沸かせた4人。彼らが繰り広げる2つの恋模様は、今熱く盛り上がっているパリ五輪よりもさらに熱く話題となりそうだ。