―人生を変えたい。負けたまま終わりたくない。― 一度の挫折を経験して「伝説のホスト」に。ホストの世界を超えて活躍するカリスマROLAND(ローランド)にインタビュー
2020.2.8
Emo!miuに、若者から絶大な支持を集めるホスト界の帝王ROLAND(ローランド)が登場!!
「俺か、俺以外か。」の名言と、そのカリスマ性で一躍大ブレイク。マイナスなイメージを持たれがちなホストの概念を変えた、唯一無二の人物だ。
現在はホストクラブ「THE CLUB」の経営を中心に、 脱毛サロンや飲食店など多数の事業を手掛ける実業家としても活躍。そんな順風満帆にみえる人生だが、18歳で人生の挫折を経験したといいます。そこからどのように2度目の夢を叶え「伝説のホスト」になることができたのか。
ROLAND節で先生を困らせたという幼少期や、チャーミングな一面が見える家族とのエピソード、最近のエモい美容やファッションなど、パーソナルな部分とともに、彼の27年間の人生に迫った激エモな超ロングインタビューをお届けします!!
2択あったら難しい方にいく―幼少期―
■現実にいることに驚くくらい、生活感の感じさせないローランドさんですが、幼少期ど んな少年だったのでしょうか?
ローランド:割とこのままというか。中二病チックな表現になってしまうんですけど、自分は他人とは違う何かを持っているんだと信じていたというか。過信か自信か際どいラインではあったんですけど、昔からポジティブで凄く前向きで、2択あったら難しい方にいくとか。そういうところは幼少期からありましたね。
■ストイックだった?
ローランド:ストイックというか自分のことをかなり評価していたんだと思います。自己肯定感が高い子供って少ないじゃないですか。自分なんてとか。前に出てお手本をみせてって先生に言われた時に、そこで挙手ができる子はそんなにいないじゃないですか。でも僕は、そういう時も自分ならできると信じて動く子供だったので、そういうパーソナリティは昔からあまり変わっていないなって思いますね。
■それは生まれもった性格?
ローランド:そうですね。家庭環境もその要因かもしれないですけど、物心ついた時から出来るか出来ないか悩んだら、出来ると思ってやってみる。悩んだらやる。みたいなところがありましたね。
■幼少期から名言は得意だったんですか?
ローランド:そうですね。幼少期から言っていた気がしますね。
■考えずに瞬間的に出てくるんですか?
ローランド:パッと出てきますね。逆に、考えようと思ったらあまり出てこないと思います。いいことを言おうとか笑いをとりに行こうって思いすぎると、そんなにウケないことが多くて(笑)。だからフラットな状態の方がいいかもしれないですね。
■ご自身を、TVで観た時どう思いますか?
ローランド:テレビで自分が出ている映像を見ると、こんなことを言っているんだって、自分は何言ってるんだろうなって思う時もありますし(笑)、いいことを言ってるなって思う時もあります。
「俺か、俺以外か」クラス分けに疑問
■中学、高校ではどんな学生でしたか?青春時代の思い出も教えていただきたいです。
ローランド:特に印象に残っている学生時代の思い出でいうと、今考えると非常識なんですけど、小学一年生の時に、クラス分けでそれぞれのクラスに配属されるじゃないですか。でもそういう集団に所属するのが、一括りにされるのが嫌だったんですよね。なんでそういう組織に在籍しないといけないんだろう。フリーがいいなって思ったので、「なんで僕はそういう集団の一部にならないといけないんですか?カテゴライズされるのが凄く嫌で、唯一無二がいいんです」みたいなことを、小学一年生の時に担任の先生に言って、困らせた記憶がありますね。
■それは困りますね。説明できない(笑)。
ローランド:そう、説明できないんですよ。で、「そういう決まりなんだよ」って言われて、その決まりって誰が決めたんだろうって思いました。「俺か、俺以外か」の言葉には、唯一無二とかカテゴライズされないって意味もあるじゃないですか。だから、こういう意識は幼少期からありましたね。
中学高校にやっていた、チームスポーツのサッカーで自然と社会性が身に付きました。なので、中学高校青春の思い出はサッカーですね。
(初恋は)今もしたことはないです。
■学生時代は全く恋愛はされなかったんですか?
