松尾太陽×EIKUがサザンオールスターズの「いとしのエリー」をコラボカバー!EIKU「(太陽くんとのコラボが)光栄すぎて…」<LIVE Meets vol.3ライブレポ>



ライブイベント【LIVE Meets Vol.3】が渋谷PLEASURE PLEASUREで開催され、SDR(スターダストレコード)に所属するアーティストが集結した。今回はmona+、あたし、monjeのほかに、ONE N’ ONLYでボーカルを務めるEIKU、松尾太陽(超特急のタカシ)がゲスト出演。普段のグループ活動とはちがう一面をみせてくれるふたりのソロ活動の様子をEmo!miuではお届けします。ふたりの新たな魅力、新たな一面を再発見しちゃってください!

EIKU(ONE N’ ONLY)



トップバッターとしてステージに登場したのはONE N’ ONLYでボーカルを務めるEIKUくん。アコースティックギター1本を持って登場すると、ポロンとギターを鳴らし、それが合図となり、会場が暗転。

「みなさん、こんにちは。EIKUです。手拍子をして応援してください」と客席に呼びかけると、未発表のオリジナル曲「0〜100まで」でライブをスタート。アコースティックギター1本とEIKUくんの甘い声に会場を包み込んでいく。2曲目は地元山梨への愛を歌った歌「や・ま・な・し」。山梨のいろんな風景を思い起こさせる歌詞をメロディに乗せて歌い上げた。



3回目の出演になるにも関わらず、MCタイムでは「やばい!緊張する‼」と照れ笑いしていたEIKUくん。MCタイムでは「小さいころからストリートライブなど音楽活動をしていて、まさかその頃はONE N’ ONLY として活動するなんて思っていなかったけど、こうしていろんなきっかけをもらって、こうしてアーティストとして活動できています」と感謝を話し、「今日、EIKUはじめましての方いらっしゃいますか?」と会場に呼びかけると、観客からはちらちらと手が挙がり、笑顔で手を振り返していた。そして「ONE N’ ONLYの活動もみてもらえるとうれしいです」と、しっかりとグループ活動もアピール♡ そんな素直な姿がなんともEIKUくんらしくて会場からは黄色い歓声が。

「今日は声出し解禁になりました。声援をおくってもらえると嬉しいです。そして今日はみなさんに「愛を伝えたい」と思います!」と、尾崎豊の「I LOVE YOU」とRakeの「100万回の『I LOVE YOU』」の“I LOVE YOU”カバーを2曲続けて披露。普段自身のInstagramアカウントで弾き語り配信もしているEIKUくん。その配信で披露していた曲でもあったが、生歌だとより心を揺さぶるものがあり、心地よい響きに観客がうっとりしているのが伝わってくる。「100万回の『I LOVE YOU』」では自然と拍手が会場から沸き起こり、最後は観客といっしょに歌う一幕も。



続けて2回目のMCタイムへ。「LIVE Meets Vol.1」から3回連続で出演し皆勤賞のEIKUくんだがまだ慣れないようで、「3回目でもまだ慣れません。めっちゃ緊張しますね」と話す。いつもなら1、2曲歌うと緊張がほぐれてくるけれど、ギターを持っていると緊張がほぐれないとか。「いつもなら近くにメンバーがいるからかな。いつものMCのとき、僕あまり話さないほうなんですよ。でもひとりだから話さなきゃって。でもみなさんの顔が見えるから安心します」とメンバーがいない心細さを露呈し、会場をキュンっとさせる。

「こうやって一人でステージに立つときは不安もあるんですけど、僕のことを知ってライブに足を運んでくれてた方が僕のパフォーマンスで勇気や希望を持ってもらえたらうれしいです。みなさん、仕事や学校で不安なことはあると思うけれど、そんなときは僕の歌がみなさんの助けになればなと。そんな気持ちでステージに上がらせて頂いてます。僕は言葉より歌で伝えていきたいと思います」と話し、曲紹介へ。

