今、Emo!miuが注目している俳優やアーティストを紹介する企画＜イットボーイ＞。今回は、ミステリアスな雰囲気漂う高身長イケメンかつ、個性的な役も見事に演じ抜く演技力の持ち主、俳優の栁俊太郎さんのインタビューをお届け。

大ヒット上映中の映画『ゴールデンカムイ』にも出演。漫画原作の映画化で、個性豊かなキャラクターがたくさんいるなか、双子の兵士を一人二役で演じ、強烈なインパクトを残した。現在放送中のドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法　Season2」ではモラハラ、DVで嫁からの復讐を受ける夫を演じ、そのクズっぷりがSNSでも話題に。

そんな栁さんが出演する最新作・映画『ゴールデンカムイ』のお話＆イットボーイ恒例のパーソナルな質問にもたっぷり答えていただきました！クールな見た目とは裏腹にとってもチャーミングな素顔も。Emo!注目の俳優・栁さんの魅力に迫ります！

イカれているんだけど、すごく愛らしいキャラクター

■「ゴールデンカムイ」という人気作品の実写化で二階堂というキャラクターを演じましたが、いかがでしたか？

栁俊太郎　漫画原作の役を演じるのは過去にもあったので、とくに漫画原作だからというプレッシャーを感じずに演じられました。「ゴールデンカムイ」は元々、好きな漫画だったので、そういう意味では、自分が好きだからこそ、ハードルは高く感じましたね。でもすごいやりがいを感じられた作品でした。

■栁さんが好きなキャラクターは誰ですか？

栁　「ゴールデンカムイ」ってすべてのキャラクターが濃くて、みんな気になるんですよね。みんな気になるっちゃ気になるし、印象にも残っています。ほかの漫画では見たことないようなキャラクターばかりで、その中でも僕が演じた二階堂はそんなに登場するわけではないんですが、出てくればそれだけでインパクトを残すキャラクターでした。イカれているんだけど、すごく愛らしく感じるキャラクターだったので、そういう意味でやっぱり二階堂ですかね。あと鶴見中尉（映画では玉木宏が演じた）も、気持ち悪さのなかにかっこよさもあって好きです。

「ゴールデンカムイ」はかっこいいだけじゃないし、面白いだけでもない。

■今作の見どころは？

栁　「ゴールデンカムイ」はかっこいいだけじゃないし、面白いだけでもない、いろんな要素が詰まっていると思うんですよね。コメディ要素があったりして、本当にいろいろ詰まっているんです。キャラクター一人一人にいろんな面があって、それだけでも面白いんです。そこが魅力的な作品だと思います。

■今回は双子の兵士・二階堂浩平と洋平を一人二役で演じたわけですが、いかがでしたか？

栁　撮影中はどっちだ？　どっちをやっているんだろうか？というのがありましたね。僕も、スタッフさんも。

■双子の演じ分けなどはしていたのでしょうか？

栁　あえて演じ分けをしないほうが気持ち悪いかな？と監督と話していましたね。同じような人物がふたりいるほうがキャラクターの気持ち悪さも際立つし、二階堂たちの特徴でもあるかなと。そこは原作を生かすように心がけました。

■ほかに役作りなどはしましたか？

栁　アクションがすごく多かったので、アクションの練習とあとは軍事練習ですね。この時代の陸軍の動きって、ほかとまた違くて、それぞれの時代にあった動きがあるので、それはみんなで練習しましたね。

動物好きな一面も。「休憩中に触れ合ったりして、癒されていました」

■現場で印象に残っているエピソードがあったら教えてください。

栁　乗馬シーンがあったんですけど、馬がめちゃくちゃかわいくて。僕、動物が好きなんですよ。馬に乗るのも楽しかったですし、休憩中に触れ合ったりして、癒されていました。

■乗馬はすんなりとできましたか？

栁　上達が早いと言っていただきました。

■運動神経がいいってことですね！

栁　どうなんでしょう（笑）。そんなに悪い方ではないと思います。乗馬って、普通のスポーツとは違って馬とのコミュニケーションも必要じゃないですか。馬は喋るわけじゃないけど、ちょっとした人間の気持ちも理解しているんですよ。普通のスポーツとは違うものを感じましたね。