ローランド:一切してないですね。今もしたことはないです。
■なんて返せばいいか(笑)。
ローランド:いや、本当ですよ(笑)。サッカーを18歳までずっとやってきて、その時は恋愛よりもサッカーだったので。熱しにくく冷めにくいタイプなので、サッカーだけに没頭して、そこから180度違う歌舞伎町の世界にきて。ホストは純粋な恋愛というより、やっぱりビジネスが絡む男女の関係なので、そう考えるとちゃんとした恋愛はしたことがないですね。だからいつか(恋愛を)してみたい願望はゼロではないです。
■初恋もまだ未経験ってことですよね。
ローランド:そうですね。男の子はシャイじゃないですか。だから僕も幼少期は、女の子と遊ぶなんて!みたいなところもありましたね。そこからサッカーにのめり込んで、サッカーでプロになろうって夢を志してからは余計に、恋愛は無駄な時間だと思えて、避けて通ってきたんですよ。で、実際帝京高等学校っていう強豪校に入学したんですけど、そこでも「彼女作っている暇があったら練習しろ!」「恋愛をしている奴はサッカーに対して手を抜いている」みたいな固定概念があったので、恋愛をしていたらプロになれないなって思いました。
だから初恋とか学生時代の素敵な青春エピソードは全くないですね。本当にボールばっかり追いかけた学生時代でした。
ボールばかり追いかけた学生時代からホストの道に。
■サッカー漬けの毎日から、ホストの道にいったきっかけはなんだったんでしょうか?
ローランド:プロになれなかった時の挫折感もありましたし、何か人生を変えたいなって思ったからですね。
なぜか、昔TVで観たホストのドキュメンタリー番組が、頭の片隅にずっと残っていたんですよね。プロになれないってわかった時、違う進路を模索するじゃないですか。でも、サッカー漬けの毎日を何年も送っていたので、極端なことを言うと、サッカーとその他のことへの熱量の割合がサッカー100に対して、その他のことが0だったんですよ。そんな何も知らない0の世界から次の道を模索しないといけない中で、悩みに悩んで、人生を変えたい。負けたまま終わりたくないという思いから、結果ホストという道を選びました。
■お話を聞くと、高校生まで女性と関わる機会もあまりなかったわけじゃないですか。そこからそれまでの人生とは180度違うホストの世界に行ったというのが意外でした。
ローランド:先述したように、自分はできると信じる性格だったというのもありますし、いくらサッカー漬けだったとはいえ、まだ18歳くらいだったので、やっぱり女の子と遊びたいなって思うじゃないですか。だからそういう世界へ漠然とした憧れがなかったと言ったら嘘になりますね。
■ホストの道に行くってなった時、ご両親から反対されましたか?
ローランド:そうですね。自分にもし子供がいて「ホストをやりたい」って言われたら、きっと同じリアクションをしただろうなって思うんですけど、反対はされましたね。
■ホストになろうと決めてすぐに、ご両親には伝えたんですか?
ローランド:私立の大学に進学をしたばかりで、高い学費も払ってもらっていたのに無断でやめるのは人道的におかしいなって思ったので、しっかり親に「(大学を)やめてホストをやるわ」って言いました。そしたら「いや、今言う?」みたいな反応が返ってきて(笑)。
入学式の当日に言ったんですよ。(大学は)俺のいるべき場所じゃないと思ったので、両親を呼んで「大学をやめるわ」(ローランド)、「お前、やめて何をするんだ」(ご両親)、「俺、歌舞伎町に行って伝説のホストになるわ」(ローランド)って言った時に、もう失笑というか(笑)、「何言ってんのお前」(ご両親)みたいな感じで。でも、僕は本気だったので「俺本気で言ってるよ」と。そしたら親も冗談じゃなくて本気なんだなってことを感じて、「何を言っているんだ」と。でも、僕決めたらやり通すタイプですし、両親に話すくらい自分の中ではもう決まっていたので、何を言われてもやろうとは思っていたんですけど、滅茶苦茶反対はされました。でもそのまま押し切って、ホストになりましたね。
父「遅かれ早かれしっかり成功すると思っていたよ」
■勘当されることもなく?