ラスト2曲はONE N’ ONLYの「Destiny」「Video Chat」を弾き語りバージョンで披露すると、EIKUくんから曲紹介されるや否や、客席からは喜びの黄色い歓声が。「Destiny」では優しくもどこか切ない歌声で観客の心を鷲掴んでいく。続く「Video Chat」ではサビ部分でキャッチーな振りを楽しそうに踊っているSWAG(ONE N’ ONLYのファン)も見受けられる。

最後まで包み込むような優しい歌声と優しいトークで観客の心を鷲掴み、ステージをあとにした。

松尾太陽



そして本イベントのトリをつとめたのは松尾太陽(超特急のタカシ)。暗転とともにギターの音が響き渡ると、太陽くんが登場。「松尾太陽です、よろしくお願いします」と短く挨拶し1曲目の「Sorrow」へ。アップテンポのメロディに会場では超特急でのメンバーカラー・純白のペンライトが揺れ、拍手が巻き起こる。力強く突き抜けるような歌声を1曲目から惜しみなく響かせ、一気に会場を松尾太陽の音楽の世界へ引き込んでいく。

2曲目は太陽くんが作詞作曲をしている「掌」。仕事のたびに大阪から東京まで通っていた自身の高校時代から大人になった今をうたっている歌詞が、どこかで頑張っている誰かの背中を押してくれる、そんな応援歌をギター伴奏と優しく、時には力強く歌い上げ、MCタイムへ。



「みなさん、今日はぐんと気温が下がっているなか来てくださり、ありがとうございます」「さむかったやろ?ほんまに」と関西弁を炸裂。「体調崩しやすいなか、ほんまに来てくれてありがとうね」と観客の体調にまで気を使ってくれる太陽くんの優しいトークにほっこりする。そんな観客とのキョリがぐっと近いのもLIVE Meetsならでは。

「普段は超特急のバックボーカルをやらせていただいてるんですけど、ソロ活動ではいろんな時期と被ってしまって披露できていなかった曲がたくさんあって。ツアーも軒並み中止になってしまって苦しい状況がありました。そんなフラストレーションを発散していけるライブにしたいと思っています」と心の内を吐露。実は2021年にはソロ名義の松尾太陽としてワンマンツアーを予定していたがパンデミックの影響で中止になっていた経緯がある。そんな思いも込めて披露した3曲目は「橙」。足でリズムを刻みながら、軽やかに歌い上げ、次の曲へ。曲調は一転、ギターソロから始まった「体温」。暗転したステージ上にスポットライトで照らされた太陽くん。アカペラの歌いだしで一気に観客を引き込み、熱く感情を込めて歌い上げた。太陽くんが歌に込めた“体温”を感じ、ファンたちもペンライトを振るのを忘れてじっと聴き入る。



そして「マンションA棟」ではそれまで座って歌っていた太陽くんが立って歌う姿も。フェイクを聴かせて歌唱力の高さを見せつけ、どこか色っぽくミステリアスな世界観に引き込んでいく。太陽くんの歌の世界観に魅了された会場からは自然と拍手が沸き起こり、本人もノリノリのご様子。

「こんなにもライブって楽しいものなのか!と思えた時間でした。残すところ2曲になりました。今回のイベントはこれからもずっと続いていくような予感をしているし、続けていきたいなと思います。またみんなで音楽を楽しみながら、ちょっとだけくすっとなるような空間も作っていきたいなと。みんなが笑顔になるような音楽を届けていきたいなと思っています。みなさん、今日は楽しかったですか?」と話し、温かい大きな拍手が会場を包み込む。

そして、最後に「起承転々」、「ハルの花」の2曲を続けて披露。「起承転々」は優しい眼差しで歌いあげ、「ハルの花」は春の優しい木漏れ日のような空気感で会場を包み込み、パフォーマンスを終えた。