もし、金塊を見つけたら？

■「ゴールデンカムイ」は金塊を探すお話ですが、もし栁さんが金塊を見つけたらどうしますか？

栁　ゴールデンカムイぐらいのすごい額だったら、配ります、友達とか家族とかまわりの人に。あと、寄付するかな。犬の保護施設とか。

■ご自身より、まわりに使うタイプなんですね！

栁　あ、もちろん自分の分はキープしたうえで（笑）。

■（笑）。それはそうですよね！大金が手に入ったら何に使います？

栁　生活費ですね（笑）。

■生活費!!　突然、リアリティのあることを（笑）。

栁　あと、リゾートに旅行に行くくらいはしたいです。

家族が応募し、芸能界へ

■いろんな姿の栁さんを見られることを楽しみにしています！ここからはパーソナルなことをお伺いしていきますね。まずは芸能界入りのきっかけを教えてください。

栁　メンズノンノの専属モデルから、芸能界入りをしました。でもたまたま最初がモデルだっただけで。元々、映像を撮りたいと思っていたんですよ。高校卒業後の進路を考えたときに、映画の専門学校とか裏方で作る方をちょっと考えていて。親に相談したら、反対されたんです。その頃、姉と母親がメンズノンノの読者だったんですよね。高校時代はバレーボールをやっていたんですけど、ちょうどその頃に骨折をしてしまって、大事な大会に出られなかったんですよ。それで結構落ちこんでいたんです。高校３年間、練習してきたのに、骨折をしてしまって。しかも骨折の理由が“疲労骨折”。練習のしすぎでした。



■一番、悔しい思いをしそうですね。

栁　そうなんです。だから、そんな僕に新しいものを見せるためにと、母親と姉がメンズノンノに僕を応募したんです。でも当時のメンズノンノってハーフモデルが多かったんですよ。書類を通って田舎から東京に出て、審査会場に行ってはみたものの、「これは絶対に無理だよ…」みたいな感じで帰ってきましたね。でもそのオーディションで合格して専属モデルになったのが芸能界入りのきっかけです。

■高校生時代は映画製作の裏方に興味を持っていたということですが、いつぐらいから映画や俳優ということに興味を持ち始めましたか？

栁　中学生の頃、レンタルビデオ屋が近所にできて、暇なときはビデオ屋に行っていろんな作品を借りてきては観ていたんです。日本のものから海外のものまで、ジャンル問わずにたくさん観ていました。それで映画が好きになって、映画製作に興味を持ったんです。でも、映画製作って監督、カメラマン、俳優、この3者くらいで成り立っていると思っていたんです、当時。3つの中から、自分がやるなら監督かな？と思っていたんです。でも専属モデルになり、表にでることになったので俳優でもいいかな？と思い始めました。当時、浅野忠信さんが好きで映画とか観て「かっこいいな」と思っていたら、たまたまお会いすることができたんです。なので、そのときに「俳優をやりたいです！」と伝えると「じゃあ、やりなよ」と浅野さんのところで俳優もやらせていただくことになった感じですね。

幼少期の夢

■では俳優は小さなころからの夢という感じではなかったんですね。

栁　そうですね、小さなころの夢はころころ変わっていました。幼稚園の卒園文集ってあるじゃないですか。あれに「将来の夢：ガソリンスタンドのお兄ちゃん」って書いてました（笑）。あんまり覚えていないんですけど、ガソリンスタンドのお兄ちゃんに憧れていたみたいです。小学校に入ると、サッカーを始めていたのでサッカー選手でしたね。中学の頃は僕がふらふらしていて、夢とかなかったような気がします。高校にはサッカーをやるつもりで行きましたね。

■なぜ突然、サッカー部だったんですか？

栁　どうせ部活をやるなら、全国大会に行けないと！と思っていたんです（笑）。全国大会に出られそうな部活だったらなんでもいいと思っていました。でもサッカー部は全国大会に行けそうにないな…と思っていたんですけど、通った高校のバレー部が強かったんですよね。たまたま担任がバレー部の顧問をしていました。入学した当初、髪を明るくしていたので先生に呼ばれたことがありました。説教をされているときに、「お前、身長あるんだからバレーをやれ。うちで鍛えてやるから」と言われ、バレー部に入って、高校時代はバレー部を頑張っていました。そのバレー部で全国大会に行けるか行けないかの試合のとき、疲労骨折をしてしまうんです。

実はめちゃくちゃ緊張しいです（笑）。

■そこで先程のメンズノンノのお話につながるんですね！　ではご自身の性格について教えてください。

栁　なるべく波がない人生を、というタイプです。怒りたくもないし、毎日楽しい！というのも疲れそうだし（笑）。のんびり暮らしていたいタイプです、本当は。

■でもそういう性格の方だと表にでるという選択をしなそうですよね。

栁　そうですよね。でも目立つところにいることは好きなんですよ。だから部活も全国大会に行けるかどうかで選んでいますし。幼稚園のころも。絶対に主役がいい!!みたいな子でした。お遊戯会で桃太郎の主役をやったんですけど、いざ本番になったら「出たくない」と泣いて、女の子に手を引っ張られながら舞台に（笑）。目立つところにはいたいんですけど、緊張しいでいざ本番になると「嫌ー！」と。

■今も緊張しいですか？

栁　そうですね、緊張しいですね。今もめちゃくちゃ緊張しています（笑）。




■リラックスして話してください（笑）。自分のなかで緊張の解消法とかありますか？

栁　ないんですよ、一度緊張したら抑えられないんで。緊張すると、顔まっかになるんですよね。すごいダサいですよね（笑）。

■今もですけど、緊張するタイプには見えないですよね。

栁　学生時代の授業中、先生に当てられたときに顔がまっかになっちゃって、それがすごく恥ずかしくて。でもそういう自分が嫌で、ポーカーフェイスでいるということを覚えました（笑）。だから今も「緊張しているようには見えないね」ってすごく言われるんですけど、実はめちゃくちゃ緊張しいです（笑）。