ローランド:勘当されたんですよ。「お前はもうウチの子供じゃない」と。でも、後日談があって、主に父が反対をしていたんですけど、ホストになって1年後に、やっと自分の売り上げで給料をもらえるようになって、その給料を年頃なので、何に使おうかな。どんな贅沢をしようかな。ってことも頭をよぎったんですけど、でもやっぱり両親には学費も出してもらったし、勝手にやめたし、自分の中でもそこで蟠りが残ったまま生きてい行くのは嫌だなと思ったので、もらった100万円の帯を持って実家に戻って「あの時は悪かった」と謝りました。
そしたら、父はミュージシャンで、福岡から東京に状況してきた男なんですけど「俺も福岡から東京に行くってなった時に、ギター一本で生活をするって言ったら、周りに大反対された。それでも自分はできると思って東京にきたから今があるんだ」と話してくれて、「あの時、お前を止めたのは、家族が大反対したくらいで折れるような夢だったら、最初から叶わない。だからお前を試す意味でああいう止め方をしたんだ」と。「でも、それを押し切ってお前は出て行ったから、遅かれ早かれしっかり成功すると思っていたよ」みたいなことを言ってくれて。そこから和解をしました。
■愛が伝えわる素敵なエピソードですね。
ローランド:カッコいいなって、俺もこんな親になりたいって思いました。もし自分に息子がいて、ホストをやりたいって言われたら、自分は酸いも甘いもじゃないですけど、業界のいろんな面をみてきて、輝かしい側面がTVではフィーチャーされていますけど、それ以上に夢が叶わなかった人達も沢山みてきているので、中途半端な気持ちならやらせたくないなって思ってたぶん止めると思います。それでもやりたいって言ったら、じゃあやれよってたぶん父と同じことを言うのかなって思いますね。
■では今のご活躍は応援してくれているってことですね。
ローランド:そうですね。特に母は毎回番組を録画してくれたり、凄く応援をしてくれています。年末に実家に帰ったんですけど、大量の色紙とともに「私の友達に書いてほしい」って言われて(笑)。嬉しいことだなって思います。
■ローランドさんが息子さんだったら嬉しいですよね。
ローランド:やばいですよね(笑)。
「そういうところダメだよね」双子の妹からダメ出し!?
■ローランドさん双子の妹さんがいらっしゃるとお聞きしたのですが、ローランドさんのようなお兄ちゃんがいるって世の女性からしたら凄く羨ましいと思うんですけど。
ローランド:本人は凄く嫌がっているんですけどね(笑)。絶対に周りに言わないって言っていましたね。
■え、隠してるんですか?
ローランド:隠しているらしいですね。
■照れているんですかね。ローランドさんにとってそんな妹さんはどんな存在ですか?
ローランド:妹に限らず家族ってかけがえのない存在じゃないですかね。だから特別に可愛いです。双子の妹ですし、やっぱり特別な感情というか、もちろん恋愛対象というわけではないんですけど、本当に純粋に可愛いなって思いますし、純粋に幸せになってほしいって心から願う女性ですよね。損得感情なしに、無償の愛といいますか。困った時はいつでも言ってきてほしいなって思います。まあ、その辺の男じゃ幸せにできないだろうな(笑)。
■妹さんに彼氏ができると反対して結果別れさせてしまうとTVで拝見したことが・・・(笑)。
ローランド:ね(笑)。本当にそういう酷い兄ですよ。彼女自身が好きであれば、応援をしてあげたいなって、理論上はわかっているんですよ。そういう気持ちはもちろんあります。でも、理性と感情って別じゃないですか。だから実際に(妹の彼氏を)目にすると、お前に何ができるんだよと、感情論で喋っちゃって(笑)。ロジカルに対応できないというか、悪いことをしたなと思うんですけどね。だから、最近は彼氏がいたとしても言ってこないんですよね。
■妹さんとは連絡は取られているんですか?