松尾太陽×EIKU この日だけのスペシャルカバー



すべてのパフォーマンスを終えると、会場からはアンコールの拍手が‼ ステージ上に登場したのは太陽くん。「このLIVE Meetsでしかできないことができたらいいなと思って・・・皆勤賞のこの人を」と呼び込まれたのはまさかのEIKUくん‼ ふたりの絡みは今日が初とか。そんなふたりでサザンオールスターズの「いとしのエリー」カバーをアンコール曲として披露。太陽くんの突き抜けるような強い歌声とEIKUくんの高音の優しい歌声が奏でるハーモニー、サビ部分ではお互いの目を見ながらハモリを入れあったりと、最高のケミを響かせた。

そして会場からはこの日一番の拍手の嵐‼ しっとりと歌い上げ、アンコールを終えたふたりだが、太陽くんは「締めの相場はなんなの?(笑)」と、LIVE Meetsの締め方が分からず、戸惑っている様子(笑)。最後は会場の隅々まで2人揃ってあいさつをし、大きく手を振ってステージを後にした。

ほかにmona+、あたし、monjeが登場。mona+は大好きなロックで会場を温めていきたいと思います」と挨拶すると、力強い歌声でとピアノで会場を一気に引き込んだ。mona+が中学3年生と明かすと会場からはどよめきが起こる一幕も。YouTube歌い手として活動しているあたしは可愛らしい佇まいとは裏腹に低音ボイスを響かせ、ライブ翌日に配信される「ちゅーして」では観客に振りをレクチャー、「うぉーしゃんだんす」では観客を立たせてノリノリにさせるなどステージ力をみせつけた。monjeは男女3人の藝大生ユニット。ボーカル小牧の優しい歌声で会場を包み込み、単なる音楽ユニットという枠にはハマらないアーティスティックなステージを披露した。

♡おまけ♡



アンコールステージでコラボを披露した太陽くんとEIKUくんは、改めて面と向かって話したのはほぼ初だったとか。EIKUくんも「(太陽くんとのコラボが)光栄すぎて…」と恐縮。「ステージに上がる前に水を飲んできたんですけど、口がカラッカラです」と緊張しまくりのご様子。そんなEIKUくんに「EIKUのお水誰かください」と優しく気遣う太陽くん。そして「俺も水飲んでおこう」と2人でそれぞれの水を飲んでいる優しい空間に会場からはかわいいなどの歓声が聞こえてくる。

素敵な歌声を聴かせてくれたわけだけど、ハモリや歌うパートはリハーサルで決めたとか。この日のために急遽で作ってくれたコラボステージ、最高すぎました♡ ラストは会場隅々まで手を振ってファンサをしていたふたりでした。EIKUくんは「うわぁ、(太陽くんと)いっしょに手を振ってる!」と感動しきり。そして「じゃあ、帰ろっか」と声をかける太陽くん、先輩らしさ、お兄ちゃんらしくてかっこよかったです♡ これからの2人のソロ活動にも期待が高まりました!


■詳細
【LIVE Meets Vol.3】
開催日:2023年5月23日(火)
会場:渋谷PLEASURE PLEASURE

<セットリスト>
■EIKU
M1:0~100まで
M2:や・ま・な・し
M3:<cover>I LOVE YOU(尾崎豊)
M4:<cover>100万回の「I love you」(Rake)
M5:Destiny(ONE N’ ONLY)
M6:Video Chat(ONE N’ ONLY)

■mona+
M7:<cover>Jailhouse Rock(エルヴィス・プレスリー)
M8:ONE AND ONLY
M9:HoneyBee
M10:Stranger
M11:無礼King

■あたし
M12:今回の炎上の件について
M13:AtoZ
M14:ちゅーして
M15:うぉーしゃんだんす

■monje
M16:rush
M17:Spice
M18:madobe
M19:Post-it

■松尾太陽
M20:Sorrow
M21:掌
M22:橙
M23:体温
M24:マンションA棟
M25:起承転々
M26:ハルの花

■アンコール/松尾太陽×EIKU
M27:<cover>いとしのエリー(サザンオールスターズ)

Photo:武石早代
Text:KYOKO FUSE

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