■注目されて恥ずかしくて緊張してしまうけど、目立つところにはいたいって不思議ですね。

栁　注目はされたいけど、緊張しいです。あ、でも今はプライベートの自分と仕事の自分とを分けて考えているかもしれないですね。

■俳優のスイッチがあるんですね！

栁　現場に行ったら、自然とスイッチが入るみたいです。僕は、モデルから入りましたし、ミステリアスとかそういう印象を持たれがちで、さらに作品では狂気的な役も多くて、何を話したらいいのか分からないと現場で言われたりしています。「あ、挨拶とかしてくれるんだ」と言われます（笑）。

誉め言葉は「やばい」

■言われてうれしい褒め言葉ってなんですか？

栁　中学生の頃から「変わっているね」と言われるのがうれしかったですね。「あの人、変わっているよね」と、そう言われたくて生きてきたのかもしれないです。人と同じことをするのとかも好きじゃないですね。流行っているものには絶対に手を出さないタイプです。

■俳優として言われてうれしい褒め言葉はなんですか？

栁　「やばい」ですね。かっこいいでも、怖かったでもなく。「やばい」って総合的にいろんな意味を含めている気がするので。

スポーツに心揺さぶられる「すべての瞬間がエモいです。」

■本サイト名のEmo! miuにかけて、最近心が揺さぶられたものや瞬間を教えてください。

栁　僕、結構エモさを感じるタイプだと思います。小さなことにも…あ！　いや、これを話したらロマンチックな人とか思われるからやめよう（笑）。

■え！　ぜひ聞かせてください（笑）。

栁　普通にスポーツとか観るときにエモさを感じるんですよね。選手が入場から退場するまで、すべての瞬間がエモいです。

■それはご自身のスポーツ経験も影響しているんですかね？

栁　それもあると思うんですけど。サッカーを観ていても、いろいろ考えちゃいます。試合の面白さはもちろんなんですけど。格闘技も野球も観ます。お正月にやっていたじゃないですか。高校サッカーとか駅伝、ラグビー、バレーボールとかも観ますね。高校の部活、それこそエモいっすよね。

ぐーたらした役もやってみたい。

■2024年はどんな年にしたいですか？

栁　健康第一です。病気や怪我をせずに、好きな仕事ができたらいいですね。

■まず健康がでてきたっていくことは風邪をひきやすいとか？

栁　僕、全然風邪引かないんですよ。でも年齢を重ねてきているし、気が緩むと怪我とかしそうなんで、気を引き締める意味でも。



■挑戦してみたい仕事はありますか？

栁　優しい人。わりと狂気的だったり、不倫したり。そういう訳アリな役が多いので（笑）。普段はのんびりとした性格で、寝転びながら酒を飲んで、犬と戯れているんですよ。のんびり正月みたいな…あ、そんな仕事したいです（笑）。

■ではプライベート、真の姿をさらけ出すようなお仕事もありですか？

栁　（笑）。そういう役はやっていたいです、役で。ぐーたらしていて「コイツ、なにしているんだろ？」と思われるような。もちろん、アクションとかもやっていきたいですけどね。

■たくさんのお話をありがとうございました！

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応募締切:2024年3月16日(土)

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ーPROFILEー



栁 俊太郎
1991年5月16日生まれ。宮城県出身。
身長: 183cm
血液型:A型
趣味: 映画鑑賞、音楽鑑賞、サッカー観戦
特技: サッカー、水泳、バレーボール、アクション
[Instagram] @shuntaroyanagi

モデル活動を経て、俳優デビュー。『東京喰種トーキョーグール』シリーズ（17-19）、『るろうに剣心 最終章 The Final』（21）など話題作に出演。Netflix ドラマ「今際の国のアリス」の“ラスボス”役では、丸刈りで顔面に大きなタトゥーの衝撃ビジュアルと身体能力を披露した。直近では全世界で配信されているNetflix映画「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」に出演している。待機作として、2024年5月公開予定の映画『バジーノイズ』に出演が決定している。

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―INFORMATION―
映画『ゴールデンカムイ』
大ヒット上映中！
出演:山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、栁俊太郎、泉澤祐希、矢本悠馬、大谷亮平、勝矢、高畑充希、木場勝己、大方斐紗子、秋辺デボ、マキタスポーツ、井浦新、玉木宏、舘ひろし
原作:野田サトル『ゴールデンカムイ』（集英社ヤングジャンプ コミックス刊）
監督:久保茂昭
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊
アイヌ監修:中川裕、秋辺デボ
製作幹事:WOWOW・集英社
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝

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©野田サトル／集英社　©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会