ローランド:連絡はたまに取ったりするんですけど、お兄ちゃんは理論的に考えられない人だと、感情論で喋る人だと、多分思われていて。
■人間味じゃないですけど、ローランドさんにはそんな可愛らしい一面があったんですね(笑)。
ローランド:どうなんですかね(笑)。妹からは「お兄ちゃんは、本当に私に幸せになってほしいって思ってる?」って。「いや思っているよ!」と。「私に彼氏ができたらどうするの?」、「いや好きだったらいいんじゃないか。本当にイイ男だったらいいと思うぞ」みたいなことを答えるんですけど、「でもお兄ちゃんって感情的になっちゃうからね。そういうところダメだよね」と返されて、「あ…すみません」みたいな感じです。
一同:(笑)
■ローランドさんがダメ出しされるって新鮮です(笑)。
ローランド:いや~辛いですよ。
一同:(笑)
NOが言えない人のYESは価値がない
■妹さんに対しては感情的になってしまうローランドさんですが、人と接する時に一番心掛けていることはなんですか?
ローランド:取り繕わず、素直でいること、自分らしくいること。僕はあまり嘘をつかないタイプなので、こういう事は好きじゃないなと思ったらその旨を伝えます。NOが言えない人のYESは価値がないと思うので。
あとは、これは癖なんですけど、例えば女の子って「いいよ」って言ったとしても、本当にいい場合と、嫌だけどいいよって言っている場合と、「もういいや」って一言にしても、本当にもういいって思っている「もういいや」か、止めてほしいのにわかってくれないって意味の「もういいや」か。言葉を額面通りに受け取るんじゃなくて、表情や口調や声のトーンで相手の感情をしっかり読み取る洞察力を人と接する時は凄く大事にしています。
誰かが「カッコいいですね」って言ってくれたとしても本当にカッコいいと思って言ってくれているのか、定型文のように言っているのか。実際、定型文で「カッコいいですね」って言われて浮き足立った人を見て、ちょっとカッコ悪いなって思って。そういった意味でも、人と喋る時は、しっかり相手のことを観察して、本当はどう思っているんだろう。真相心理ではこういう風に思っているんじゃないかなとか。そういうことを考えて、相手に対して失礼のないようにしていますね。
僕が発した何気ない一言で傷ついてしまうかもしれない。でもよく観察しないとその傷ついた瞬間を見落としてしまう。そうすると人間関係が上手くいかなくなってしまうので、洞察力を大切にしています。素直に接することと、洞察力の2点くらいかな。
あとは、みんなが笑顔になれるように。その場が楽しいなって思ってもらえればと思って人と接する。それくらいかな。
■たくさん出てきましたね!
ローランド:結構出てきましたね。そう考えると結構意識してるんだな。
■洞察力はどこで養われたんでしょうか?
ローランド:たぶん癖だと思うんですよ。何も意識しなくても生きてはいけるじゃないですか。人と喋る時にそこまで人のことを観察しないじゃないですか。でも、幼少期からこの人って本当は何を考えているのかなとか。表情や口調や態度から読むとる癖がありました。
あとは、接客業をしていく中で凄く大事な部分じゃないですか。目の前のお客様は今どう思っているんだろうって観察したり。そういったライフスタイルの中で自然に身についたというか、癖みたいなものですよね。
■ホストをやられて、さらに洞察力が鍛えられたんですね。
ローランド:それもありますね。自分の中でも結構得意な方だと思うんですけど、その能力があって良かったなって思うことが多いですね。
「売れるコツは、売れるコツを聞かないこと」
■ローランドさんの思うカッコいい男性の定義を教えていただきたいです。
ローランド:一言で言うとのは結構難しいんですけど、一番は辛い時に頑張れる人じゃないですかね。拙い人生経験で27年間しか生きてきてないですけど、経営者的な観点で言えば、業績が良い時に人に良いこと言ったり、部下や周囲に優しくできる人って結構いっぱいいるんですよ。サッカーでも、前半や冬場に動ける人はいっぱいいて、でも夏場や後半のロスタイムで足を動かせるのは、本当に精神面が強い人なんです。
外見も勿論大切だと思うんですけど、外見がカッコいいのは男としては当たり前なんですよ。だからやっぱりしんどい時にどれだけ頑張れるか。キャストや従業員、社員の中で、誰に重役や大きいプロジェクトを任せてみよう、昇格させようか考えた時にはまず、業績が落ちた瞬間のリアクションを見るようにしていて。数字が落ちてきた時にこの人はどういう働き方をするのかとか。大半がモチベーションが落ちて、遅刻が増えたり、仕事が雑になったり、覇気がなくなってきたりするんですよ。そんな時こそ無理にでも頑張ろうともがいている姿を見せてくくれれば、仕事を任せられるやつだと思える。
男性女性に限らず、カッコいい人間の定義は、自分がしんどい時、厳しい状況でも頑張れる人だと思いますね。
■いろんなヒントを頂いたんですが、改めてローランドさんのような魅力的な人物になるためにはまず、何からやればいいですか?
ローランド:まず、魅力的な人間になりたいと思うのであれば、人に秘訣やコツを聞くのをやめたほうがいいと思います。
そんなに偉そうに喋れる立場ではないんですけど、仕事のセミナーをやらせてもらうとよく、成功する時のコツは?売れる秘訣は?って聞かれるんですね。でもこういうことを聞いてくるのは、楽をしたい、裏技を知りたいからなんですよ。でも、簡単に成功できるわけないじゃないですか。そんなのがあったらみんなやっているわけで。安易な考えで、コツ・秘訣の類のことを聞く=自分で考えることを放棄しているのと同じじゃないのかな。
「売れるコツは、売れるコツを聞かないこと」これは僕がよく喋る言葉なんですが。楽をして成功はできない。自分なりに考えて模索することが必要。成功の方法も十人十色だと思うので、たまたま僕は今のやり方が合っていたけれど、これが万人に共通するわけじゃないじゃないわけで。やり方を自分で模索することが、逆にいえば成功のコツみたいなものなんじゃないかなと思います。
かっこいい人間になりたいなら、まず自分で考えろと言いたいですね。
■一生懸命にやっていても、時に壁にぶち当たることもあると思います。そんな時はどんなふうに解消しましたか?
ローランド:嫌なことがあった時の対処法には2パターンあって。別のことをして、気分転換をするパターンと、その問題をどうにか解決をして乗り越えるパターンの2つあるんですけど、僕は後者です。嫌なことあったり、壁にぶち当たった時に、旅行に行って忘れちゃおうとか、美味しいものを食べて忘れちゃおうとか。それって根本的な解決にはならないわけですよ。目の前でその問題が起こったから悩んでいるわけで、ていうことは、単純に考えればその問題を解決すれば、この悩みは終わります。
僕は、仕事にストイックで、仕事が好きなので、極めたいって気持ちもある。問題があったら人並みに悩む事もあるんですけど、仕事で悩めるのは、ある種仕事人としての幸せでもあるじゃないですか。これを超えたら大好きな仕事のレベルがワンランク上がるなと思ったら、確かに辛いかもしないですけど、自分はとことんやります。現実逃避をしても、結局その問題と向き合わないといけなくなるので、壁にぶち当たったら、乗り越えるしかない。僕はそういう壁があったら、立ち向かうっていう対処法をしていました。今もそうですね。
バカンス中にリフレッシュの方法を聞かれているようなもの。
■お忙しいローランドさんですが、リフレッシュする方法はありますか?休日の過ごし方というか。休みありますか?
ローランド:まとまった休みはないですね。でも、バカンスに行っている人にどうやってリフレッシュしますか?って聞かないじゃないですか。今リフレッシュしている最中だから。
僕からしたら、本当に好きな事だけを仕事にしているので、バカンス中にリフレッシュの方法を聞かれているようなもの。バカンス中にどこにバカンスに行きますか?って聞かれたら、いや今ですって感じじゃないですか。お金に困って働いているわけではないですし、僕自身生活レベルがそこまで高いわけではないし、浪費家でもない。なので今持っている資産で一生生きていけるだろうなってところもあるんですよ。もちろん何百億あるわけじゃないですよ。でも、生活に困らない程度には資産は持っているので、お金が欲しくて仕事をするのではなくて、やりがいを求めて仕事をしています。常に本当に好きなことをやっているし、このインタビューにしても、僕が発信することによって、誰かがこんな人をいるんだって幸せになったらいいなとか、ナルシストなので写真を撮られるのも好きですし。そう考えたら本当に好きなことをやっているだけなんですよ。肉体的にしんどいなって思うことはありますけど、精神的にやりたくないと思っていたとすれば、もうこの仕事をやっていないと思うので。だから、プライベートと仕事に対してのセパレートが曖昧になっているというか。今、楽しいことをやっているので、仕事嫌だなリフレッシュしようって感覚がないですね。
■なるほど!
ローランド:変な話、今が休日です。休みの日に写真撮ってもらえたみたいな(笑)。休日と仕事の概念がみなさんとは違うのかな。だって、休もうと思ったら、社長っていくらだって休めるんですよ。今日店任せたよって、今でも明日でもいつでも休めるし。だから、そういう概念じゃないのかもしれないですね。
自分自身に全ての選択肢があるって凄く幸せなことで、多分休日って概念がある人って人から与えられた枠組みのスケジュールの中で生きている人だと思うんですよ。自分自身で、今日休もうっていくらでも休めるってなったら、誰しもがそういう感覚が薄れてくると思います。自分は特殊なカテゴリーの人なので、あまり参考にならないかもしれないですけど(笑)。
美肌の秘訣は、ストレスフリー
■すごく美肌なローランドさんですが、美容面どんなことに気を付けますか?
ローランド:本当に何もしてないんですよ。
■え、本当ですか!?何か日々やっていることはありますか?
ローランド:本当です(笑)。ジムは毎日行っていますけど、このコスメを使っているとか、この美容液がとかは全くなくて。その辺は体育会系育ちで、結構ズボラなところがあるんですよ。清潔感は大事だと思っているので、汚らしい格好はしたくないっていうのはありますけど。やっぱり体育会系育ちからすると、めちゃくちゃ美容を気にする男子に少し嫌悪感を覚えるというか。男たるものやっぱりハートが大事だろっていうのがあって。だから、普通に化粧水をして、美味しいものを食べています。
でも一個秘訣があるとしたら、ストレスを溜めないことだと思いますね。どんな高い美容液、どんなに高いエステに行くよりも、ストレスを溜めないことが、男女共有で美容にいいことだと思います。だから、最初に言ったように、素直な人間でいることが、ストレスフリーには凄く大事なことです。
僕自身、嫌なことはやらないので、マネージャーを困らせてしまうこともあるんですよ。この案件でこの金額でどうですか?これめちゃくちゃいい額ですよって言われたとしても、気が乗らなかったらやらない。やっぱり心が動くものだけをやることが凄くストレスフリーに生きられる条件ですね。
有難いことに外見を褒められることもあるんですけど、綺麗ですよね。何が秘訣なんですか?って聞かれたら、ストレスを溜めない生活が一番いいよと言いますね。
■精神面ってことですね。
ローランド:うん、精神的なものですよね。本当は美容の方法とか教えられたら教えてあげたいんですけど、本当に知らなくて。
「コンディションを上げていかないと」サッカーでオリンピックに出場!?
■朝のルーティンを教えていただきたいです。
ローランド:まず、カーテンを開けて、今日も世界が美しいな。から、鏡を見て今日もカッコいいなと思う。その後は、散歩をしに行き、トレーニングの2時間前に食事をとらないといけないので、2時間前に食事をとってジムに行って、そこから、出社したりとか仕事をしますね。ほぼ毎日トレーニングはしているので。
■体のシルエットがすごく美しいですよね。
ローランド:最近はいっぱい食べて、体を大きくしています。オリンピックがあるじゃないですか、だからコンディションを上げていかないとなって。まだ諦めてないので。
■何の種目に?
ローランド:やっぱりサッカーですね。一応アピールしておこうかなと思って(笑)、コンディションを上げていますね。
付加価値は自分で付けるもの―FASHION―
■ユニクロのパンツを愛用されていることが有名ですが、ヘアも含めて今のローランドさんのスタイルになったのはいつどんなことがきっかけでしょうか?
ローランド:3.4年前ですかね。物事を決定することは、人間を疲労させるんですよ。社長は、今日の方針、年間の方針、企業の色んな決定を下さないといけないわけで。些細なことですけど、朝洋服を決めることも一つ決定する行為じゃないですか。ある日、沢山の服から今日着る服を考える行為が勿体ないなと、沢山の物に囲まれて、疲れたと漠然と思った瞬間があったんですよね。
当時、ミニマリストブームで、物を持たない暮らしが美化されていた時代だったので、気になってミニマリストの本を読んだんですけど、凄い理にかなっているなと思いました。ホストって、色んなことを考えるクリエイティブな仕事じゃないですか。それに、色んな名言や人の心を動かすようなセリフを考えるって結構クリエイティブな作業なんですけど、クリエイティブな作業って、頭が空っぽの方が上手くいくんですよね。ごちゃごちゃしていたら本当に何も思い浮かばなくて。頭の中がごちゃごちゃすることと、部屋がごちゃごちゃすることって結構リンクしていて、部屋が綺麗だと頭がスッキリするんですよ。だから、全部1回捨ててみよう、必要だったらもう1回買えばいいと思って、全部捨ててみたら、意外となくてもいけるなと。
それから、自分が本当に好きな1着だけをずっと大切に着ていこうと決めました。そういう考え方に4年前くらいになって、そこからは基本的には、メディアに出る時はこのスタイルですね。
■なるほど。いつものスタイルの詳細をお願いします!
ローランド:イギリスの結構マニアックなんですけど、サヴィル・ロウっていうオーダーメイドスーツを作る有名メゾンが連なっている世界1のストリートがあるんですけど、そこで一番高級と言われているハンツマン(Huntsman)っていうブランドで作ったのがこのジャケットです。
インナーは、ユニクロ(UNIQLO)。
パンツは、ユニクロ(UNIQLO)。
靴は、サンローラン(Saint Laurent)。
ベルトは、ベルルッティ(Berluti)。
下着は、無印良品。
これがお決まりのスタイルですね。
■本当に1着なんですか?下着とかどうするんですか?
ローランド:同じものが3着ありますね。
■なるほど、3着をローテーションで。
ローランド:そうですね。
■洗濯とかされるんですか?
ローランド:しますね。ハウスキーパーがやってくれることもあるんですけど、洗剤を入れてボタンを押すだけじゃないですか。全然自分でやっちゃいますね。
■洗濯している姿が想像できないです。
ローランド:(笑)
■就寝時のスタイルは?
ローランド:就寝時は決まったパジャマがあって、ユニクロの7部丈のパンツとユニクロの黒の長袖のセーター。これに関しては、ズボンが2着にセーター5着を持っているんですよ。それを着て寝てますね。
■着心地がいいんですか?
ローランド:毎日同じものを着ていると、なんか落ち着くんですよね。服に興味がないというか、付加価値は自分で付けるものだと思うので、服のブランドの付加価値が欲しいとは思わないです。「なんでユニクロのパンツを履いているの?」ってたまに聞かれるんですけど、気に入ったものがたまたまユニクロだっただけで、気に入ったものが違うブランドだったら、それを使っていますし。自分が着るものは、機能性と自分の心が動いたかどうかで決めていますね。
■ローランドさんご自身がブランド的な存在ですもんね。
ローランド:そうですね。「ノーブランドとか使って凄いですね」とか言われるんですけど、“俺自身がブランドなので、全身ハイブランドみたいなもの”じゃないですか。
アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がエモい
■ローランドさんの最近エモい気持ちになった瞬間は?
ローランド:最近のエモい瞬間で言うと、僕アニメが好きなんですけど、めっちゃ今押しているアニメがあって。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』っていう足立 梨花ちゃんに勧められて観たアニメがあったんですけど。滅茶苦茶感動しました。あの作品はエモかったですね。
■どこが特にエモかったなどありますか?
ローランド:本当にあげたらキリがないんですけど、1個あげるとしたら、感情がない主人公が手紙を書く物語なんですけど、感情がないから最初は全然素敵な手紙が書けないんですよ。でも、色んな人と出会っていく中で、凄く素敵な手紙が書けるようになって、その書いた素敵な手紙を通して、誰かに喜ばれている瞬間を観た時にめっちゃエモいなって。僕も母親が誕生だったので、ちゃんと手紙を書こうって思わせてくれましたね。
人が感謝をしている瞬間はやっぱりエモいですよね。オススメです。
■最近のオススメはやはりその作品?
ローランド:ダントツでそうですね。京アニの作品なんですけど。ぜひ、みなさんにも読んで欲しいです。
今が人生で一番最高だって死ぬまで言っていきたい
■美容ブランド、飲食などホストクラブの運営以外に多数の事業を行っていますか、今後 一般向けに展開したいものやイベント等ありますか?
ローランド:ファンクラブを運営しようかなと思っています。今Twitterとかで悩み相談をやっていたりするんですけど、そういう悩み相談など交流の場をファンクラブのファンの子たちに向けてやっていきたいです。
■ローランドさんの2020 年の抱負と、生涯の目標は?
ローランド:今年に関しても生涯に関しても一貫して、去年の自分に勝ちたい、昨日の自分に勝ちたいですね。ちょっと漠然としているかもしれないですけど、地位とか名誉とか収入とかそういう具体的な目標はあまりなくて。本当に、昨日の自分に勝ちたいなとか、年末になって、去年の自分より今年の自分の方がいいなと思えるようにすること。
僕、一生使いたくない言葉が「あの時はよかったな」「俺は昔は」なんですよ。だから、今が人生で一番最高だって死ぬまで言っていきたいので。それが生涯の目標です。
だから、2020年の目標は去年の自分に勝つ。2019年の自分も過去最高だったんですよ。もちろん2018年も過去最高で、そうやって生きてきました。去年よかったなとか昔は良かったなって言葉は一生言わないで死んでいきたいですね。
■最後に、夢を持つ若者たちにメッセージをいただきたいです。
ローランド:最初、自分にはサッカー選手になりたいって夢があって、それが叶わなくて凄く悔しい思いをして、次に行ったホストの道でやっと自身の夢を叶える事ができた。誰もが夢をトントン拍子で叶えられるわけじゃないんだよと。挫折してしまうこともあるし、もしかしたら叶わないこともある。例え最初の夢が叶わなかったからって、諦めるのはまだ早い。
大体みんな、1個目の夢が叶わないと挫折してしまうんですよ。1個目の夢が叶うに越したことはないですけど、もし叶わなかったとしても、ローランドさんだって一度で叶ってないんだからと、3、4回目でもめげずに頑張れと伝えたいです。
■ありがとうございました!
ちょこっとQ&A
Q.子供の時の夢は?
A.サッカー選手。
Q.長所短所
A.短所は、カッコ良すぎる。長所は、自分であること。
Q.趣味特技
人を幸せにすること。
Q.口癖
A.人生1度。
Q.言われたら嬉しい褒め言葉
A.貴方か、貴方以外か。
Q.いると落ち着く場所
A.運転席。
Q.好きな色
A.黒。
Q.好きな食べ物
A.フィレ肉のロッシーニ風。
Q.好きな音楽
A.父の弾くギター。
Q.好きな映画
A.映画『タイタニック』
Q.好きなアニメ
A.『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
Q.好きな女性のタイプ
A.ディズニー好き。
Q.キュンとする女性の仕草
A.ゴミを捨てる時に丁寧に捨てる。
Q.今欲しいのも
A.全部持っているからないかな。
Q.今行きたい場所
A.職場。
Q.尊敬している人
A.両親。
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ROLAND / ローランド
1992年7月27日生まれ。東京都出身。
高校卒業後すぐに大学を中退し18歳でホストデビュー。 1年間の下積み時代を経た後、歌舞伎町の数々の最年少記録を更新し20歳にして当時所属していた店舗の代表取締役に就任。 2013年KG-produceに、現役ホストとしては史上最高額の移籍金で移籍。その後、テレビ番組に出演すると「俺か、俺以外か。」など唯一無二の名言や、カリスマ性から一躍話題の人物に。タレントとしても活躍し、そのクリエイティブ力から、多くの若者から人気を集めている。2017年度に4200万円を売り上げ店舗最高記録を樹立すると共に年間売り上げも1億7000万Over。 2018年には月間6000万を売り上げグループの個人最高売り上げ記録を樹立。 名実共に歌舞伎町のトップホストとして現代ホスト界の帝王と称されている。現在はホストクラブ「THE CLUB」の経営を中心に、脱毛サロンや飲食店など多数の事業を手掛ける実業家としても活躍。企業向けのセミナーにゲストとして呼ばれるなど、その活躍は多岐にわたる。
-PHOTO BY- Kei Sakuhara